突然、よくわからなくなった。

ツイッターでは、今日も男女について激しい論争が行われている。
なぜ、男女の論争はこんなにも盛り上がるのだろうか。

一つには、全員が当事者になれるというところがある。人間として生まれた以上、性からは逃れられない。性を転換することはできるが、異性として生まれなおすことはできない。

お金なら、浮き沈みはある。病気なら、容体が変化することもある。しかし、性というアイデンティティー(または呪い)からは、何人たりとも逃れることはできない。
これはナショナリズムなどよりももっと根深いものだと思う。

僕はこの1年間くらい、アンチフェミニズムな感じのツイートに耽溺していた。
女が悪い、社会が悪いと考えると、一時的にでも自分の人生の痛みが和らぐ気がした。

でもそれは正しかったのだろうか?
フェミニストを叩いて、僕の人生が1ミリでも良くなっただろうか。僕は生きていてもいいんだと思える糧になっただろうか。
そんなことはないと思う。

そもそも僕は女性として生活したことは1秒もない。彼女が出来たこともない。僕は女性について何も知らない。

何が悪いのか、誰が悪いのか。僕の現状と、女性について関連はあるのか?あるとしたら、それを女性全員に適用していいのか?
インターネットの言説に出てくる男女は、一般化していいのか?

そもそも、僕は人間が嫌いだ。もちろん自分も含めて。男とも女とも、きちんとコミュニケーションが取れないことの方が多い。そう見せることは年齢と共に上手くはなってきているけど。

僕自身ですら僕のことはよく理解できない。他人はもっと難しいかもしれない。他人を理解することはさらに難しい。それは仕方のないことだろうと思えるくらいにはなった。

よくわからないことには言及しない方がいい。これは僕の心を守るためのリスク管理でもある。

とは言え、また下手に言及してしまうこともあるんだろう。

その時は出来るだけ早く薬を飲んで寝ようと思う。

僕はただ、縁側で誰かとお茶を飲みたかっただけなんだ。

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