帝王賞【全頭分析】CBC賞・ラジオNIKKEI賞等
帝王賞の分析、CBC賞・ラジオNIKKEI賞の週中展望です。平日、動きます。
CBC賞
注目馬
マッドクール
操縦性が高く先行してしぶとい。これまで先行して毎度恵まれる競馬しかしていないので、この出馬表の綺麗さを素直に買いたいと思わせるものではないが、結果的には先行して進路を確保して直線では危なげなく抜け出す競馬が出来ている。恵まれてはいるものの、恵まれる位置を確保してレース運びが出来るのは強み。早めに抜け出してしまえば後続を凌ぐ程度の能力は最低限身に付けてきており、先着された事があるのも後の高松宮記念1・2着馬で、前走競り落とした馬も函館スプリントS勝ち馬になったキミワクイーン。テン32秒台の経験は無いので、強烈なハイペースでやや差しが決まる局面になった時は能力を発揮できるかは分からないが、週中の組み立てとしてこの馬中心に負かせる馬がいるかどうか?を考える必要がある。58.5を背負うことになるが、58.5はオッズに反映されてしまえば度外視でよく、多少パフォーマンスを落とす可能性はあるものの、大きくパフォーマンスを下げる理由とは考えにくい。
マッドクールの未知パターンはテン32秒台の競馬に巻き込まれること、ここでラストまで脚が続くかが焦点に。巻き込まれる先行策を打つほど不器用ではなく、前走・3勝クラスのようにスピードのコントロールも効いて控える競馬も出来る。変に包まれなければ3勝クラス勝ちも控えて楽勝しており脚は続きそう。
ナムラクレア・ファストフォースがいなければ「トウシンマカオやその他重賞そこそこ走っていた馬を凌いで2着に0.4秒差の完勝」。ポジションも取れて性能も高ければ自分の競馬に持ち込みやすく、持ち込んで負荷がかからなければいい。GⅠを勝つには抜け出す際の脚がもうワンパンチ欲しいのは、シルクロードSを見ても明らかで勝ちパターンからラスト1Fは鉄の軸としては物足りない。ハンデGⅢなら少しパフォーマンスを落としても惰性で粘り込めて仕方なく軸向きになりそうで票が入りすぎるなら美味しくは無い感も。
他馬のパンチ力あるところではトゥラヴェスーラ・エイシンスポッター等の展開がハマった際の最大打点に屈するか…?とも思えるが、それも馬場次第で今回のメンバーなら粘り込まれても仕方ないかもしれない。と、書けるように出馬表から人気しそうなのも趣き。シルクロードSの内容は物足りないが、流石に相手が弱化しているので、シルクロードSの際にこのメンバーで逃げ先行の策を打っていたら勝っていたかもしれませんね。という想像も立てておりましたが。
スマートクラージュ
京阪杯の3着。過去オーシャンSで1番人気に支持されたように、好位を取ってロスを減らして前を捉える競馬が得意。坂や上がりのかかる競馬の伸びは甘くなるが、淀短距離Sや京阪杯のようにスピードの出やすい条件をロスなく運べた時はまずまず粘り込める。馬場質には左右されそうだが、開幕週の利+マッドクールの側+逃げ想定馬2頭の粘りが甘い+差し馬がどこまで届かないか、と条件が数個ハマればチャンスはあるかもしれない。ハマれば。
※著者はダノンスコーピオンの単勝を買いたかったので、回避予告を早々に食らって悶絶中です。だのおおおん。
ラジオNIKKEI賞
注目馬
レーベンスティール
新馬戦はソールオリエンスの2着と素質の高さを見せている馬。休み明けで不良馬場の2走前は2着と敗れてしまったが、良馬場なら堅実にスピードを活かして走れている。新馬戦は11.5-11.0-11.0のラップをタイム差無し、3着以下は引き離した内容と普通ならハイレベルな新馬戦勝ち馬になっていたが相手が悪かった。2戦目は内ビッタリ追走して、直線で少し追い出せば完勝。前走もラスト2F10.8-10.9をマークして早め先頭から突き放す競馬。不安点はペースが流れた時に脚が続くか?という不安はまだ残る。今回はグラニットがイケイケの逃げを披露してきそうなので、持久力戦が濃厚。出来るだけ内々を立ち回りたく、福島芝1800m特有の外を回らされた時にどこまで余力に響くかも考えておきたい。能力面は通用の下地があるので、初のレースパターンでも対応出来ればがカギになりそうか。内枠の方がスムーズに運べて良さそう。
マイネルモーント
最高速度に優れている馬ではないが長く脚が続く。上がり1位は未勝利を勝った際の1回だけ、上がりタイムも新潟では33秒台を記録しているものの以降は直線の長さを問わず34秒台で競り勝っている馬。未勝利戦のように好位を取って外から進出していく競馬も出来ているが、ゴールドシップ産駒にしては加速力が高く、ペースが流れた東京コースで上がり負けせず直線で内を捌いて一気に先頭に立ちラストは粘り込んだ。まだキャリアも浅い馬だが、2戦目は加速ラップでラスト1F11.3と差し馬には不利な内容で2着、3戦目の未勝利勝ちは楽勝、4戦目は休み明けながら東京コースで持久力活かして勝利、と能力を発揮してきた。
やや行きたがる気性があるものの、1800mなら折り合いもついて能力が出せている。本来なら牡馬のゴールドシップで高木登厩舎であることから、上がり勝負・スピードの出やすい馬場・直線の長いコースは苦手で、福島芝1800mで上がりがややかかってくれる競馬は適性的に苦にしないはず。小回り+上がりのかかる競馬でもう1段階上昇があればノーチャンスでは無さそうな1頭。って狙う方がいた時のオッズ低下は要チェック。
グラニット
見え見えの臨戦過程ではあるが、逃げて後続の脚を削ることがこのメンバーならハマるかもしれない。開幕週の利は得れる。スプリングSのように。
帝王賞
1.テーオーケインズ
道中はロスなく立ち回って消耗を減らし加速力を武器に直線で抜け出しを狙える馬。21年のチャンピオンズCがベストパフォーマンスの競馬で、内々で終始脚を溜めて直線で一気の抜け出しを図ってダート界トップに君臨した。スタミナ勝負ではやや分が悪くスパート地点が速くなった際には伸びが甘くなるが、それでも馬券圏内に近い走りが出来る。昨年の帝王賞はスパート地点が速くなったことで外から早め進出→直線伸びあぐねる競馬。JBCクラシックは脚を溜めて上がりの速い競馬を差し切り勝ち。チャンピオンズCは上位3頭が上手く内を捌いた中で、1頭外を回して脚を使ってしまい4着。川崎記念は内を器用に立ち回ったが、勝ち馬ウシュバテソーロの脚に屈した2着。
と、内で脚を溜めれた時、外で長く脚を使わされた時ではパフォーマンスが大きく異なってしまう馬。今回は内枠で脚を溜められそうで、先行馬数頭をいかして自分の競馬に徹すれば能力を出し切れそう。昨年は8枠であったこと+馬の抑えが効かなかったことで動きたくないが動かざるを得なかったが、この枠で位置さえ取れれば途中からペースが流れても敢えて付き合わない競馬が選択可能なのは良い。
2.クラウンプライド
先行力があって立ち回りが上手い。決め手に欠けるもののロス無く運べるため、抜け出す際の進路の確保やペースを自分で決めれるメリットがあり、粘りが甘いところをレースセンスで補ってるような形。JBCクラシック・チャンピオンズCは逃げ番手の競馬それぞれ違ったものの、Sペースを作って直線粘り込んだ。広いコースになることで立ち回りのメリットがあまり生まれないので、好走したJBCクラシック・チャンピオンズCよりもガチンコ勝負で粘り込めるか?が焦点になる。現状のレベルでは持久力の上昇が必要になる馬。好位を取って限界まで脚を溜めたい。
3.ランリョウオー
先行して押し切る競馬を得意にしている。ややピッチ気味だが好位を取ってペースメイクすれば脚が残るため、直線は毎度後続を凌ぐ競馬が出来ている。相手関係の強化と、スタミナ勝負に持ち込みたいプロミストウォリアに競り勝てるかがカギになり、今年のメンバーがそこそこ強いのでどこまで粘れるかになるが。
4.メイショウハリオ
昨年の帝王賞・かしわ記念の勝ち馬。コース問わず堅実な差し脚を使えるが、加速が鈍いので不利を受けてでも外を回す競馬か、スパート地点が速くなって長く脚を使う競馬が好走レンジ。昨年の帝王賞は前にいた4頭を見る形を5番手で長く脚を使って差し切り勝ち。東京大賞典は3角のスパート地点でやや後手を踏んだが、盛り返して3着。フェブラリーSは出遅れから脚が無くなった馬達を交わすだけになってしまい3着。今年のかしわ記念は2着以下が小粒であったことも幸いだったのか、上がりのかかる競馬で外を回してスムーズに差し切った。他馬が動いてくれる方が良く展開待ちにはなるが、ペースが落ち着いた時や上がりが速すぎると差し遅れることも多々で、早めの加速のために外を回して長く脚を使える展開で前が止まってくれるのが理想。昨年がベストな感はあるのと、かしわ記念の外伸びの方がオッズは貰えて周りのメンバー比較でも楽だったように思えるが、果たして。
5.ノットゥルノ
昨年のJDDの勝ち馬で、東京大賞典の2着馬。ズブさがありコーナーも苦手なので勝負どころで仕掛けられない競馬が続いているが、広いコースや揉まれない競馬ならスピードに乗せて粘り込みを図れるので、出馬表は好走と凡走がわからないタイミングで来てムラ馬気味。JDD・東京大賞典はスムーズにスピードに乗れたので、大井替わりならその当時と同じぐらい、成長すればそれ以上のパフォーマンスが見込める。東京大賞典は捲って脚が無くなったサンライズホープ、3角でスムーズさを欠いたメイショウハリオを交わした競馬で2着だったので、脚を溜めてロスを減らして運びたい。この馬自身の大井替わりはコーナリングの観点から得意条件。ウシュバテソーロの2着でもオッズが落ちれば狙って玉砕しても納得出来そう。
6.オーヴェルニュ
地方移籍後は成績が出ていないが、中央在籍時も2000m戦で長く脚を使えなかった馬。急成長は流石にないだろう、ということで行ってもどこまで粘りこめるかに。
7.ミヤギザオウ
地方馬。差し脚堅実だが、古馬混合戦にもなれば中々前がしぶとく止まってくれないのでジリジリとしか伸びない競馬が続いている。今回は中央馬の脚が止まってくれる考えにくい展開にもならないと厳しいかもしれない。
8.プロミストウォリア
先行して押し切る競馬を得意にする。東海S→アンタレスSと連勝を収めた。条件戦からかなり速めのペースを刻んで後続に脚を使わせる競馬で楽勝を繰り返す。東海SはSペースになったこと、カラ馬の影響で後続が動けなかったことから、直線に向いて後続を引き離して後は粘りこむだけの競馬。アンタレスSは重馬場の高速決着、逃げて速いペースを刻んで粘り込みを図ってヴァンヤールの差しを凌いだ。先行して不利無く運べるのは良いのと、確実に逃げたい馬がいないので、今回も粘り込みを狙える立ち位置にはいけそうだ。
闘ってきた相手が急に強くなるので、前走の差し馬に平安Sでヴァンヤールに先着したハギノアレグリアス(その他有力馬)がいたら凌ぎ切れていたのか?は分からない。2勝クラス勝ちも牝馬のコンスタンティンにあわやの競馬。ノープレッシャーで競馬が出来たここ最近と同じく楽に行けるかが焦点で、5連勝中で人気しすぎる面とのオッズ折り合い次第。スローに落とせばテーオーケインズに恵まれるペースを作り、動いていった場合はメイショウハリオに向きそうなペースになるか。
9.ライトウォーリア
先行して粘り込みを図る競馬で好走している馬。先行してロスなく運べば伸びてくる脚はあり、地方馬同士なら多少揉まれても馬券内をキープできる能力を持った馬。今回は流石に相手強化になるので、その点でどこまで粘りを効かせられるかになる。東京大賞典も上手く盛り返したが、外を捲った馬達とは違って終始脚を溜めて雪崩れ込んだ形。真っ向勝負ではその時より2段階ぐらいパフォーマンスが上がらないと難しい気がするがどうなるか。
10.ジュンライトボルト
加速力を活かして好走してきた馬。ある程度の位置を取ることが可能で、馬群で脚を溜めて直線外に持ち出せば堅実に伸びてこられる。シリウスSは外を回るロスがありながらもラストまで伸びて差し切り勝ち。チャンピオンズCは終始馬群で脚を溜めて、クラウンプライドを一瞬にして差し切った。地方重賞に実績は無いものの、チャンピオンズCではテーオーケインズ・ノットゥルノ・クラウンプライドと直線ラスト1Fで一気に交わしたところを見ても、能力が劣ってるとは言い難い。馬場質はやってみないと分からない。距離も200m分粘り切れるかもやってみてからか。少頭数で極端なペースに巻き込まれなければ脚は続きそう。ベストは脚を溜める競馬なので、外から動いて行ってもシリウスS以上に脚が続くかどうか?になる。
11.ドスハーツ
地方移籍後も成績が出ておらず、追走出来ず、捲れば脚が残らない競馬が続いている。一気の相手強化では難しいか。
12.ハギノアレグリアス
操縦性が高く堅実に差し脚を使える馬。好位も取れるのでポジションは問わず、加速力もあって長く脚が続くのでGⅡ以下で崩れずに走れている馬。みやこSは直線で追い出しを待たされる不利からタイム差無しの2着。東海SはSペースで前が有利になりすぎたこと、直線でカラ馬に寄られたこと、で逃げ馬に有利な展開を押し切られたといった形。平安Sはグロリアムンディが完璧な競馬をしており、それを差せなかった2着。堅実だがぶち抜くほどの能力は見せておらず、立ち回りが上手く大敗はしないが勝ち切るにはキャリアを重ねて徐々に成長していくしかないのではとも思える。
ただ近況は勝ち馬に上手く抜け出される競馬から取りこぼしており、今回は外目から内の馬より早く動けるポジションが取れそう。テンに速くないので自ら動きにくいポジションでの競馬が強いられていたが、今回はまずまずのポジションを取って粘り込みを図れそう。東海Sは4角でプロミストウォリアに置いていかれた面+逃げ馬に余力が残りすぎてた面が痛すぎたが、ここの逆転はまだ可能性が残りそう。スローペースならメイショウハリオもややパフォーマンスを出しにくい競馬になることから、好位を取って脚を溜めれるスローペースで余力を残したい。
レース展望
以上、3重賞です。参考になっていればと思います。
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