バリウム検査は一生やらない!無痛胃カメラの勧め。

突然ですが、あなたは「痛み」にどれくらい強いですか?

私は小さい頃から健康&インドア派だったために大きな病気や怪我もなく、痛みとはまるで無縁の人生を歩んできました。

そこで高校生のとき、「このまま痛みをなるべく回避していく人生でやっていく」という人生の指針を決定。

内容としましては「多少お金や時間や手間がかかっても痛みを回避できるのであれば優先する。」といったものです。この方針により「無痛分娩は必須」などの事項が制定され、実際に出産時は無痛分娩を選びましたが、無痛分娩は本当にサイコー!!!!
無痛分娩に関する記事を書こうとも思いましたが文字数が足りないので、気になる方は【別記事】をお読みください。

さて、高校生の時に考えた「人生で想定される、乗り越えなければならない不可避な痛み(恐怖)」として、下記4つを挙げていました。

・出産
・親不知の抜歯
・胃カメラ(胃の検査)
・スプラッシュマウンテン

おかげさまで現在すべてを経験しましたが、全て平均以下の痛みに抑えられたかと思います!!努力の甲斐がありました!!!!

そのなかから、「胃の検査の痛み回避」についてをご紹介します。

バリウム検査が死ぬほどつらかった

「胃カメラはすごく痛いらしいから、バリウム検査がよいらしい。」

小さい頃からそんなふうに思っていたわたし、今年の1月に初めてバリウム検査を体験。バリウム検査とは簡単にいうと、バリウムなるセメントのような液体を飲んで発泡剤(炭酸)で胃を膨らませ(ゲップ厳禁)、クイズタイムショックで不正解になったときかのように台の上でぐるぐると回され、レントゲンで胃をいろんな角度から撮影して辺なところを探すってな検査です。

※イメージ

「バリウム検査の難点の多さ」や「検査後の体調の悪くなりやすさ」は有名なので各自ググっていただくとして、最後に「飲んだバリウムを胃で固まらないうちに自力ですべて排出」という難所が存在しており、その技能が低い私はいくら下剤を飲んでも排出に難航。

激しい腹痛で深夜4時に目を覚ましたものの、トイレの扉の前で動けなくなり、そのまま浮世を憂いながらさめざめと辞世の句を詠んでいましたが、なんとか朝には回復し現世に復帰したのが現在のわたくしです。危うく入社できないところだったね!

だが最大の難点はここにあらず。

検査結果を医師に訊くと、「うーん…よく分からない!」と。

ええっ!? 驚く私に、医師は続けます。

「バリウム検査っていつできた検査か知ってる?
もう80年も前、胃のことがまだよく判っていない時代にやっていた検査です。
あなたの胃に、なにかあるように映ったけれど、それがいいものか悪いものか判断はつきません。胃カメラを受けてね。」

「あれだけ苦労して結果が判らないなんて…」

私は「ポリープ疑い」で再検査となりました。

バリウム検査は苦労ほど意味がない

その後、バリウム検査について調べてみると、以下のようなことが分かりました。

●バリウム検査で早期の胃がんを発見することは困難、発見できるものはかなり進行していたりする。
●胃の途中にある、早期食道がんや咽頭がん・喉頭がんの検出も困難。
●良性ポリープかどうかも判断できないため、なにかの疑いがある場合はすべて胃カメラ検査へ。
●逆に健康被害を及ぼすこともある。(放射線被ばく、バリウムが腸管内に残留する危険性(盲腸や大腸憩室)、腸管穿孔)

受ける苦労ほど内容が伴わない感じがしますが、ではなぜ日本のみんなたちは年に一回も受けているのでしょうか?

●コストパフォーマンスに優れている
●検診車があり病院外でもできる
●医師だけではなく放射線技師も検査できるため短時間で多くの人数を検査できる

これらの理由が挙げられていますが、下記記事によると、「端的にいえば厚生労働省が定めているがん検診の指針に、いまだバリウム検査が含まれていることが原因です。」ともあります。

この辺を調べていくと、色々と医師会やら偉い人の色々な事情があるんだな…。とか、日本ってこういう古い考えのものを変える力が低いよな…とか色々な気持ちになります。

一方、記事にもあるように、胃カメラは年々進化して、数ミリサイズと小型化し、苦痛が緩和されているとのこと。

参照:医師は受けないバリウム検査が存続する理由 がん発見率は胃カメラの1000分の1

眠ったままの胃カメラを発見!

とはいえ、「胃カメラって辛いんだよね〜」「口からでも鼻からでもつらい〜」ともよく聞くので、恐怖心が大きく、私は乗り気ではありませんでした。

そこで突然、「眠ったままで終わる胃カメラがある」との紹介を受けます。

注射で鎮静剤を打ち、眠っている間に内視鏡を入れて検査してくれるので、痛みゼロという検査です。「全身麻酔!?」と驚いたのですが、全身麻酔ではありません。これが大変ラクだったと聞き、早速札幌でも実施している評判のよいクリニックをとことん調べました!

そこで私が見つけて行ってきたのが、札幌はたけやま内科・胃カメラ大腸内視鏡クリニックです。

なんとここのGoogleレビューが200件超えで評価4.8!!

こちらの先生、最初は町医者を目指していたが、内視鏡の技術が高かったのでそれに特化し、「多くの人が不安に思う胃カメラ(内視鏡検査)を、痛みを少なく楽にすることで定期的に検診を受けやすい社会作りに貢献する」ことを使命として熱心に行われているとのことで、なんて社会的意義のある医院だと感銘を受けました。今では日本全国から患者が来るそうです。

この医院の多くのレビュー文章や、1つ1つに返事をする先生の真摯な文章、Webサイトの文章… 自分と同じく胃カメラに恐怖がある人や過去トラウマになった人たちがこの医院でたくさん救われている光景を見て、私は来院を決め、むしろ胃カメラが楽しみになってしまいました。

眠ったままの胃カメラを実際に体験!

4月、実際にこちらの医院で胃カメラ検査を受けにいきました。

噂通りに、塵ひとつなさそうな綺麗な医院に、腕の良さそうな医師…。

横になって鎮静剤を注射で打ったのち、医師が胃カメラを持ち、私のベッドの脇に立ったのが見えました。内視鏡のコードがぷらん、と長く垂れています。

「先生、もう準備しているのか、気が早い…」

と思っていたら検査終了していました。


お〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!なんだったんだ〜〜〜〜〜〜バリウム検査〜〜〜!着替えて胃を膨らませる発泡剤をゲップしないように飲んでゲップしたらやり直しでその後バリウム飲んで、透視台に乗せられて、くるくる何度も体勢回されてゲップしたらやり直しでお腹を圧迫されるけどさらにゲップ我慢でその後下剤飲んで翌日も体調悪くなるバリウム検査〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

見事、来院してから1時間で通常の身体に戻りました。こちらの医院だと、その後運転して帰宅することも可能です。

「ポリープ疑い」と言われた私ですが、良性ポリープだったため、なんの処置も不要でした。「とても綺麗な胃なので、2年後にまた胃カメラをすれば良い」とのこと。実際の映像を見ると、待ち受け画面にしてもいいくらいに綺麗な胃でした。

胃カメラで「ピロリ菌」がいるか分かる!

胃カメラのもうひとつの利点として、「ピロリ菌」の有無が分かります。

胃炎や胃潰瘍、胃がんの可能性となるピロリ菌は、日本人の50%以上が感染しているともいわれます。(感染経路は主に免疫力が弱い幼少期までの、汚染された水や家族からの食事の口移し!はい!絶対にやめましょう口移し!食器の共有!口にチュー!!!!)一度感染すると除菌するまでずっといるやつです。

検査は呼気でもできるので、私もそのうち検査しようと思っていました。胃カメラだとピロリ菌の有無もすぐ分かります!一石二鳥。

(個人的には健康診断でバリウム検査をやるよりもピロリ菌検査のほうが優先では…と思っています。)

まとめ

以上のようなことから、私はバリウム検査は今後やめ、2年に一度、個人的に信頼できると思った先ほどの医院に行くこととしました。(ちなみに保険適用でき、約4,000円でした。)

胃カメラ(内視鏡検査)は、進化はしていますが、医師の技術差が大きいようで、どこの医院でも苦痛を受けないという確証はありません。札幌でも他にいくつか鎮静剤使用の内視鏡検査が受けられる医院はあるので、ぜひご自身で調べて、自分の身体を守ってください。そしてそれは内視鏡だけではなく、皮膚科も耳鼻科も小児科も、すべて同じです。

痛みを回避したいあまりに調べて行き着いた結果ですが、自分の無知だったり、古い考え方・技術に自分の健康が左右されること、私は「痛み」以上に絶対回避したいのです。


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