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終身雇用の終焉は、大喜びすべき出来事です

先日は「日本企業が平成に衰退した本当の理由」という記事を書いたところ奇妙なくらいバズりました。

日本企業が衰退した理由って、基本的に技術力低下云々の話ではなく、労働集約型の産業に最適化した雇用形態そのままで、IT時代に突入していることにあります。

キャッシュレス化なんて、2000年代の前半くらいまでは、日本が間違いなく世界の最先端を突っ走っていました。当時すでにSuicaのような非接触型の決済システムなど世界を見渡してもどこにもなく、日本人であることを誇らしく思ったものです。

ところが、大企業の経営者や政府のお偉いさんたちのマインドセットが大量生産時代からIT時代へと切り替わることはありませんでした。このため、データを活用した経済の活性化など、思いも及ばなかったようです。あのまま突き進んでいれば、おそらく日本は世界で一番最初にキャッシュレス化に成功した社会になり得たと思うので、本当に残念なことです。

さて、今日の記事は別にキャッシュレスの話を書きたいわけではなく、なぜ日本がここまで遅れを取ってしまったのか、その理由をまた前回とは別の角度から考えてみたいと思います。

終身雇用がいよいよ終わるらしい

先日、経団連の中西宏明会長が就活ルールの見直しにあわせて、終身雇用の終焉に言及し、物議を醸し出しました。

「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っているんです」

「産業が新陳代謝していくなかで、社会の仕組みが変わらなきゃいけない時代に来た」

僕はこれを聞いて、「20年遅いよ」と思ったのですが、それでもこれで、ようやくこの工業化時代の雇用形態から脱却できるのではないかとかなり希望を抱いています。そこで今日は、いったい終身雇用の何がどうダメだったのか、そしてこれからの雇用はどうあるべきなのか考えてみたいと思います。

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