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オリジナルとパターンを変えないと、カスタマイズをしてもその効果は半減する

金属ベルト編

純正がメタルブレスなので、素材が同じ金属ベルトへの変更は難しいものです。

なぜなら、大抵の場合は純正のメタルブレスが1番似合っているから。


②金属ベルト

コマタイプのメタルブレスにすると潮マス純正ベルトとガチでぶつかって勝てる気もしないので、違うパターンの『ミラネーゼ』とも呼ばれるメッシュベルトにしてみます。

なんでミラノにフォーカスしたのか?名付け親のアップルに聞いてみたいものです。

そして、相変わらずの『殿様商売』。


選んだのは、潮マス純正ベルトと同じくサテン仕様のBSN1210S。

最近は昭和感がただよう古臭いパーツをいかに現代風にアレンジするか?そして、これらのアイテムをファッションにどう取り入れるか?に異様な関心があります。

メッシュベルトは昭和時代を代表するアイテムですが、ネタ元のスピマス自体が昭和44年に月へ行く前からその姿をほとんど変えていないので、双方の相性はバッチリです。

個性的なメッシュベルトは、組む相手を選びます。

一時期、“ダニエル・ウェリントン”や“スカーゲン”などの二流ブランドのシンプルで「シュッ」としたフォーマル時計に、メッシュベルトを合わせるのが一部で流行っていましたが、あれって難易度が高い組み合わせに思えます。


そもそもメタルブレスはスクエア(角型)よりもラウンド(丸型)の方が似合いますが、同じラウンドでも巷にある2針もしくは3針のビジネスにも使えるドレスウォッチに付けるには、革ベルトと比べると正直ビミョーです。

そうはいっても“ロレックス”デイトジャストは、ドレスウォッチでも3連なり5連のジュビリーブレスが装着されていると思われるかもしれませんが、“ロレックス”は別枠なんです。

希少なチェリーニやプリンス、アンティークなどで若干例外はありますが、“ロレックス”はドレスモデルだろうがスポーツモデルだろうが、ケースはオイスターケースの1パターンしかないのです。

オンオフどちらにでも使える万能ケースなので、メタルブレスのデイトジャストでも違和感がありません。

その不変のケース形状にベゼルや文字盤などで変化を持たせて、ゴージャスなデイデイトからスポーティなデイトナまでをカバーする守備範囲の広さがあります。

裏を返せば、同じ形のケースを使っているので似たようなモデルが乱発します。

エクスプローラとエアキングとか、もう同モデルの文字盤違いでいいでしょ?

それでも均等に人気モデルに育てられるブランディング力が、他を一切寄せつけない“ロレックス”の強さです。



主役を盛り立てる裏方の実力

メッシュベルトにはDバックルになっているものもありますが、“バンビ”の留具はスライド式フリーアジャストしかありません。

それじゃなくても滑るメッシュベルトの標準仕様はロックのかけ方が独特なので、着けるときは時計を落とさないように気をつけてください。

定価4千500円の“バンビ”BSN1210Sよりも安くて、Dバックル仕様のメッシュベルトは売っています。

Amazonに中華メッシュが…

まぁ、十中八九は中国輸入をしている『セドラー』がAmazon出品をしているだけなので、それでよければBUYMAで買えばいいだけです。

中には自分でワイヤーを切断して長さ調整をする、荒療治のメッシュベルトもあるみたいです。


それでも尚“バンビ”にこだわる最大の理由は、国内トップブランドであるのにもかかわらず人目のつくところに決して自社のロゴを入れない、サードパーティーとしてのあり方です。

スマホのカバーみたいになくても機能的に問題のない関連商品ならまだしも、腕時計に必須なベルトバックルの見える表側にロゴを入れる行為は、純正ブランド以外がやるべきではないと考えています。

こういったパーツは、あくまでもケースの脇役でしかありません。

サードパーティーが、しゃしゃり出てきてどうしますか?

理想は、『巨人の星』明子姉さんの立ち位置です。

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この影武者に徹するプロ根性に、敬意を表しているのです。


BSN1210Sはメッシュ部分にバリなどはもちろんなく、剣先のカバー処理もていねいにされていました。

バックルの解除はプッシュ式にはなっていませんが、ダブルロックの開閉も「カチッ」としています。

いつも触るところなので、ストレスのない日々を送るためにこういう可動部分の感触は重視します。

Dバックルでなくても、重量感もあり値段のわりにはチープに見えないその姿かたちからドーパミン放出81%

正直な話、ベルトを変えるとなったときに真っ先に思い浮かんだのがこのメッシュベルトだったのでここで終了したいのですが、次の商品が郵送されてきているのでそうもいきません。


次回は、シリコンベルト編です。



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰