マガジンのカバー画像

matinoteな人々によるオススメ「まち」の本!

2
運営しているクリエイター

記事一覧

なぜ「ロードサイド」はまちを衰退させると言われるのか。『クルマを捨ててこそ地方は甦る』―オススメ「まち」の本! (その2)

 今回は京都大学藤井教授の『クルマを捨ててこそ地方は甦る』(PHP新書)という本をご紹介いたします。今月のmatinoteエッセイテーマ「ロードサイド」にも関係する1冊です。

 冒頭からこんなことを書くのもナンですが、手放しで「オススメ」したい本ではありません。「じゃあ、○○の視点だとどうなんだろう?」という、疑問も持ちながら読むのがいいかと思っています。

 本書の主張は、まさにタイトルそのま

もっとみる

まちに出るときにバッグに入れておきたい!『ランドスケールブック―地上へのまなざし』ーオススメ「まち」の本!(その1)

 まちを歩いているとき、時折気になるモノがあります。例えば地形・地図・植栽といったものです。そういった「路上」にあるものについて"スケール"を軸に解説した本があります。それが今回紹介する『ランドスケールブック—地上へのまなざし』(石川初:著・LIXIL出版)です。

 「地形」・「地図」・「時間」・「境界」・「庭」と5つのスケールから、まちや野山にある様々なモノについて丁寧な解説がされています。

もっとみる