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猫が好き

猫が好きだ。

かわいいから。

それ以上の説明が必要ないほど愛らしいのは何故なのか。「かわいい」と感じるものはものは「かわいい」でいいのではないか。

これまで何故猫の可愛らしさに気がつかなかったのか。

家で飼われ、餌を与えられている猫はいつも満足そうな顔をしている。

ネコの語源が「寝子」であるという説もあるそうだ。イエネコは一般的に、一日の大半(14~16時間程度)を寝て過ごすと言われている。長いネコでは20時間程度眠るという。

その姿が何とも可愛らしい。

なお、睡眠時間が長い傾向にあるのは、ネコ科の動物、肉食動物に共通して見られる傾向である。

草食動物に比べて食物を得る機会に乏しい反面、その食物は草食動物の場合と比べて高カロリーであり、一度食物を得るとしばらくは食べる必要が無いため、何もしない時間帯は寝る事でカロリーの消費を抑えていると考えられている。

そして、ペットとして飼われているネコは餌を探しにいく必要がなく、安全な寝場所も確保されており、特に何をする必要もないため安心して眠り続ける。

とても合理的である。

ニートが仕事をせずに家に居続けるのと同じ道理のようにも思える。彼らはエネルギーの枯渇を避けるためにカロリーの消費を抑えているのではないか。

生物としての本能がそうさせているのかもしれない。自分で食料を調達する必要がないのだから、どんな生物だって無駄にエネルギーを消費しようとは思わないだろう。彼らは間違っているのか。もしくは私たちが間違っているのか。

猫が人から認められたり、大きな家を建てたり、大金を稼いだりすることに興味を示さないように、猫は夢や目的を持たないように思われる。

人はなぜ生きている間にピラミッドを建てようとするのか。古代エジプトの王がピラミッドの建設によって自己の権力を過去に残そうとしたように、

現代では、大きな家を、庭を、名声を得て、より多くの経験を、素晴らしい人間関係を、生きている間に築きあげようとするのは何故なのか。

何故猫のように生きられないのか。

狩猟によってその日の食料をその日のうちに狩りその日のうちに食す生活から、農耕によって冬場の食料を蓄えなければならなくなったことが原因かもしれない。食料が充足していても冬や飢饉のために労働する必要ができた。

多くの人がピラミッドを建てようと躍起になるのは、農耕と同じことなのかもしれないとも思う。より大きなものを築くということが、他者の注目や信頼を生み、より多くの富を得て豊かに暮らせる。というわけだ。

人からより評価される=多くの食料(収入)を得るということであれば、みんな一生懸命にブログやSNSで畑を耕すだろう。夢や目的も実りを豊かにする肥料といったところであろうか。

一つ言えることは、猫は狩猟民族(民族ではないが。。。)で、我々は農耕民族になってしまっているということだ。

イエネコのように生きるのは何と困難なことか。まずは農耕民族をやめなければならない。そして、餌(食事)を与えてくれる飼い主を探さなければならない。そしてネズミを駆除するような益獣(益人?)としての役割を果たさなければならない。野良猫であれば、狩猟民族になるだけでよいかもしれないが。

そう思えば、私は農耕民族の人で良く、猫を可愛いがりながら一生懸命畑を耕して生きていけばいいような気もする。

ということを考えたりもする。。。

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