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外資系、12の「あるある」

外資系で働くメリットと聞いてすぐに思いつくのは、その高い給与です。一方デメリットとしてよく挙がるのが「すぐにクビになる」です。これらのどのくらいが真実なのでしょうか? また、その他のメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

僕は26歳からいわゆる外資系で9年間働きました。その後アメリカにある親会社に転属になり、日本支社(つまり外資系)から見える世界と、本社から見える世界の違いにも気がつくことができたのです。今日はそんなわけで、外資系で働くジレンマなども含め12のあるあるを上げて挙げてみました。

それではまず巷で話題になる給与から行きたいと思います。

1)給与が高い

外資系は基本的に給与が高いところが多いです。僕がよく知っているのは自分自身が勤めていたアップルと、その他大勢の友人が勤めているマイクソフトやグーグルにアマゾンなどといったテック系企業、それから金融機関や保険会社などですが、どこもおしなべて給与が高いです。僕自身、日系企業から転職した時には給与がサクッと倍になりました。これはおそらく外資系勤務の最大のメリットです。

2)すぐにクビになる?

おいそれと社員をクビにできないのは、日系でも外資系でも一緒です。外資と言えど日本の労働基準法に従わなければなりませんから、当たり前の話です。そして日本では2週間に2回も寝坊して生放送をミスったアナウンサーさえ解雇できないというとんでもない判例があるため、著しくパフォーマンスが悪くてもクビにできません。したがって、クビになるリスクを外資系就職のデメリットとして考える必要はありません。

3)しかし、レイオフは頻繁にある

代わりと言ってはなんですが、レイオフはあります。これは日本から撤退や、部門を統廃合によるものです。アメリカの企業はちょっと業績が悪くなると速攻で不採算部門を整理します。儲かっている会社でさえ、平気で不採算部門を片付けます。これはもうそのようなものであり、仕方がありません。従って、日本企業に比べると解雇の憂き目に遭う可能性は高いといえます。

これを避けるには、嗅覚を鋭くして整理されそうもない部署に移動するか、別の外資系にさっさと転職してしまうかしかありません。

4)英語力が低いとマズい?

英語ができる方が明らかに有利ですが、必須というほどではありません。また、部署によって必要度に大きな差があります。ちなみに90年代の後半ごろにアップルで社内TOEICをやったことがあったのですが、確かに高得点者が大半を占めたものの、一番下はなんと350点でした。

また、営業などの部署だと一切英語を使わないところもあるようです。一方、本社とのやりとりが多いマーケティングや技術系は英語を日常的に使います。日本に来てから長い年月が経っている企業の中にはかなり日本化が進んでいるところもあり、そうした企業だとあまり英語は必要とされないようです。なので、この辺りはすでにその会社に勤めている人に聞いてみるか、面接時に聞いてみましょう。大抵の場合、TOEIC750点も取れていれば潜り込めると思います。つまり、日系の一部上場企業と大差ありません。

ただ、入るときはさほど英語力が必要ではなくても、出世を志すならば英語は必須です。結局のところ、駆け引きが必要なポジションになれば、絶対に英語力が必須だからです。

また、喋る機会はなくても読み書きする機会は多いです。なので、英語ができるに越したことはありません。地道に勉強しましょう。

なお、僕が経営している語学学校では、外資系企業で必要になる社内折衝などに使えるビジネス英語クラスなども提供しています。無料体験レッスンもありますし、渋谷校でもオンラインでもレッスンが受けられます。興味のある方はぜひどうぞ!


5)休みが多い!

有給休暇と傷病休暇が別々になっている会社が多いため、病欠で有給を食いつぶしてしまうということがありません。

また、盆暮れ以外の時期にきちんと1〜2週間休みを取れるのも非常に良かったです。どこも混んでいない時期に海外旅行に行けたりと、正直言って休みに関してはいいことづくめでした。

6)就労形態の自由度が高い

外資系の方が就労形態が緩いのは間違いのない事実でしょう。フレックス勤務は当たり前ですし、リモートワークを許可している企業も多く、中には週に2回くらいしか出社しない就労形態の会社さえあります。

僕自身もテレ・カンファレンス(電話会議)は自宅から参加して、それが終わってから出社することなどザラにありました。また電車が混む前に帰ってしまい、残りの仕事は家からしてたこともあります。僕が日本で働いていたのはかれこれ17年以上前ですから、今ではもっと緩い会社も多いだろうと思います。

また、出産後に職場復帰して働いている女性の比率も高かったように思います。っていうか出産後に退職した方を知りません。子供が小さいうちは15時半で退社している方もいました。会社にもよるのでしょうが、この辺りは本当にいいところだなと思います。

さて、それではいよいよ社内折衝の現実や、出世の道などについてお話します。

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