勝てば官軍、負ければ賊軍。

 今日の新聞報道から自民党茨城県連の処分について。関係者というかほぼ原因となったものとして何も言わずにはいられないので。

 そもそも、他の選挙区とは違い水戸市・城里町選挙区は定数が6に対しこれまで自民党は3議席。そのうち1人が欠員となっていたところに無所属候補が立候補、自民党公認候補以外を応援し党勢拡大のために自民党役員が動いたと思えば何ら問題はないのではなかろうか。当然、そのためには自民党現職が落選しないことが大事になる。結果を見ればあきらかで、新しく無所属の人が自民党会派入りをしたのだから最終的に議席を維持することができたという大局的にみれば何ら問題はないと思われる。

 それでは、何故か?応援した候補が負けたから…。勝てば官軍は手段を選ばずとも勝てば正しいのだという意味と、そこまでして勝って許されるのかという否定的な見解。今回の処分については負けてしまっては何の意味もなさないという典型的な権力闘争「負ければ賊軍」だったようにも見える。

 選挙の結果は誰の責任でもなく候補者の責任なのだから、候補者を自民党除籍とかなら理解できる。しかしながら1人区ではない複数区で自民党の議席を確保することができた結果であったにも関わらず、約1か月半たってからこのような関係ないところで権力闘争のためだけの処分が行われたとなると政治不信の原因にもなりかねないし、当然当事者としても納得のいかない。「君子は義に喩り、小人は利に喩る」今回の処分は権力闘争という小人が己の利に走ったという見方を有権者からされるだろう。

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