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サブスク・モデルの電動歯ブラシが実に便利であるという話

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だいぶ前の記事ですが、半年以上前に、電動歯ブラシを買い換えた話を書いたんですね。この時に買い換えたのが QUIP という電動歯ブラシで、「電動歯ブラシのテスラ」とまで呼ばれ、鳴り物入りでスタートした新興企業です。

この製品の画期的な点は色々とあるのですが、一番画期的なポイントはこの製品がサブスクリプション(定期購入)モデルであるところです。3ヶ月に一回、歯磨き粉や換えのブラシヘッドや乾電池を送ってきてくれます。電動歯ブラシの何が面倒臭いって、交換ブラシの買い替えです。だんだん毛先が丸くなってきて徐々に汚れ落ちが悪くなってくるのですが、日々ほんの少しずつなので、つい買い替えを忘れてしまうのです。

ところがこの製品は3ヶ月に1回換えのタイミングで歯ブラシやら歯磨き粉やらを送ってきてくれるので、考える必要さえありません。またこの製品は電池式なので、このタイミングで乾電池も入れ替えます。

中身はこんな感じです。僕はカップル用のパッケージを定期購入に申し込んであるので、すべて二人分入っています。

普段使い用の大きな歯磨き粉が2本、小さな旅行用が2本、換えのブラシヘッドと単4の乾電池が2本です。

それからブラシ交換のやり方が書いてあるちょっとしたマニュアルが入っていました。こちらの方にはブラシの交換方法の他に、歯のケアの仕方についてのちょっとした説明が書いてありました。

早速ブラシヘッドを取り替えました。以外にブラシが外しにくくて前回は手こずったのですが、今回は2度目なのでサクッとバラして電池を入れ替え、ブラシヘッドを新品に付け替えました。

真ん中の白いパーツが振動を起こすモーターのユニットです。

ブラシのつなぎ目にカビが生えていたので、おしりナップで綺麗に落としました。なぜか妻の歯ブラシの方には生えていませんでしたが、僕はこれ、「ふむふむこんな仕組みか」と何度も意味もなくバラしたので、そのせいでないかと思われます。

なお、赤ちゃん用のおしりナップってなんでもヤバイほど綺麗になります。手元に買っておくと何かと便利です。超おすすめします。

ブラシを付け替えると、なんとも言えず気分がスッキリします。

さてこのQUIPなんですが、最近では大型量販店のターゲット(TARGET)でも売られるようになりました。イメージとしてはイオンやヨーカドーで売ってる感じです。価格も40ドルと手頃です。

日本の会社もやるべきです

この製品を7ヶ月ほど使って色々と思うこところがあるのですが、ぶっちゃけ、日本企業も同じビジネスをやるべきです。十分に勝機があると思います。

このQUIPのどんなところがダメか、そして、なぜ、日本の会社もやるべきなのかを徒然と書いてみたいと思います。もしもやるとしたらどんなところに気をつけてやるべきかを考えてみました。

1. QUIP はそれほど優れた製品ではない

7ヶ月使ってみての率直な感想は「QUIPはそれほど優れた製品ではない」です。ブラシがデカすぎて磨きにくし、振動も若干弱いです。また、ボタンを押すことで振動の強さが変えられといいのですが、そうしたこともできません。この辺りはおそらく日本の会社の方がよほど賢くやれるでしょう。

2. 丸い筐体は使いづらい

それから使っていてダメだな、と思った点は、この丸いボディです。歯ブラシに歯磨き粉を載せたところでちょっとやること思い出したりしても。ちょっとその辺に置いたりすると転がってしまうので、非常に不便です。転がらない仕組みを考えるべきです。

3. ブラシの取り替えがやりづらい

なおこのQUIP、デザインを優先しすぎていて、ブラシの交換がとてもやりづらいのです。このあたりは以前使っていたフィリップス社の製品の方がずっと良かったです。日本の会社の方が確実にうまくやれそうな気がします。

4. ケースはとても便利です

なお、このケースはとても便利です。普段は歯ブラシのスタンドになりますし、ケース自体が簡単にバラせるの中まで綺麗に洗えます。旅行の時にも非常に重宝します。この辺りの工夫が足りない製品が実に多いので、ここは素直にQUIPの良い点です。日本企業にもぜひ真似していただきたいです。

5. 旅行用の小さな歯磨き粉もマル

それから付属の小さな旅行用の歯磨き粉も便利です。こんなもの買っても大した値段ではありませんが、そういう買い物に行く手間自体が省けるのがいいです。僕はとっても助かっています。

6. 替えブラシと歯磨き粉が送られてくるのはマジで便利です

この電動歯ブラシに替えて一番良かったと思っていることは、交換用のブラシヘッドと歯磨き粉が定期的に送られてくることです。これは考えていた以上に便利でした。わざわざ換えのブラシヘッドを買いに出かけていた手間を思い出すと、この1点だけでもQUIPに替えて良かったな、と思うくらいです。

日本の電動歯ブラシメーカーは「替えブラシ2本つき」みたいな感じで販売している会社が多いですが、これでは定期購入に結びつきませんので、なんとかして定期購入に結びつける方法を考えるべきです。そうすれば毎月チャリンチャリンとお金が入ってきます。

ハッキリ言って、替えブラシをお客さんに探しに行かせてる時点でかなりダメだと思います。

ただ、高齢者にはサイトからの申し込みは難易度が高いと思うので、全国の歯科医と提携して、そこから申し込ませてもいいかもしれません。サブスクを取り付けた歯医者さんにはキックバックが入るような仕組みにしてもいいでしょう。歯医者さんにクーポンを配ってもいいかもしれませんね。やりようは色々あるように思います。

他のサブスクも大流行りです

この他に髭剃りもサブスクモデルが流行っています。こちらは定期的にシェイビング・クリームと替刃を送ってきてくれます。最大大手は Dollar Shave Club です。僕が贔屓にしている Harry’s も元気ですが、大手シック(Schick)によって13.7億ドル(約1.47兆円!!)で買収されることが決定しました。Harry's 売れまくっていましたから、無理もないでしょう。まさかローテクの極みの髭剃りの会社が1.47兆円で買収されるなんて、Harry’s を創業した本人ですら思わなかったのではないかと思います。

この他に生理用品などもそうですが、生きている限り必要な製品って他にもたくさんあります。日本の会社にも、ぜひもっとこのサブスク・ビジネスで頑張ってもらえたらな、と思います。

なお、僕がやっているBrighture、企業向けの講師派遣もやっていますし、企業からの生徒さんの受け入れなどもやっています。国内市場が縮む中、アジア進出中で英語に困っている企業様たちから、ご相談をいただいています。ご検討の方はぜひこちらまでどうぞ。体験レッスンなども受講可能です。サブスク・ビジネスでアジア進出を考えている企業がありましたら、英語のトレーニングをぜひご相談ください。

それでは良い週末をお楽しみください!

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