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ベーシック・インカムはおそらく機能しません

現在僕は日本にいます。
今日はちょっと簡単な手続きをしに銀行に行ったのですが、相変わらず窓口に並んで人間にやってもらわないとことが進まないことにちょっとクラクラしてしまいました。同じことをアメリカだでやろうとしたら、もう15年以上も前からWEBだけで完結してしまうからです。何やらタイムスリップしたかような感じさえします。

今後 AIを始めとするインフォメーション・テクノロジーが発達するにつれ、多くの仕事が機械に奪われていくと言われています。日本の銀行で働くたくさんの行員たちの姿を目にして、改めてその思いを強くしました。例えば下の写真はうちの近所にある銀行ですが、そもそも行員の姿がほとんど見当たりません。大抵のことはそもそも銀行に来る必要さえなく、アプリかWEBサイトで片付いてしまうのです。仮に来たとしても、下の写真にあるようなiPadのお化けみたいな巨大なスクリーンのついたATMで、ほとんどのことが可能なのです。

今後は自動運転だって避けられませんし、 機械化、省力化はさらに急ピッチで進むでしょう。こうして仕事は、確実にテクノロジーの手に移っていくのです。

救済としてのベーシック・インカム

さて、この「機械に仕事を奪われる」という議論のたびに必ずと言っていいほど俎上に上げられるのが、ベーシック・インカムです。人間から仕事がなくなってしまうから、代わりに政府が一定額の現金を国民全員に配ろう、というのがそのアイデアです。

しかし、ベーシック・インカムなんて、本当に機能するのでしょうか?

ベーシックインカムがある世界

仮にベーシックインカムができて、毎月10万円が全ての日本人の銀行口座に振り込まれるようになったとします。「財源はどうするの?」という議論は一旦横に置いて、仮にそんな世界が実現したら、どんな世の中になるかを考えてみます。

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