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狂った女が映画「クルエラ」を見に行った話

最近人生が迷走、心が錯乱しまくっているので思い切って映画を見に行きました。狂った女がクルエラを見に行きました。
auシネマ割最高~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~↑↑↑

<免責事項>
・コミナティすでに打ってます(痛かった)
・密は避けています(理由は後述)
・会社側からやれ外出自粛だ医療人としての矜持だを説かれる一方で高確率でコロナかもしれない患者相手して手当金がビタ一文も出ないのでいよいよ頭がおかしくなりました

映画「クルエラ」感想 ※ネタバレは微妙

まず私あまり101匹わんちゃんの話を覚えてなくてですね
・かわいらしいダルメシアンの子犬が産まれ
・なんやかんやあって誘拐され(その犯人がクルエラとかいうBBA)
・真っ黒になって帰ってくる

くらいの前提しかございません。
何故見に行く気持ちになったのか、といえばもう予告編見てもらえばわかるように

クルエラがデザインするファッションの恰好の良いこと!これにつきます。

ちなみに101匹わんちゃんおよび101、102の知識がなくても本当に問題なく楽しめる映画でした。ほかの方も仰ってましたがパラレルワールドとして見た方が楽しめます。

女版「ジョーカー」みたいな話だという思い込みで度肝を抜かれた私

普通の人間がなぜヴィランになったのか。というテーマで昨今議論を巻き起こした映画と言えば、やはりホアキン・フェニックス主演「ジョーカー」だと思います。
絶望しかない世の中で、それでも愛をもって生きてきた人間がついに悪に呑まれ、すべてがおかしくなって真の悪役になるという題材で作られた映画だと思っていまして、クルエラも予告編を見る限り
「『将来は自分のブティックをもちたいの✨うふふ✨✨』みたいな夢見る赤毛少女だったエステラが、デザイナー業界という嫉妬色事暴力策略はびこるファッションヤクザな世界で狂気の闇に呑まれ、最終的には髪の毛が半分白髪になって精神狂のヴィランになる」という話だと勝手に思い込んでいたんですね。

見事に裏切られました

そんなテキトーなストーリーを思い描いて本編を見てきたんですが全く違いまして。
ともかく「エステラ」時代から彼女の強いのなんの。
彼女が自分で服を作るきっかけから引き込まれましたし、本当に楽しそうに服を作る。それが自分の運命だと言わんばかりに起きてミシン、昼飯食いながらデザイン、家帰ってもミシンミシンミシン…という感じで服作りにのめりこんでいます。

実力を伴ったヴィラン「クルエラ」

私がクルエラすげー!クルエラかっこよ!!となった理由の一つに「実力でのし上がっていく」というのがございまして。
またジョーカーの話するんですが結局ジョーカーって「精神的にすこし足りない人をイジったら素のリアクションが面白かった」みたいな感じで勝手にゴッサムのクソ民衆から神格化されていったじゃないですか。本人の才能がどうのというよりは普通の人間様(笑)が普通じゃない人間をイジった結果予想以上に面白くなってしまった、みたいな感じじゃないですか。

でもクルエラはそうじゃないんですよ…彼女のパンキッシュなファッション、燃えるドレス、そしてあの白黒の髪。
すべてが誰が見ても「かっこいい」んですよ。そして彼女の服はロンドン中に熱狂的なムーブメントを起こす。
彼女は誰の力も権力も借りず(ウォレスとホーダーという素晴らしいパートナーもいますが!)、彼女自身の力だけでここまでのし上がった。

あの高らかに笑う彼女の顔ったら…いやしかしこういうヴィランってあんましいないのでは?と思います。
(ジャファーは結局ジーニーの力頼みで自滅しましたし、フロローはもともと判事という高貴な地位があり、スカーとアースラは追放こそされていますが元王族、ハデっさんなんて力云々の前にもう神じゃないですか…

なんだかんだ言って犬が可愛いクルエラ

今回の「クルエラ」の天敵の一つは予告編にある通りやけに凶暴なダルメシアン3匹なんですが。今回のクルエラは「毛皮として」ダルメシアンが好きなんじゃなくて「犬として」ダルメシアンが好きという感じでした。

101匹~なんて犬=毛皮 子犬=ソフトな手触りの高級毛皮としか見えていないサイコなババアでしたが、今回の映画のクルエラは多少はサイコでありながらも100%そうではなく、人間くさくて好きでした。
結局犬の毛皮はどうなったんや、というのは劇場でぜひともお確かめください。

あとエンディング通り越してエンドクレジットの話になるんですが、そこに出演したわんちゃんたちの名前とともに「この映画に出演した犬のほとんどが保護犬であり、愛してくれる家族を探しています。もしこの映画を見て保護犬に興味を持たれた場合は活動へ支援をしてください(うろ覚えの上にガバガバ英訳)」
と注釈がついていたのが個人的に高評価でした。

結論

ほんとファッションのカッコよさと映像美とクルエラの生きざまに惚れるのでぜひとも劇場でご覧になってください。

毎日いろいろありすぎて、ついでに字幕版の上映時間に間に合わず一日中しょぼしょぼしてた(そのくせちょっとしたことで爆発して取返しがつかないことをしかける)「狂える女」マトリですが、上映後は自分が強い女になった気分がして気持ちよかったです。
クルエラデビル~♪最高で~最悪の女~♪

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