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ニュージランドでの在外研究ビザ(1):申請開始編

2024年度、いわゆるサバティカル(研究休暇)を1年もらえることになりました。せっかくなんでどこかに行こうと思い、経済状況(円安や物価高)や治安、あと、自分自身の研究状況を考え、ニュージーランドのウエリントンにあるVictoria University of Wellingtonに滞在することにしました。

ビザ取るぜ

1年間の滞在ですとビザが必要です。日本のパスポートだと短期間なら大抵の国はビザ免除なのでこれがめんどい。しかも、ニュージーランドのビザに関しては、学生ビザ、ワーキングホリデービザなどはたくさん情報があるのですが、学術的な滞在についてはほとんど情報がない。特にインターネット上にほとんど情報がないので、noteとして書き残しておくことにしました。

2024年1月にはじめた申請です。それ以後は法律や手続きに変更が生じている可能性があります。あと、具体的にやったことを書き記すメモです。ビザ申請に関するアドバイス等は資格のある公式エージェント以外はしてはならぬというニュージランドの法律があることなので、アドバイスなどのためではありません。

ビザの種類

大体の国には学術滞在ビザがあります。ニュージーランドにもacademic visitor visaがあります。で、これがかなりの落とし穴。滞在期間の上限が3ヶ月なんですね。日本のパスポートを持っているなら、3ヶ月まではビザ免除なんで、取る必要がない。私は4月1日から翌年の3月31日までの1年間滞在予定なので、academic visitor visaでは期間が足りません。

じゃあ、どうするのか。3ヶ月を超える場合は、労働ビザ、work visaをとるのだそうです。めんどい。しかも、このwork visaには種類がたくさんあって、どれにしたら良いのかよくわからない。私の場合、今年同じ資格でニュージランドに 滞在中の同僚がいたので質問ができました。彼がどのビザを取得したのかという情報を元に、Specific Purpose Work Visa で申請を開始しました。同僚の情報がなかったら、つまずいていたかもしれません。

エージェントに頼むかどうか

私の場合は同僚の情報があったからよかったのですが、それがない場合結構困りまます。大使館の人も回答してくれないらしいですよね。公式の移民アドバイザーだけが回答できるようで、その人に相談するとなると有料。

大人なので、細かいことは全部お金で解決だ!という人もいるでしょう。実際、私の複数の同僚はそうしているようでした。特に家族同伴となると処理のその人数分複雑になります。パートナービザの申請にはかなりの書類が必要なようで、そうなると自分で情報を集め、さらに書類を集めるのはなかなか難儀なようです。全部英語ですし、慣れない法律用語ばかりです。

でも、私はとりあえず自分でやってみて、無理そうならエージェントに依頼することにしました。申請するビザの種類さえわかればあとはなんとかなりそうだったからです。そこがわからなかったら、エージェントに頼んでいたと思います。

申請はオンライン

最近はなんでもオンライン申請が可能です。ビザも同じ。色々書類が揃ってから申請をしなくてはならないと思っていたので、書類が揃うのを待って申請をはじめました。しかし、別に待つ必要はありませんでした。むしろ、オンラインで申請をはじめてから必要な書類がわかってくるという感じでした。さっさとやれば良かった。

例えば、警察からの無犯罪証明や健康診断書が必要になるだろうと思い事前に取得しておこうと思ったのですが、ビザ申請書類がないと受け付けてくれませんでした。なので、まずは申請を始めることが必要。オンラインなので始めるのはとても簡単でした。以下、実際の手続きを時系列で。

RealMe

申請をはじめる前に、RealMeというサイトでアカウントを作っておく必要があります。公的なオンライン申請ではこのアカウントが必要。名前、メールアドレスなどを入力すると簡単に作成ができます。

移民局のwebサイトで申請開始

RealMeに登録が終わるとそのアカウントを使って移民局のwebサイトで申請手続きを始めます。Specific Purpose Work Visa を選択し、あとは指示に従うだけ。名前、目的、学歴、犯罪歴等よくある項目を、果てしなくクリックしていくと最後の書類のアップロード画面が出てきます。そこでアップロードしたのは

  1. 写真

  2. パスポートの写し(PDF)

  3. 招へい状

  4. 雇用証明と給与証明

でした。1, 2, 3は必須。4はどうせ提出が求められるので事前に出しておきました。写真はスマホで撮って加工したもの。あとはpdfをアップロードです。

写真

写真に関してはかなり細かい指定があります。

オンラインで大きさ、背景をビザ申請に合うように修正してくれるフリーのwebサイトがあります。私はそれを利用しました。適当に検索すると有料ものが出てくるので注意が必要です。私が使ったのはサイトです。指示に従って作業をすると指定にあった写真が出来上がり、メール添付で送られてきます。サイトからダウンロードもできます。

支払い

写真と書類をアップロードして、申請料金の支払いをしたらとりあえず終了です。数日すると移民局から受け取りのメールがきます。申請料金は、ビザ申請のwebサイトには、料金が平均で$700と書いてありました。うわーマジか、たけーと思ったのですが、初回申請時に支払ったのは$35。ちょっと拍子抜けしました。

ビザ申請の経験をした同僚によるとここから移民局担当官とのやり取りが始まるようです。さあ、乞うご期待。


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