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地球温暖化対策が必ず手遅れになる10の理由

地球温暖化対策は手遅れになり、おそらく人類は壊滅的な被害を受けます。残念ながらこれは避けられない未来なんじゃないかと思います。

未来のことよりも目の前の問題に振り回されるのが人間という動物だからです。またどんな問題でもそうですが、対岸の火事だと思っているうちは人間は何もしません。というわけで、地球温暖化対策は180パーセントくらいの確率で手遅れになるでしょう。以下、その10の理由です。

1)茹でガエルはお湯の温度に気がつけない
茹でガエルの話はご存知ですよね? カエルを常温の水に入れて徐々に熱していくと、カエルはその温度変化に気がつけず、茹で上がって死んでしまうという話です。

こういうことって僕らもよく体験していますよね。気がついたら10キロ太って階段を上がるだけで息が上がるようになっていたとか、気がついたら成績がすごく低下していたとか。少しずつ悪化するのが気がつくのが困難なのです。

温暖化問題はまさしくこういう種類の問題です。来夏の気温が一気に45度くらいになって一夏で10万人くらいの人が死ねば気がつくと思いますが、そういうことは起きませんから、僕らが事の深刻さを認識することはないでしょう。というわけで、温暖化対策は必ず手遅れになります。

2)未来の問題よりも目の前の問題
人間は誰しも未来の問題より目の前の問題で一杯です。それが人間という生き物です。老後の年金よりも今月の家賃の支払いの方が気がかりですよね。今年の夏はさすがに「ヤバい!」と思った人が多いと思うのですが、もしも来年の夏が冷夏だったら、またしばらく思考停止に陥ります。同じことは世界各地で起きます。というわけで、温暖化対策は必ず手遅れになります。

3)対岸の火事だと思っている
東京とかフロリダなんかに住んでいたら、毎年の猛暑や台風にさすがに焦ると思うんです。カリフォルニアも山火事が頻発していますので、やっぱり危機感が高まっています。でも、アメリカの真ん中辺の州は特にこれといった変化がないため、みんな対岸の火事だと思っています。そして、そう思っているうちは人間は何もしません。

1989年にサンフランシスコで大地震があった時には、高速道路の橋桁が落ちたりしました。でも当時の日本の専門家たちは「日本ではあんなことは絶対に起きない」と豪語していたんです。

そしたら95年に阪神淡路大震災が起きて、日本では高速道路が横倒しになりました。もちろん言い訳は色々とあるのでしょうが、89年の大地震を我が事として受け入れていれば、ずいぶん状況が変わったのではないかと思います。

ただ、それができないのが人間です。隣の家の子がグレてもよそのうちの問題だと思うし、どこかの市町村が破産しても同じことです。日本が猛暑や台風に襲われても、フロリダやノースカロライナが台風で打撃を受けても、ヨーロッパが熱波に襲われても、それ以外の地域に住んでる人にとっては対岸の火事なのです。温暖化対策は世界中の人がコミットしないと有効な対策となり得ません。というわけで、温暖化対策は必ず手遅れになります。

4)のど元過ぎると忘れる
仮に来年の夏も猛暑に襲われ、大型台風が何度もやってきてひどい被害を受けるとします。それでも秋になって涼しくなればあっという間に忘れてしまいます。海外出張の最中に英語で苦労して「あ〜。やっぱり英語の勉強をしないとダメだなあ〜」なんて思っても、帰国と同時に忘れてしまうのと同じです。次の出張ので同じ思いをするとわかっていても、やっぱり忘れてしまうんです。「忘れたっていいじゃないか 人間だもの」ですよね。というわけで、温暖化対策は必ず手遅れになります。

5)面倒臭いことはしたくない
「確かに困るけど根本的な対策にはお金と時間がかかるし... それに考えるのも面倒臭いや」

こういう問題ってたくさんありますよね。僕の車のラジオが鳴らなくなってもう2年くらい経ってるんですが、セカンドカーなのでついつい後回しにしているうちに、2年が過ぎてしまいました。それから売ろうと思って10年放置してあるボートもあります。処分しようと思ってる古いパソコンも。それぞれ場所ふさぎで困ってはいるんですが、かかる手間を考えると「まあ、次回やろう」と思ってその都度先送りにしてきました。で、次回にはまた目の前にやることがあって先延ばししまうんです。

少子化対策とか年金問題とかも同じことだったと思うんです。何しろ両方とも、30年前から言われていたのですから。でも、何も抜本解決がなされないまま30年が過ぎました。ましてや地球温暖化対策は、地球規模で対策しなければならないのです。どう考えても無理でしょう。というわけで、というわけで、温暖化対策は必ず手遅れになります。

6)「正常化バイアス」が働くから
正常性バイアスっていう言葉をご存知ですか? 認知バイアスの一種です。人間というのは、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう傾向にあります。

2017年にフロリダの高校で起きた銃乱射事件の体験談を読むと「訓練だと思った」という人が少なくなかったのです。教職員さえそうでした。アメリカ中であれだけ銃乱射事件が起きていてもそうなるのです。

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