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【日記】イケメンの無自覚なパンチライン

このコロナ禍での働き方で、様々なことが変わりました。

まずは、出張が消えました。

完全に消滅しました。

この世から根絶したと言っても過言ではありません。

本当に家から出なくなりました。


嘘です。たまにまだ出張をしないといけないおつきあい先もございます。ですが、一時的にオンラインだけで行っていると言ったほうが正しそうです。

まあ、それでも仕事の進め方に大きな変化がありました。

一つが、全員が会社にいないことが前提になるので、仕事を行う際にZOOMに全員が入っていて、お客様とお打ち合わせの際に抜けて終わったら帰ってくるという形に変わりました。

そのため、普段は話せない先輩方とも話せるようになって楽しく情報収集をしております。


そんな中で、一年目が先輩といろいろお話をしている声も普通に聞こえており、普段は雑談は聞き流しているのですが、思わず作業の手を止めてツッコミをいれてしまった事案がありました。

背景は、作業をしていたのでうろ覚えですが、本当に役にたった本を、プレゼンの練習として買わせたいと思わせるように先輩に営業をするという形だったかと思います。

題材が「 伝え方が9割 」という言葉の扱い方に対する本でして、まあ、それを商材にするあたり、いい感じっすねという風に聞いておりましたが、プレゼンの基本のターゲットを見誤っていたが為に、問題は発生してしまいました。

マーケティングの一番の根幹を支える「 ターゲット 」に重要性を知ってもらうには格好のチャンスだったとあの後輩くんが受け入れてくれれば良いなと思いつつも、普通にツッコミをいれてしまいました。

その後輩くんが伝えていたのは下記のような流れです。

「 この伝え方が9割という本では、相手を自分の意のままに行動を促すことは言葉の伝え方いかんで変えられるということが書かれております。 」

ここまでの導入に関しては、さすがその本を読んだだけのことはある!とちょっと小耳を立てるくらいには聞いておりました。しかしついで出てきた言葉に少しターゲットをミスっているぞと感じました。

「 例えば、ある女性と付き合いたいと思った際に、デートに誘おうとして、デートしようと提案するのではイエスかノーの二択になってしまいます。そうではなくて、その方の好きな食べ物などを調べて、その人が好きそうなお店を誘いつつ、次の日曜日とその次の日曜日でどちらが空いているのかを聞くと、相手にとって好きな食べ物が食べれるからメリットがあって、その上でどちらかの日付を答えるということになっているので、どちらを答えても自分の欲しい結果が得られて、当日は予約をしておきエスコートすればちょっと自分をよく見せることができます! 」

と自慢げに語っておりました。

うん、ロジックは間違っていない。事例としても、おそらくそう言った結果をもらえる確率も高いものであると言っても良いものだと思う。でもそれではこの先輩は本を買いたいと言わないだろうなと思っていた矢先、その先輩から出た衝撃の一言が以下の一文。

「 え、デートって事前に店とか決めるの? 会おうよでよくね? 」

そりゃそうだろうよ。死ぬほどイケメンやもん。仕事ができて、背が高くて、能力高くて、イケメンだもん。モテるに決まっとるやんか。ZOOMで見えるお家の中の家具も見てみてよ。めちゃくちゃシャレとるやんか。モテる男に小細工は必要ないんだよ!戦略は弱いものが立てるもので、強いものは圧倒的な顔面で凡人を努力を踏みにじります。

続けての一言で後輩くんは意気消沈。

「 てか、店とか一緒に決めるのが楽しいじゃん。空いてなかったらそれはそれで思い出になるし、もし予約しておいて、その日その気分じゃなかったらどうするの? 俺予約とかしたことないんだけど、デートで下準備とかってするものなの?? 」

「 いや、それイケメンの暴論っす 」と初めて話す先輩に思わずツッコミをいれてしまいました。

おモテ遊ばれる先輩の特権だと思いますよ!一般男性にはそこまでの商品力と集客力はありませんので、悪しからず!と思わず後輩のフォローに入ってしまうほどの撃沈ぶりでした。

モテる人に女性の例え話は自分が傷つくだけだからやめたほうが良いと思っていたけど、やっぱり傷つくだけでした。


なんか、後輩くんが少ししょげていましたが、ターゲティングの大事さを身をもって体験したと思うので、今後に行かしてもらえたらと思いますし、僕は僕で痩せようと思いましたので、ZOOMで先輩方と繋がっていることのメリットを感じました。


数分後、めげずに先輩に本の提案をしており、この後輩は確実に大物になるし、なんか将来が楽しみだなと感じれました(笑)

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