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【旅行記】時代の変わり目をウズベキスタンで迎えてみた(その0)

2019年のゴールデンウィーク、平成と令和の変わり目に最近注目のシルクロードの国、ウズベキスタンを訪ねた旅行記です。今回は長い前置き。

■ 私は如何にして心配するのを止めて中央アジアに行くことにしたか

自分がなぜウズベキスタンに行きたいと思ったのか、その理由は明らかでない。

なんとなく「サマルカンド」の異国風の響きに惹かれたのか、
行ったことのない中央アジアを開拓したかったのか、
イスラムの雰囲気に身を浸したくなったからなのか、そのぐらいの朧げな理由だったと思う。

少なくともNoteで公開している2017年のオマーン旅行のころには旅の選択肢に入れていたので、
2年ほど前から気になっていた国であったことは確かだ。

一方、自分がウズベキスタンに行くことになったのは、古くからの友人との会話がきっかけだったことはよく覚えている。

去年の秋にその友人と会い、ウズベキスタンに行ってみたいと話したところ、彼は興味を持った様子だった。
もともと世界史に明るく、戦争物のシミュレーションゲームを好む彼は、チンギス・ハーンの興したモンゴル帝国や、ティムール王朝などが群雄割拠した中央アジアに関心があったらしい。

とはいえその場では「いつか行けたらいいな」ぐらいの話にとどまっており、酒の勢いもあっての話だろうと高をくくっていた。

ちょうどそのころ自分は今の会社に転職しようとしていた頃だったので、
長期の海外旅行は仕事に慣れて落ち着いてから、と踏んでいたこともある。

そして前職の退職に伴う引継ぎと有給消化と転職と…の諸々の雑事をただでさえ忙しい年末年始に慌ただしく片付けていくうちに、私はウズベクのことをいつしか忘れていた。

そんな1月初旬のことである。一通のライン通知が届いた。

グループ「うずべく」への招待であった。
主催者はくだんの友人、招待されたのは私と友人の大学の友人の2人。

「皆様、ご機嫌うるわしゅう
なんとなく、グループにしてしまいました」

というかしこまっているのか緩いのかよくわからない書き出しでノートが投稿されていた。友人は酒の席での空手形を、本気で検討して同行者まで見つけていたのであった。

転職したばかりのプロジェクトの状況とか、
外資コンサルの激務とか、
よく考えたら他人と海外旅行行ったことないとか、
そういうことは全てさて措いて、
乗らなければならないと思った。このビッグウェーブに。

旅に出た理由なんてそんなものだ。

■ ウズベキスタンとは?

ウズベキスタンは中央アジアに位置する内陸国。
東~北~西をぐるりとカザフスタンに囲まれ、さらに北にはロシアが控える。南側はキルギスやタジキスタンのほかに、わずかにアフガニスタンとも接している。

ウズベキスタンの地勢図

古来より遊牧民族や交易の要所として知られ、モンゴル、イスラム、地場のティムール朝など多くの勢力がこの地で覇を競ってきた。
19世紀後半にロシア帝国に併合され、ソ連の崩壊に伴って独立。
主としてイスラム教スンニ派信者が多いイスラム国家である。

(出所)日本国外務省ウェブサイト
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/uzbekistan/data.html#section1

近年は観光にも注力しており、日本からの訪問者も増えている。2018年1~8月の日本人訪問者数は初めて1万人を超えた(前年同期比54%増)

(出所)JETRO
https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/11/89bc8ace0b010082.html

さらに最近では、同国でロケが行われた映画「旅の終わり、世界の始まり」(黒沢清監督)が公開された。

(出所)「旅の終わり、世界の始まり」公式ウェブサイトhttps://tabisekamovie.com/

さらにさらにその映画をきっかけに元AKB48の前田敦子氏が同国の観光大使に就任。ますます注目を集めている国だ。

(出所)映画.comhttps://eiga.com/news/20190423/6/

今日はここまで。次回は旅の基礎知識と長い乗り継ぎの話。
ここまでお読みくださりありがとうございました!


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