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ローカル線

脳も心も忙しこの頃に、なぜか多忙の極み、お酒ともなう席で社員さんとその家族と出会い、事業上の成果なんかへの興味は薄れてしまう。

ローカル線わずか3駅、山中自宅に戻れば、息子に母がたずねる、「明日体育あるの?」

成功やら幸せやら問題だらけの社会やら、俺だって本来どうでもいいよ。

息子の明日の時間割り。
体育の授業に体操服は必要だ。

オスはいつも先の未来を騒ぎ理屈っぽい。
まだ見ぬ未来の想像に理屈は役に立つ。

母はいつも男どもの明日を思う。
おかげで男児は皆マザコンだ。

今夜は冷える。
あたたかい毛布でくるまらねば。
明日はそろそろ灯油を買わねば。

これは少なからず俺の中にもある、
わずかな母性だ。

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