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タイ人女性との共同生活 第九話 ~戦いの火蓋~

目覚めると体に違和感を感じた。倦怠感と微熱、食欲はなく外へ出る気力もない。熱はこれから上がるだろう。思い返してみると、近頃野菜不足だった。野菜不足からの免疫力低下。原因は明らかだ。体調を崩したというメッセージを仕事中の彼女に送ると「私もよ」と返信があった。彼女は病院へ寄ってから帰宅するという。「あなたも病院へ行きなさい」と心配の連絡があったが、俺は海外保険に入っていないため、病院へ行こうもんなら莫大なお金を請求されてしまう。とはいえ保険に入っていたとしても俺はいつも病院へなんて行かないし薬も飲まない。薬に頼らず自分の力で治したい派だからだ。この程度の熱、2日もあれば自然に治ってしまう。

しかし、熱をだして薬を飲まないというのはタイの文化、そして彼女の常識では考えられないらしい。

帰宅した彼女は俺を執拗に説得する。

「早く薬を飲みなさい。熱を下げてご飯をちゃんと食べないと倒れて危ないから。私は1度倒れたの。薬を飲まなかったせいで」
とGoogle翻訳を使った文の携帯画面を何度も見せてくる。

始まった。
絶対に薬を飲ませたい彼女と絶対に薬を飲みたくない俺の戦いが。

第十話↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓



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