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アイデアを形にするのに欠かせない、たった1つのこと

"Ideas are Cheap. Execution is Everything"
「アイデアは安い。実行がすべてだ」

シリコンバレーではよくこんなことが言われます。これ、まったくその通りだと思うのですね。思いつくのは誰にでもできます。でも、思いついたことを実行に移し、実際に形にできる人はほとんどいません。

僕もこれまでしょうもないことを次から次へと考えてきました。中には「これ、俺の言ってた通りになったじゃん!」なんてこともたくさんあります。例えばまだインターネット以前だった25年ほども前のこと、僕はよく兄弟や嫁さんに「やがて全ての人がメールアドレスを持って、普通にメールを送り合うようになる」とか言っていました。すると「そんなふうになるわけないじゃん。メールアドレス持っている人なんて1000人に人くらいしかいないよ」と苦笑されたものです。

しかしそこから5年後くらいには僕の言う通りになってしまいました。今思うとそこそこ先見の明があったなあと思います。しかし僕は、自分のアイデアを形にしようとビジネスを興すことはなかったのです。アイデアを言うのはタダですが、成功者と呼ばれるのはそれを具現化した人々であって、能書きを垂れていた人ではないのです。

どんなに時代を先取りしていたとしても、思いついたアイデアを実行に移さなければ全く意味がありません。面倒臭がったり、失敗を恐れたりして行動を起こさないでいると、同じようなことを思いついたどこかの誰かが先に形にしてしまうのです。

例えば、ホリエモンこと堀江貴文氏は大学在学時代にコンピュータ関係のバイトを始め、そこでインターネットに出会ったことで起業を決めたのだそうです。当時の氏のバイト先というのが、アップルが使っていたアップルリンクという通信システムのメンテをする会社だったらしいのですね。堀江氏はアップルリンクを見ただけ「これだ!」と閃いて、東大を辞めて起業したと言うのに、当時すでにアップルに勤めて毎日アップルリンクを使っていた僕は、起業をする勇気も出ずにズルズルとアップル社員でいることを続けました。もちろんアップル社員として面白い体験をたくさんさせてもらったのでこのことを一方的に後悔しているわけでもないのですが、当時大学生だった堀江氏が交際していた女性の父親に600万円を借りて起業したと何かで読んだ時には、自分との勇気と決断力の差をまざまざと見せつけられたような気がして、自分に対してすっかり幻滅したのをよく覚えています。

僕はその後も常に後手後手に回り、いつも5、6年遅れ続けました。このメルマガを始めたのも最初に思い立ってから5年くらい後の話でしたし、起業に至っては最初にぼんやり考えてから10年以上も後のことでした。

我ながら本当に行動力がないと思うのですね。ではなぜこんなふうに常に出遅れるたのかというと、ぶっちゃけ給与が途絶えるのが怖かったり、失敗するのが怖かったからです。要するにペットと同じで、自分の食い扶持は自分のアイデアを形にすることで生み出すという気概がなかったのです。

そんなわけで今日は、どうすればアイデアを形にするのに必要なのは一体なんなのか、僕なりに気が付いたことを書き綴ってみたいと思います。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月25本くらい読めるので1本40円です。

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