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人はもっと弱みを見せていい

海外に住み始めた時にショックだったことっていくつもあるのですが、一番ショックだったのは英語がほとんど全く通じなかったことです。

当時僕は16歳だったのですが、コミュニケーション能力が一気に16歳から2歳児レベルに下がったような感じでした。先生やホストファミリーのごく簡単な説明や指示もわかりませんでしたし、ファーストフードの店員に何を聞かれているのかさえ理解できなかったものです。通い始めた高校の同世代の子たちが言っていることに至っては、本当に「ルルルル!」としか聞こえなかったのです。自力で言えることといえば「お腹すいた」くらいのもので、一体どうなってしまうのかと途方にくれたことを、今でもよく思い出します。

やがて少しずつ英語が上手くなり、徐々にこの状態を脱していったわけですが、全く恥のかき通しでした。でもやがて少しずつ仲のいい友達らができていって、徐々に苦しさが薄れていったのです。またホストファミリーとも打ち解けてきて、徐々にいろいろなことを話せるようになっていきました。

こうして振り返ってみると、ホストファミリーはもちろん、親切してくださった教職員の方々、あるいは親しくしてくれた友人たちには本当に感謝の言葉しかありません。

まったくの赤の他人からこんなにもたくさんの無償の愛情を一身に受けたのはこれが最初の体験でしたが、こうして他人に受け入れてもらう体験って、人間にとって非常に大切なことなんじゃないかと思う今日この頃です。

その後僕なりに何度か大変なことがありましたが、その都度なんとか生き抜いてこれたのは、この時の「たとえ外国でも、一人ぼっちではない」という実体験があったことお陰だと思うのです。

人に頼るのはデフォにすべきです

実際問題、一人でできることなんて本当にたたが知れています。どんなに能力が高くても、30人分も40人分もの仕事をすることはできません。相当優れている人でも、人の2.5倍くらいがせいぜいでしょう。

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