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わたしとフェルト③

カラフルで肌ざわりがよくそして優しい
フェルトで作ったおままごとのセット。

20年前、娘が幼稚園の頃から作品やレシピはあったと思うのです。しかしながらなぜかそこに辿りつかずなかなか作ろうとはなりませんでした。今のように簡単に情報が手に入らないからというのもありますが、きっとアレです。
そう、レシピ通りに作れない性分が本を買ったところで投げ出してしまうだろうと邪魔をしたのだと思います。

今、フェルト作家の方々がいろんなジャンルの楽しくて可愛らしい型紙を丁寧に丁寧に作っていらして、何度もポチッとしたくなるのですが、いや、あんなに丁寧なのにレシピが理解できないかもしれないと見るたびに悶絶、断念しています。
いつか全制覇してみたい...
ま、それはさておき。

リカちゃんのスリッパから月日が流れました。
とうとうシルバニアに突入します。
いえ、リカちゃんと同時進行ぐらいだったのかもしれませんがちいさなものをコレクションしたくなる娘の年齢がちょっと後だったと記憶しています。
話がフェルトから脱線しそうですが、最初はもちろんうさぎたちお人形への興味はありました。(わたしが)
しかし遊んでいるうちにあのちいさな家具や食器、香水ビン、石鹸、野菜の数々、もうあげたらキリがありませんが『ちいさいもの』がこれでもかとおしよせ、あまりのかわいさに娘そっちのけでわたしが集めはじめます。
けれど全て揃えるわけにもいかず、ふと思いついたのが
「フェルトでいろんな種類のちいさいケーキを作ったらかわいいかも」
でした。そうです。そうなんですよね。
はじまりはやはりみんな大好きシルバニアなのです。

まずは手持ちの1mm厚で作り始めようと考えました。自分自身がしっくりくる大きさはどれだろう?と考えペットボトルのキャップに目がいきました。
ホールケーキをだいたい直径3.0cmとし、1カットのケーキは1.5cm、高さは0.8cmぐらいかな、と。
しかしずーっとしまっていたままのフェルトはカットすると少し毛羽立ち、思い描いていたイメージとはかけ離れています。もっと適したフェルトがあるのでは?と手芸店へ向かいました。

いろいろ見てまわりましたが大型手芸店で初めて2mm厚のフェルトに出会ったのです。
1mm厚以外のフェルトがあるだなんて!
ましてやなんだか発色も原色だけではない淡いものやくすんだものなどあるじゃないのよ!
ぜんぜん知らなかった!
興奮したわたしが全色買ったのはいうまでもありません。(と、言っても4、5枚)

こうしていよいよ『うちのちいさいケーキ。の原型』が生まれることとなるのです。

*写真のケーキは2007年制作です*

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