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独身男性が東京下町銭湯を勝手に評価する(その3)

東京下町銭湯を個人的観点で評価していきます。
有形文化財から日帰り温泉風まで、台東区と文京区の銭湯を紹介。

■ 評価ポイント・方法

評価のポイントは以下の10項目。
(各項目1~10で、10が最高)
・アクセス・・・最寄り駅とその距離、道中の施設など
・外装・・・外見の年季入ってる感だったり、ユニークさ
・内装・・・内装の綺麗さやユニークさ
・入浴設備・・・風呂の広さ、レパートリー、快適さ、サウナの有無など
・備品・・・シャンプー、石鹸、ドライヤーなどの有り無し、有料無料など
・接客・・・スタッフの接客態度、気配り
・入浴以外の設備・・・飲食、休憩所などお風呂以外の設備の充実度合い
・混雑度・・・人の多さ
・客層・・・民度、どんな人が多いか

■ 燕湯(台東区)・・・東京随一の朝風呂で早朝からリフレッシュ

・アクセス・・・・・・9。地下鉄上野御徒町駅、JR御徒町から徒歩5分
・外装・・・・・・・・9。国の有形文化財に登録された風格ある外観
・内装・・・・・・・・8。年季は入っているが、掃除が行き届いている
・入浴設備・・・・・・8。今は作れない富士山溶岩の岩風呂が壮観。気合の入ったあつ湯
・備品・・・・・・・・8。シャンプーの備え付けがある
・接客・・・・・・・・8。番台さんの気遣いがうれしい
・入浴以外の設備・・・6。可もなく不可もなく
・混雑度・・・・・・・7。朝からにぎわう
・客層・・・・・・・・7。地元の人、観光客など幅広い層が来店
・営業時間・・・・・・10。朝6時からやっている珍しい銭湯
・総合評価・・・・・・80/100

【総評】
銭湯好きの間では超有名で、自宅から徒歩圏内にあるにもかかわらず、ずっと足を向けていなかった銭湯。筋金入りの常連が集う敷居の高い「昭和の硬派な銭湯」だと思っていたためである。

番台で銭湯お遍路のスタンプを押してもらう時もビクビクしていたのだが、
お母さんがとても親切な人で、スタンプのインクが滲むからとティッシュを噛ませてくれた。

燕湯は、あつ湯が多い東京下町の銭湯の中でも高い温度で有名。早朝は常連の要望に応えて50度近く(!)あるらしい。私が行った時(午前9時ごろ)も45度くらいあったはず。

壮観なのが巨大な岩風呂で、鯉の滝登りが描かれている。富士山の溶岩を使って作られており、現在では富士山から溶岩を持ち出せないことから、もう作れない貴重な施設なのだ。

お背中が立派な地元の方も、これからアメ横に行くらしい外国人旅行者も、一緒になって熱々のお湯を楽しむ、非日常ながらなぜか落ち着く空間。あえて烏の行水スタイルで楽しみたい。

国の有形文化財に指定された建物

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「わ」の板で湯が「わいた」ことを示す(業界では)有名な看板。

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燕湯
住所:〒110-0005 東京都台東区上野3丁目14−5
営業時間:6:00~20:00
定休日:月曜日


■ 朝日湯(台東区)・・・施設の充実した普段使い銭湯

・アクセス・・・・・・9。千代田線千駄木駅から徒歩3分
・外装・・・・・・・・7。いわゆる「昭和の銭湯」
・内装・・・・・・・・7。木の温かみがうれしい。浴室のタイル絵が港町風でお洒落
・入浴設備・・・・・・7。日替わりの薬湯が楽しめる
・備品・・・・・・・・6。シャンプー・ボディソープはないので、持参しよう
・接客・・・・・・・・8。愛想のよいスタッフさんが多い
・入浴以外の設備・・・9。ミストサウナ、溶岩浴など別料金で楽しめる
・混雑度・・・・・・・8。土曜の昼前は人が少なく快適
・客層・・・・・・・・8。地元の方の利用が多い
・営業時間・・・・・・8。土日祝は午前中からやっているのがうれしい
・総合評価・・・・・・77/100

【総評】
いわゆる谷根千エリアに位置し、千駄木から3分と駅からのアクセス良好な銭湯。駅から向かう道には手前に「朝日湯コインランドリー」があるが、銭湯はその少し先。昭和の銭湯といった趣の暖簾に、地元の人が吸い込まれていく。

浴槽は日替わりの薬湯など3種類が並ぶが、水風呂がないのが残念なところ。ちなみに見どころは銭湯絵。ふつうは和風のところが多いが、ここは港町風のハイカラなタイル絵で、眺めているだけでリフレッシュできる。

また、ミストサウナや溶岩岩盤浴が利用できるらしい(使ったことはない)。こんな銭湯が近所にあったら毎日でも通ってしまうだろうな…

朝日湯
住所:〒110-0001
台東区谷中2−18−7
定休日:無休
営業時間:14:00−25:30(土、日、祝は10:00-)

■ ふくの湯(文京区)・・・旅館と見まごう粋な和モダン銭湯

・アクセス・・・・・・6。南北線本駒込駅から徒歩10分
・外装・・・・・・・・10。リフォームし、木の温かみを活かした和モダンな雰囲気
・内装・・・・・・・・10。銭湯絵師によるペンキ絵、タイル絵が美しい。
・入浴設備・・・・・・10。シルキーバス、あつ湯、ジャグジーなど豊富なラインナップ
・備品・・・・・・・・8。シャンプー、ボディソープ備え付け
・接客・・・・・・・・8。お話し好きの番台さんとのコミュニケーションを楽しもう
・入浴以外の設備・・・7。脱衣所のロッカーがお洒落
・混雑度・・・・・・・8。土曜の昼はそこまで混んでいない
・客層・・・・・・・・7。地元のお年寄り中心
・営業時間・・・・・・9。午前中から深夜まで。土日は朝風呂可
・総合評価・・・・・・83/100

【総評】
個人的に、最も外見が印象的な銭湯。番台のお母さんの話によると元々歴史ある銭湯なのだが、2011年末にリフォームし、デザイナーの手で温泉旅館のように風情溢れる建物になった。

外階段を上がった2階が入り口になっており、一見銭湯に見えないが、中の番台や下駄箱の感じはいかにも昭和の銭湯といった風情で面白い。

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昼前に訪れたためかあまり人はおらず、もともとゆったりめの更衣室を広く使えた。ロッカー番号の付け方が「いろはにほへと…」式になっているのがお洒落。

浴室は非常に綺麗で、明るい空間に作りの細かいタイル絵、赤富士を描いたペンキ絵が映える。ちなみに週替わりで「弁財天の湯」と「大黒天の湯」の2か所の浴室が男女で入れ替わる。

私が入ったときは男湯が「大黒天の湯」で、人工ラドン温泉となっていた。白湯、シルキーバス、ジャグジーなど数種類の浴槽がある。

駅から少し距離があるのが難だが、日帰り温泉施設に入ったような非日常感を味わえる。

ふくの湯
住所:〒113-0022
文京区千駄木5−41−5
定休日:無休
営業時間:11:00−24:00 (土曜、日曜、祝日は8:00−24:00)

■ 大黒湯(文京区)・・・八角形の湯気抜きがユニーク

・アクセス・・・・・・6。丸の内線新大塚駅から徒歩8分
・外装・・・・・・・・6。緑色の看板が目印
・内装・・・・・・・・8。天井が高く、珍しい八角形の湯気抜き窓がユニーク
・入浴設備・・・・・・7。熱めの薬湯、ジャグジー
・備品・・・・・・・・8。シャンプー・ボディソープ備え付け。タオル貸し出しもある
・接客・・・・・・・・8。人のいいご主人との会話が楽しい
・入浴以外の設備・・・7。ランドリー併設
・混雑度・・・・・・・8。遅い時間に行ったからか、ゆったり浸かれる
・客層・・・・・・・・8。地元のお年寄り多し
・営業時間・・・・・・7。午後から深夜まで
・総合評価・・・・・・73/100

【総評】
地下鉄丸ノ内線の茗荷谷駅と新大塚駅の間、春日通り沿いに位置する。
屋号は案外見落としやすいので、緑の看板や隣のランドリーを目印にすると迷わない。

日替わりの薬湯とジャグジーの白湯の2種類の浴槽があり、どちらも42~44℃と熱め。白と青で統一された浴室は落ち着く空間だ。

ちなみに浴室の構造が銭湯マニアの間では有名で、高い天井に八角形の湯気抜きが備えられている。自然光をふんだんに取り入れられる構造になっているため、日のあるうちに訪れたい。

入口

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大黒湯
住所:〒112-0012文京区大塚3−8−6
定休日:月曜日
営業時間:15:30−24:00

■ 白山浴場(文京区)・・・気のいいご主人のいる地下銭湯

・アクセス・・・・・・5。三田線鉄白山駅から徒歩10分
・外装・・・・・・・・6。階段を下りて地下に入口。暖簾はあるがわかりにくいかも
・内装・・・・・・・・7。可もなく不可もなく
・入浴設備・・・・・・7。熱めの薬湯、ぬるめのジャグジー、ジェットバス。水風呂が欲しい
・備品・・・・・・・・8。シャンプー・ボディソープ備え付け
・接客・・・・・・・・9。親切でサービス好きのご主人がいる
・入浴以外の設備・・・7。ロビーに小さめの休憩所がある。ランドリー併設
・混雑度・・・・・・・9。深夜は人少なくゆったり
・客層・・・・・・・・7。地元のお年寄り多し
・営業時間・・・・・・7。午後から深夜まで
・総合評価・・・・・・72/100

【総評】
地下鉄三田線白山駅から徒歩10分、住宅街の中にある銭湯。マンションの地下にあり、一応暖簾は掛かっているものの屋号も表示されていないため、知らなければそこが銭湯だと思う人は少ないだろう。

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閉店30分前に行ったので店じまいしようとしていたのだが、ご主人は「いいよいいよ~」と温かく入れてくださり、ついでに料金も少しオマケしてくれた。

浴室は薬湯、ぬるめのジャグジー、ジェットバスの3種類。薬湯は44℃ぐらいのあつ湯なので、水風呂があるとより満足度が高いのにな、と暑がりの私は思う。

ちなみに文京区の銭湯は組合として銭湯の盛り上げに尽力している。夏場はメントール入りのシャンプーを備え付けたり、スタンプを集めると入湯料が安くなるスタンプラリーを企画されていた。

銭湯を日常使いに親しめる場所にしようとする努力が伝わってくる。白山浴場もそんなホスピタリティに溢れた銭湯だった。

白山浴場
住所:〒112-0001 文京区白山2−7−1
定休日:月曜日
営業時間:16:00−23:30


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Matsugo

外資系ファームで新規事業開発に取り組む若造コンサルタント。将来は雑貨屋を開きたい。特技は指がめっちゃ曲がることと、いろいろなものを引きずらないこと。弱点は月曜日と、いろいろなものを引きずらないこと。趣味は銭湯巡りとボルダリング。旅、銭湯、コンサルの働き方などについて書きたい。
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