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まつたけだよ!大学教授だよ!ほんとだよ!

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  • 消費文化を識るために書かれたエッセイ群

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最近の記事

こんな先生いやだ:NYCでも改名する「暑井剛です」

    • 【こんな先生いやだ】修論を書いている院生に聞かれる:「先生の頃は手書きでしたか?」

      • こんなハロウィン嫌だ(『ジャパニーズハロウィンの謎:若者はなぜ渋谷だけで馬鹿騒ぎするのか?』を読もう)

        1年ゼミの学生に振られたので考えてみました。 1. ジャック・オー・ランタンが、ほくほくに煮えている(味染み!) 2. Trick or trickと言われる(居留守居留守) 3. 毎月末に開催する(担当は持ち回り) 4. もらえるお菓子が乾き物(ホタテの貝柱が硬すぎる) 5. 結婚式のお色直しと同様に仮装もお色直しをするというマナーの定着(呼び込みの司会はいません) というわけで、ジャパニーズハロウィンの謎について知りたい人は、コロナ前にゼミの学生と書いた『ジャパニーズ

        • そばの対義語はうどんである

          久しぶりに学部1年生と2年生のゼミを受け持っており、2年生のゼミでは『What is Cultural Sociology?』という本を読んで議論しています。本読みだけでなく、考え方や議論の仕方も教えています。今日は、概念的な議論をするときに、その概念の対(pair)になる概念が何か、意識すると理解が深まるというコメントをゼミのLINEに投下しました。この本にもstructure vs. agencyとかconflict vs. consensusといった対が説明されています

        こんな先生いやだ:NYCでも改名する「暑井剛です」

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          豚としての卒業論文(卒論文集まえがき)

          (上の画像は、卒論文集のぼくの書いたページです。全編通してオシャレなデザインの文集に学生が仕上げてくれました) 松井ゼミ16期生の皆さん、ついに卒業論文を書き上げましたね。お疲れ様でした。これほど大規模な文章を完成させたことはとても素晴らしいことです。ぜひ自分を褒めてあげて下さい。 大学生最後の年に、コロナウィルスに翻弄されながら、卒論のための研究をみんなで進めてきたことは、今後の人生の中でも深い思い出になることだと思います。zoomでのオンラインゼミは、3年生の時に皆で

          豚としての卒業論文(卒論文集まえがき)

          消費文化を識るために書かれたエッセイ群(について)

           コロナ元年2020年は、いろいろなことがありすぎて、すっかり調子が狂ってしまいました。肉体的な健康に関しては太陽の下で走り、エクササイズをすることでなんとかして、研究者としての精神衛生に関しては、やはり研究を進めるしか他はありません。  文化屋雑貨店の長谷川義太郎さんをはじめとして、多くの方々に力になって頂き進めてきた雑貨業界に関する研究もなかなか進まなかったので、ネジを巻き直して、今年は調査を進めていきたいと思います。  雑貨業界は昭和の時代に大きく花が開いた日本独自

          消費文化を識るために書かれたエッセイ群(について)

          開高健のスーパーマーケット

           開高健の『開口閉口』に「買ってくるぞと勇ましく」というスーパーマーケットについてのエッセイがあります。スーパーについては、ぼくもこんな文章を書いたことがあります。  「買ってくるぞと勇ましく」では、自分が45歳だと書いてあります。開高健記念会による略年譜によれば、すなわち1975年に書かれたということになります。仕事場をつくり、自炊を始めたことをきっかけにスーパー通いが始まったとのこと。略年譜の1974年のところに「12月 茅ヶ崎市東海岸南のこの地に書斎をかまえる」とあり

          開高健のスーパーマーケット

          卒業論文の体裁に関するメモ

          #卒業論文 は冬の季語です、というのはウソです。卒業論文の体裁に関するメモ の季節になりました。

          卒業論文の体裁に関するメモ

          【こんな先生いやだ】今年も改名する:「ご無沙汰しております。暑井剛です」

          【こんな先生いやだ】今年も改名する:「ご無沙汰しております。暑井剛です」

          【こんな先生いやだ】「#新しい生活様式」という曲を椎名林檎につくってもらいたい。

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          説得と納得を会得する:松井ゼミ15期生卒業論文集の「まえがき」として

           卒業論文を書き終えた今、どんな気持ちですか? 達成感に満ちた人もいれば、満足する内容でなくほろ苦い気持ちになっている人もいるでしょう。指導において、くどいくらい強調しましたが、論文は読み手を説得して納得させてこそ存在意義があるものです。つまり、説得と納得がない文章は書いても意味がないのです。  しかし説得と納得は、論文に限ったことではありません。友達を食事に誘うとき、家族に自分の意見を受け入れてもらうとき、仕事で取引先や上司や部下の心をつかむとき、どんな場面においても、人は

          説得と納得を会得する:松井ゼミ15期生卒業論文集の「まえがき」として

          空港の鮨屋で

           去年の3月にグループホームに入っていた父の様子を見に行ったら、息子が誰か分からないことはもちろんのこと、食べたはしから口の脇からぼろぼろとこぼす様子におそらく参ったのだろう、千歳空港に着いたら、鮨屋のカウンターで刺身をつまんでいる自分がいるのである。もしくは、鮨屋で呑みたいというのが先にあって、理由を見つけたのかもしれない。  ともあれ、今年の1月に父を葬式に出したことは、あまりにも遠くの過去であり、喪中であることを忘れそうになった。  残された母親は10月に膝の手術を

          空港の鮨屋で

          【こんな先生いやだ】午前中に職質される:「ちょっと目立たないところに行きましょうねぇ〜」

          【こんな先生いやだ】午前中に職質される:「ちょっと目立たないところに行きましょうねぇ〜」

          【こんな先生いやだ】免許更新の写真撮影で、5年ぶりに再び「歯を見せない」と怒られる。

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          五つ目

          メガネをかけている人のことを、むかし「四つ目」と言ったという。メガネをかけている人が四谷にいれば、「四つ目が四谷にいる」ということになる。ここで考えたいのは、サングラスについてである。サングラスをかけている人も「四つ目」だということになる。しかしサングラスは三グラスなので、2+3で「五つ目」ということになる。つまりサングラスをかけている人が五反田にいれば、「五つ目が五反田にいる」ということになる。そういうことである。

          10年前にアメリカで書いたエッセイ:マルガリータの車のリアウィンドウが倒木で割れた件について

          2008年の夏、大学の広報誌から原稿を頼まれたのだけれども、趣旨をまったく勘違いして書き上げてしまったボツ原稿です。あれからアメリカもいろいろ変わりましたね。十年一昔。 プリンストン大学社会学部で在外研究に取り組み初めてちょうど1年。このわずかの時間にわれらがニッポンの総理大臣が2人も辞任するとは思ってもみなかった。政治の混迷が続く日本とは違って、こちらの大統領選挙は、アメリカの人々の日常に寄り添いながら、おおいに盛り上がっている。だいたい福田首相の在任期間よりも、大統領選

          10年前にアメリカで書いたエッセイ:マルガリータの車のリアウィンドウが倒木で割れた件について