自己紹介&オステオパシーの哲学
はじめまして
オステオパシーを好きな人、まとです
今回初投稿ですが、簡単に自己紹介とオステオパシーの哲学についてお話ししようと思います
動画でご覧の方は下のリンクからどうぞ
自己紹介
理学療法士になって9年、オステオパシーを学びだしてからは5,6年ほどです
元々は整形外科単科病院で勤務していましたが、今は自費での整体院と訪問リハに勤務してます
今回の投稿の目的、対象
普段臨床で技術的に行き詰っている人や
内臓マニピュレーション、クラニオセイクラルとかに興味持った人ってたぶんオステオパシーっていう言葉は聞いたことあると思います
けど、実際オステオパシーってなんなんだろう。。。って思っている人
そういう人に向けて、「オステオパシーってこんなこと考えてるんですよー」っていうお話をしていければなと
もちろん5,6年でオステオパシーを学びきれるわけありませんし、まだまだ僕自身勉強中の身です
なのでオステオパシー熟練の人向けというより、今からオステオパシーについて勉強していこうかなーってくらいの人に響いてくれたら嬉しいです
オステオパシーの定義
人体の構造と機能を調和させた概念を包含する科学的知識を拡張させることで裏付けられるヘルスケアの概念
(全米オステオパシー医学カレッジ協会、オステオパシー原理教育協議会)
すこし言葉が難しいですか?
つまりは、オステオパシーの哲学と解剖学、生理学の知識をベースに、身体の構造を調べ、病を引き起こす原因となっている異常な部位の調整、矯正を施すことで身体が治癒していくのを目指した治療法ということになります
なので何かテクニックの名前というよりもう少し大きな意味合いを含めてオステオパシーと考えていただけるといいと思います
また最近流行っている内臓マニピュレーションやクラニオセイクラル(頭蓋仙骨)とかもオステオパシーでいうところの内臓領域・頭蓋領域ということになるので
内臓マニピュレーション=オステオパシーっていうのも少し意味合いが異なるということです
オステオパシーの原理
オステオパシーには治療を展開していく中でおおもとになる原理が3つあります
それについて簡単に説明していきますね
①人体全体は一つのユニットである
オステオパシーでは身体・心・精神は統一体としてお互いに相互関係の中にあると考えています
身体:身体構造(解剖学)と機能(生理学)
心:感情など
精神:魂、霊、人知を超えたもの(宗教や文化、伝統など)
これらが相互関係にあり、さらに栄養、水、空気、日光、睡眠・覚醒のリズム、運動、活動と休息、有害物質、電気、放射能などの環境の影響を受けています
また人体は筋骨格系、神経系、代謝、免疫、内分泌、循環器系などがお互いに影響しあうと考えています
オステオパシーの考えでは、心理と生理学、身体構造などはそのどれかが優位になることはないと考えています
なのでオステオパシーでは身体構造を利用して相手の生体全体、体液の循環などに対しても影響を与えるように治療を行っていきます
②身体は本来、自己治癒力を持つ
最近は自己治癒力、自然治癒力という言葉をよく聞くようになったかもしれませんね
・生命機能の調整
・病原体に対する免疫
・ケガをした時の治癒
などが自己治癒力の例です
この自己治癒力は
身体の状態、遺伝因子、栄養、生活習慣、精神状態、社会環境などの影響を受けます
そのため身体が適切な状況下でないと自己治癒力は低下してしまいます
オステオパシーでは、自己治癒力の低下、生体の抵抗力、体内に入ってくる有毒物質の強さによって病気が発生してしまうと考えています
もちろん体内に入ってくる病原体によってはすぐに発症することもありますし、急性疾患というのは病原体に対する強力な反応だったりします
一方で慢性疾患というのは人の身体がこういった誘因に打ち勝てずに解消出ていない状態だと捉えることも出来るのではないかと思います
③構造と機能は相互に関与しあっている
構造=解剖学 機能=生理学のことです
構造が破綻すると機能異常が起きるというのはイメージしやすいと思いますが、オステオパシーでは逆方向への影響
つまり、長期的な機能異常が構造の破綻をきたすということも考えています
人間の身体におけるホメオスタシス(生体恒常性)というのはこの構造と機能のバランスによって成り立っています
つまり構造もしくは機能に異常が生じた場合、ホメオスタシスが破綻し長期的には病気となって現れることがあります
この構造と機能の相互関与ですがオステオパシーでは
骨レベル・膜レベル・循環レベル・ホルモンレベル・神経学的レベルなど
すべてのレベルにおいて行われていると考えています
これは第1原則の一つのユニットという考え方にも通じるところがありますね
合理的な治療は上記の3原則に基づくものである
オステオパシーでは身体の健康維持能力が崩れていると病気になると考えています
そして人間の身体のすべての部位が秩序正しく機能しているとき、身体は完全に健康体であると考えています
オステオパシーを行う人は薬によって体に影響を与えるのではなく、相手の身体の構造の治療を行うことで相手の生理学などに影響を与えていきます
そして一番大事なことは
オステオパス(オステオパシーを行う人)が患者を治療するという考え方ではなく、身体がオステオパシーの治療を受けることで自己矯正し、自らを治せる体質に変えていくというイメージがいいかと思います
まとめ
・オステオパシーとはテクニックではなく考え方
・オステオパシーには3つの原理、原則がある
1.人体全体は一つのユニットである
2.身体は本来、自己治癒力を持つ
3.構造と機能は相互に関与しあっている
・合理的な治療とは上記の三原則に基づくものである
以上です
最後まで読んでいただいてありがとうございました
今後もオステオパシーに関わる情報を発信していこうと思います
では今日はここらへんで
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