Live leakを見て

白饅頭さんのnoteを読んでLiveleakを見てみた。
まず最初に思ったのは。「人間ってこんなに簡単に死ぬんだな」ということだった。

子供の頃、ER~緊急救命室~というドラマが好きだった。Netflixで見られるのでおすすめだ。
救急外来に搬送されてきた患者を救うために、スタッフが奔走するのとても上手く描いている。
助けられないことも多いが、登場人物たちは恵まれているとは言えない労働環境の中で、精一杯奮闘していた。

うつ病になってから、暇つぶしに医学史をちょっと調べてみることもある。
特に精神医学の歴史はなかなか深く、考えさせられる。
人類の歴史は、どうやって命を救うかの歴史でもあると言ってもいいのではないだろうか。
ルネサンス以後の華々しい医学の発展も面白いが、古代の医学史もその時代ごとのテクノロジーでいかに人の命を救うかという試行錯誤が伺えてとても良い。

さて、話をLiveleakに戻そう。Liveleakでは、人がまぁ簡単に死ぬ(そういう動画を集めているサイトだから当然ではある)。
人を1人救うのに何人もの医療スタッフと、何百・何千万円相当ものインフラが必要なのに比べて、人を殺すのには数ドルもしない銃弾一発で十分である。随分と非対称なもんだな…と思わずにはいられない。

そして、自殺の動画も多い。英語で簡単な説明がついていることがあるのだが、失恋したので銃で胸を撃ち抜いた男性の動画などがある。
確かに、彼は死ぬほど辛かったのだろう。僕にはその辛さは100%は理解できない。でも、彼はそんな死に方をしなくてもよかったのではないかと正直思ってしまう。ビルから飛び降りた中国の女性の動画も見た。彼女の人生になにがあったかは知らない。でも、他になんとか生きる道を見つけられなかったのではないか…と思ってしまう。

命を大切にしましょうなんて言うつもりはない。命が大事にされる国に生まれて感謝しましょうなんて言うつもりもない。
でも、せっかく警官がなにかあるとすぐに銃弾を撃ち込んでこない国に生まれてきたのだから、どうにかそれを満喫できるように生きていけたらいいよね…とは思う。日本だとそんなに重くない犯罪をしただけで(もしくはそうしたと見なされただけで)集団リンチを受けるような国に生まれなかったのは、それなりにラッキーなことだとは思うのだ。

別に何かを成し遂げなくてもいいと思う。無理に気張って生きる必要もない。でも、急いで死に向かっていく必要もない。
嫌でもいずれ死はお迎えにやってくる。だらだらと生きながら、その日を待っていればいいのだ。できれば、それまでに少しでも多く楽しいことをやれるといいよね。社会的に褒められないことでも、法律の範囲内ならなんでもいいと思う。

僕はあなたにLiveleakの動画のような最期を迎えて欲しくない。僕もそうなることがないようにできるだけ努力したい。
天寿を全うしただけで、僕達の人生は大成功だと思う。

今日を生き延びただけで、あなたはとても偉いです。今日も一日お疲れ様でした。

やっていきましょう。

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