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デザイナーは選ばれた人間がする職業なのか?

初めての記事です。

私はフリーランスのグラフィックデザイナーをしています。
日々仕事をしてる上で感じること、考えてることを発信していこうと思います。

今回は「デザイナーは選ばれた人間がする職業なのか?」について思うことを。

人にデザイナーをしてますと良く言われるののが
「デザイナーって才能が無いとできない仕事だよね」
と言われます。

いえ、決してそんなことは無いと思います。
デザイン自体は誰にでもできることです。
まず究極に不器用な私が曲がりなりにもデザインで生計を立てれてることが何よりの証拠です。
デザインは経験からくる知識が9割です。

僕らデザイナーの役割は「誰かの伝えたいことをビジュアルで代弁する」です。

そのビジュアルを考える時に、決して天から頭脳にビジュアルが降ってきて雷に打たれたように、このデザインだーっ!と決まるわけではありません。

例えばですが、とても美味しいコーヒーショップがオープンします。
このお店のオープン告知がしたいとなった時に、ただコーヒーショップ開店中!だけでは
コーヒーショップが開店する以上のことはわかりません。
調べていくと、
このコーヒーショップは自家焙煎にこだわった落ち着いた雰囲気のお店だとわかりました。
そしてお店の場所も繁華街でなくひっそりと路地裏でやっています。店内にはクラシックが流れ、値段も決して安いわけではありませんが、その分こだわりと手間を持って作ってます。

これらの情報を踏まるとおのずと答えは見えてきます。
手作り焙煎なので人の手を感じる手書きにしようとか
派手な色でなく落ち着いた色で配色しようとか
クラシックな雰囲気を出すためにヨーロッパぽいデザインにしよう
値段よりもこだわりのポイントをアピールしよう

と考えていくわけです。
これがド派手な色でコーヒショップオープン!としても安さが売りのリーズナブルなコーヒーショップならわかりますが
このような落ち着いたコーヒーショップにはそぐいません。

このように最適な材料を選んでいってデザインするのです。
当然答えは一つではないのでいろんな答えの出し方や、検証の深度や角度の問題はあるのですが
とりあえずこのように思考のプロセスを追っていくのは同じです。

つまりはデザインは、対象を検証して自分の知識の引き出しから最適な形を作り出すことです。

これはビジュアルのデザインに限らず生活の中でみんな自然にしてることだと思うのです。
例えば野菜の栄養が足りてないので、苦く飲みづらい青汁の中に蜂蜜と牛乳を入れて美味しく飲みました。
これは野菜の栄養を取りたい、しかし苦く飲みづらいという問題を検証して最適化する為に甘い蜂蜜と牛乳を入れるという工夫をしてるわけです。
これも生活の中にあるデザインだと思います。

つまりデザイナーという仕事は何も特別な才能にある人でないとできない仕事ではないということです。
みなさんと同じく勉強し、考え、仕事をしているのです。

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