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人間が次にやる仕事は何になるのだろうか?

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よく、「AIが仕事を奪うっ」て言いますよね。でも、「そんなわけないだろう」と思う方も多いと思うのです。でもやっぱり’冷静に考えて、人間のやる仕事はドンドン減っていくのだろうな、と思います。例えばここ30年間だけでも、ずいぶんたくさんの仕事が自動化されました。例えば駅の改札なんか、1990年代には池袋駅とか新宿駅ですらまだ有人改札だったんです。僕はこの頃すでにもう成人して働いていましたから、そんな昔の話ではありません。

あと、ここ1年くらいで空港の入国審査や出国審査が急速に自動化しました。昨日まさしく出国の時に体験してきましたが、こうして少しずつ人がやる仕事が減っていきます。

アメリカはどうなっているのか?

アメリカではあちらこちらでショッピング・モールが潰れまくっていますが、これはつまるところ Amazon に客を奪われたからです。そして Amazon の倉庫では日々着々と自動化が進んでいます。なお、アメリカで起きていることというのはたいてい数年後に日本でも起きます。なので、こうして少しずつ確実に人間のやる仕事がなくなっていくのはまず避けられません。

アメリカに目を向けると、次はコールセンターでしょうね。コールセンターはここ15年くらいの間にフィリピンやインドに出て行ってしまいましたが、それでもまだアメリカ国内で数百万人がコールセンター業務に従事しています。しかしこの仕事は時間の問題で、ついに人間と区別がつかなくなってきたGoogle の自動音声応答に取って代わられるでしょう。そしてその後がトラックの運転手でしょうね。現在、トラックドライバーはおよそ300万人いると言われますが、彼らの生活を支えるロードサイドのガソリンスタンドやモーテルや食堂なども、同時に廃業に追い込まれていくのではないかと思います。ロードサイドビジネスの就労人口は400万人などと言われていますから、ドライバーと合わせて軽く7〜800万人が失業するような事態なわけです。

ちなみにトラックドライバーというのは過酷な分だけ年収もよく、中には年7〜80万ドルほど稼ぐ人もいます。このくらいの年収があれば家を買って家族を持ち、ソコソコの暮らしをしていけるわけですが、この仕事がゴッソリとなくなるというわけです。

今に始まった話ではない

なお、このトレンドは今に始まった事ではなく、ここ30年くらいの間に徐々に起きてきたことです。例えば僕がかつて住んでいたオハイオ州などは工業地帯として栄えていましたが、工場の機械化が進んだのと、メキシコへの工場移転のダブルパンチで、最終学歴が高卒の者が稼ぐ手段がすっかり無くなってしまったのです。そして彼らの怒りを票に変えるのに成功したのが、ドナルド・トランプです。僕は2020年もトランプが再選されるだろうと思っていますが、それは、この中間層に代案を示せる者がいないからです。しかし、トランプを再選したところで自動化の波は止まりません。おそらくさらに機械化が進み、中間層の没落には歯止めがかからないでしょう。移民をバッシングしてガス抜きをしても、根本的なところではないも解決しないからです。

これから人間がやることは、エンタメだけになります

おそらくなんですが、そう遠くない将来、人間のやることと言えば、娯楽だけになると思うんです。「娯楽」というと奇妙に感じるかもしれませんが、今だってみんなこぞってインスタに写真をアップしたり、フェイスブックやツイッターに色々書いたりしてるわけで、あの延長に何かが拓けていくような気がします。どの人もただただエンタメを作り、同時に他人が作ったエンタメを消費する。これが人間のやることになる気がしています。

例えばこれ、僕の好きなPrimitive Technology IdeaっていうYoutubeチャンネルなんですが、二人の裸の男が、一切の道具を使わずに、毎回驚くような建築物を作り上げます。音楽もセリフも説明も一切ありませんが、チャンネル登録者が100万人を超えています。

多分、こんな極端なことをする必要もありません。エンタメや娯楽というと何か面白いことをしなければならないような気がしますが、その内容はなんでもいいんです。コスプレの衣装の作り方でも、盆栽の育て方でも、腹筋を割る方法でも、耳糞のとってる様子でもいいんです。単にケンカとかの動画をアップしてもいいでしょう。すでに、どれもこれも大量にビデオがあります。

これをビデオや文章で配信しつつ、実体験を提供できる場を提供するのが当たる気がします。これ、完全に憶測で物を言っていますが、おそらく、当たらずも遠からずのところに落ち着くだろうと思っています。自分だけのニッチなファンを世界中から千人かき集められれば、おそらく生活できるような気がします。

残る仕事もある

それから、どうしても機械化しにくい仕事は確実に残ります。職人のような仕事はずっと残ると思います。教育や医療や介護などもうのかなり人の手が残る気がします。それから、あえて手で作ったものに価値が出るでしょうね。これらはすでに全て起きていますが、もっとこの方向にシフトすると思います。

無論、Web デザインとかプログラミングは有望ですが、みんながみんなできるわけじゃありませんしね。こうしたことが向いてない人がどうやって生きていけばいいのか、そのアイデアが必要です。

というわけで、「デジタルでの配信を身につけつづ、アナログなスキルを磨いておいて、それを体験として売る」って感じでしょうか? というわけで僕はこれからウェイトを上げに行ってきます。そのうち「中高年のための体づくり」ってコンテンツにするかも知れません。

それではそれではまた。

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