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あなたは一人で「スマホなし」で時間を過ごせますか?

今までもこのメルマガでは、スマホの中毒性については散々書いてきました。ちなみに僕ら現代人は1日平均3時間半以上もの時間をスマホの画面を見て過ごしています。

スマホの中毒性の高さは本当に凄まじく、おそらくこれは、麻薬中毒やアルコール中毒などと同じようなスケールで考えるも問題なのです。

しかも、コトはスマホだけではありません。現代社会を生きる僕らは、中毒性の高い製品やサービスで取り囲まれています。以前出版した「企業が『帝国化』する」の中でも詳しく書きましたが、トウモロコシを原材料としたコーンシロップの類がありとあらゆる加工食品に加えられていて、僕らがいやが応にも炭水化物中毒になるよう、世の中そのものが出来上がっているのです。日本はそれでもまだ移動が電車だったり、国民の食に関する意識が高かったりで劇的な肥満の増加は抑えられていますが、アメリカやメキシコでは肥満率が40%に迫る勢いです。しかも「肥満」と「過体重」を合計すると人口の70%を超えてしまうという、できの悪い喜劇映画のような自体に陥っています。

また、ゲームの類も中毒性が極めて高く、日本でもゲーム課金がずっと問題になっています。電車に乗ると老いも若きもみんなスマホでゲームをしています。また、ネットには無料のアダルトビデオが蔓延しており、仮に人生の時間すべてアダルトビデオの視聴に費やしたとしても、到底消費しきれないほどのアダルト動画がネットに転がっています。僕も以前にこのメルマガでアダルトビデオの弊害については記事にしたことがありますが、本当に全く凄まじい中毒性と破壊力です。

その上アメリカでは、鎮痛剤などにオピオイドというコカインと同様の中毒性の高い成分が含まれる薬が使われおり、途方もない数の麻薬中毒患者を生み出しています。そして信じがたいことに、白人男性の寿命が縮まるという未だかつてありえない事態が発生しています。先進国で寿命が縮まっている国など、世界広しといえどもアメリカだけです。

しかし、ゲームよりもアダルトビデオよりもオピオイドよりも、さらに中毒性が高いのがスマホそのものであり、ソーシャルメディアです。SNSのアルゴリズムは僕らユーザーからはブラックボックスですが、それぞれのユーザーが思わす反応したくなるようなコンテンツが常に上位に表示されるよう最適化されています。ポイントはこの「思わず反応したくなる」というところで、真っ当な内容なものがトップに表示されてるわけでも、見ると嬉しくなるものが表示されるわけではないのです。むしろ怒りを掻き立てるコンテンツが上位に来るよう、常にチューニングされています。こうすると、僕らの脳内にアドレナリンが出て、考える前に反応してしまうからです。

おそらく未来人は現在を振り返って、どうしてこんなにも中毒性の高いものがなんの規制もされずに野放しされていたのかと、きっと首をかしげることでしょう。世の中はそのくらい、中毒性の高い製品やサービスで溢れています。

そこで今日のこの記事では、僕らはこうした中毒性の高い製品やサービスから身を守るにはどのような手段があり得るのかを考えてみたいと思います。

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