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コスプレ装備品から〜のファッションアイテムへと、イメージチェンジ大作戦

脱ポンパドールのある風景

時は18世紀のパリ、トレンドセッターだったポンパドゥール夫人のヘアスタイルが、その語源だといわれております。

フランソワ・ブーシェ画


今日の『平和ボケ』したニッポンでそのまま着けると、浮いてしまうおそれのあるミリタリーウォッチ。

しかも、今回の主役は目立ちたがりな44mm径の15mm厚。

サバゲー衣装の小道具なら秀逸だとしても…

「シュッ」としたスタイルとの相性は、あまりよろしくないようです。

泥臭い雰囲気は、純正で付いていたナイロン製のベルトもその一因だと思われ、これさえ替えれば少しは印象が変わるのではないか?と。

だいたい…

ミリタリーのベルトは、袖の上から巻く前提だったことから全長が長いものが多く、手首に巻く場合はあまった剣先をUターンさせてループ金具にねじ込むのですが、ちょうど文字盤12時位置辺りにくる折り返し部は、さながら『ハマの番長』ことDeNAベイスターズ三浦 大輔監督のよう(黒のベルトだと特に)。

なんだかなぁ~。

NATOストラップのポンパドールは、いいかげん見飽きました。


そもそも、アメリカーを題材にしている『MGS』に倣って文字盤を米軍仕様にしているくせに、ヨーロッパが主体の『NATOストラップ』を装着しているというのも、これまたつじつまが合わない話なわけでして…

ちなみに、アメリカ政府にガチで採用されている“マラソン”なら、同じナイロン素材の引き通しベルトでも、一本通しの『USミルスペックストラップ』が付いております。



何ごともバランスが肝心

腕時計のベルトを替えるのは、自動車のホイールを交換することと似ています。

どちらの場合も、不都合がなければ純正から替えるという発想がないユーザーが大半ですので、これらのパーツ交換は没個性からの脱却に効果てきめんです。

自動車のホイール交換は、意中のモノがあったとしても「やれリム径・幅がナンボとか、フランジ形状がどーとか、P.C.Dがいくつとか、オフセット値はー」など、装着する愛車とのサイズ関係をクリアした『選ばれしもの』でなければなりませんが、腕時計のベルト交換はチョー簡潔!

考慮するのは、基本的にラグ幅のみ。

特殊なラグやバネ棒以外は、ココさえ合えば改造なしで付けられます。

あとは、どのマテリアルにするか?を決めるだけです。


元はイタリア海軍に計器類を納品していた軍事企業でしたが、今やスイス時計界のヒエラルキーにも組み込まれるラグジュアリーブランドにまで成長した“オフィチーネ・パネライ”から、『デカ厚・軍用・潜水』という似たポジションのサブマーシブルにあやかって、ウレタンラバーベルトにしてしまいましょう♪

『社外ラバーベルト』とひと括りに言っても、ピンはビンボー人を門前払いする高級腕時計ブランド専用“ラバーB”から、

キリは、Amazonの怪しげな中華製“ノーブランド”品までさまざま。

Dバックルまで付いたラバーベルトを、無料配送しておきながらワンコイン以下で売って、利益がでるのがスゴいΣ(゚Д゚)

ピンとキリの価格差、およそ100倍。

どちらが良い悪いとかではなく、高額時計には高額ストラップを、格安時計には格安ストラップを付けるべきだと思うのです。

自動車のホイールで例えるなら…500万円くらいするミドルレンジの車体に、

某大手カー用品店が特売のために組んだ韓“クムホ”のタイヤと、

聞いたこともないメーカーのビミョーなデザインのアルミホイールとの激安セット品がマッチしますか?

200万円台で買えるファミリーカーに、

ブランドロゴが入ったセンターキャップをよく見ると…885と書かれたパチもんまで現れた、メッシュタイプのド定番“BBS”スーパーRSのアルミホイールを履くのも、アンバランスだと思うのです。


そんなわけで、10万円もしない“MWC”のディープダイバーとつりあうシリコンラバーベルトはどれか?



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰