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シェアリング電動スクーターに乗ってきました

今日、サンノゼ市のダウンタウンに遊びに行ったら、至る所にこんな電気スクーターが置いてありました。

ほんの2週間前に行った時にはなかったので、どうやらまた何か新しいサービスがロールアウトされたようです。BIRDという会社の、シェアリング電動スクーターです。

ハンドル部分に書いてあるインストラクションに従って早速アプリをダウンロード。立ち上げると自動車免許証のスキャンを促され、そのあとに続いて支払方法を選択。Apple Payを選ぶと、最後にハンドル部分のQRコードをスキャン。これで乗車準備完了です。

アプリは非常にうまくできており、ここまで実にスムーズにたどり着きました。

最後の最後に長い長い同意書が表示され、「法律を遵守して運転する」ことに同意。

乗り始めました。

本人的には颯爽と乗ってるつもりでしたが、かなりダサいですね……。残念です。

こちらは若者が颯爽と乗ってるところを動画に撮りましたので、是非ご覧ください。

思ったよりスピードが出ます。スペックによると時速15マイル(24キロ)出るそうです。まあこのくらい出てくれれば大満足です。

目的地に着いたら再びアプリを立ち上げてライドを終了。

この時点で課金されます。10分くらい乗って3ドル40セントでした。特定の場所停める必要もなく、行った先で乗り捨てればいい仕組みです。僕たちが行った喫茶店にも、すでに3台も停められていました。

再び乗りたくなったら、アプリを立ち上げれば近くにあるスクーターの位置と、バッテリの残量が確認できるようになっています。帰りもスクーターを見つけて、自動車まで戻りました。

充電は誰がしてるの?
このスクーター、一体誰が充電してるのかと思って、この会社のホームページを見てみたら、「チャージャー募集」の案内が出ていました。車で拾いに行って充電し、またドロップオフしておくとお金になるようです。アルバイト仕事のようですね。学生などにはいいおこずかい稼ぎになるかもしれません。

カリフォルニアの大都市圏で大流行りのシェア・スクーター
実はこの手のシェアリング電動スクーター、今カリフォルニアの都市部で大流行りです。

この Bird の他にもLime, Spinなどなど次から次へと登場しており、全米の都市部で熾烈な競争を繰り広げています。最近ではワシントンDCやサンフランシスコにも登場し、話題になっています。
ではどんな使われ方をしているかというと、ダウンタウンまで電車で移動したのち、駅から職場までのラスト数キロはこのシェアリング・スクーターで移動する、といった形です。都市部での移動手段は。このシェアリング電動スクーターによって、今後大きく変わっていくのではないかと思います。

また、観光客にとってもこの上ない便利な移動手段となるでしょう。Apple Watchをナビがわりにシェアリング・スクーターで観光地巡りなんていうのが、一般的な観光客の姿になるかもしれません。

問題はないのか?
ではこの新しい移動手段に問題はないのかというと、もちろんあります。

まず、法律遵守はスクーターの借り手に一任されているため、仮に事故があってもBirdをはじめとするスクーターシェアリング会社は一切の責任を負いません。実際問題、ライダーたちのマナーは決して褒められたものじゃありません。本当は歩道じゃなくてバイク・レーンを走らなければいけないのに、歩道を走っている人を何人も見かけました。また若者だと、結構なスピードを出して走って行きます。衝突したらシャレにならないでしょう。

また、停める場所をどうするかという問題もあります。本来なら通行の邪魔にならないところに停めなければならないわけですが、みんな勝手なところに置いていくでしょう。おそらく電車の駅口とか喫茶店の入り口などは、スクーターでごった返し、通行の妨げになるだろうと思います。車椅子の人が通れないといった事態が起きるのは、時間の問題だろうと思います。

また、料金的が意外と高いと思いました。これ、 もしも通勤で毎日利用するなら、マイ・スクーターを買って最後の1、2キロはそれで走った方が絶対に安上がりです。

そうは言っても、都市部での移動の革命的な手段となるような気がします。思いがけないくらい快適でした。

日本で同じサービスが生まれるか?
では、日本でこれと同じサービスが生まれるかというと、まずありえないでしょう。電動スクーターで公道を走ること自体が許可されていないからです。許可されている車種もないわけではありませんが、原付1種という扱いなるため、運転の際には免許が必要となります。もちろん車両ナンバー登録も自賠責保険への加入も必要です。ヘルメットの着用が言わずもがなです。

そんなわけで、普通に考えて電動スクーター自体が普及するわけもありませんし、ましてやそれをシェアするサービスも生まれるはずがありません。日本の事情により実現不可能なことのリストにまた1品目加わるだけのことなので、気にする必要は全くありません。今まで通り昭和モードで平和に暮らしていけます。

今の所、国際免許を登録して乗車できるのかどうか定かではありませんが、おそらく時間の問題で解決するでしょう。法律的に禁じるすべがないと思うからです。また追加情報があったら、このブログかTwitterで告知したいと思います。アメリカに来ることがあったら、ぜひ利用してみてください!

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