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日本の銀行に垣間見える、日本という国のヤバさ加減

日本はそれなりに先進国に違いないと、今でも多くの人が信じています。確かにGDPは今でも世界3位ですし、インフラもネットも非常に発達していますから、おそらく先進国には違いありません。

しかし残念ながら、日本はもはや先進国のトップランナーではありません。トップランナーでないどころか、かなりヤバいくらいに後塵を拝しています。

それを特に感じるのは、日本で銀行に行ったときです。銀行に行くと今でもATMの前は長蛇の列で、みんな現金を振り込んだり引き下ろしたりと何やら忙しそうです。一方、アメリカではもうATMの前に並んでいる人などほとんどいません。もはや、現金そのものがほぼ要らなくなってしまったからです。

例えば僕自身、送金はほとんど全て銀行のスマホ・アプリで済ませています。また、クレジットカードを使うと、その都度通知がスマホに飛んできます。このため怪しげなトランザクションがあるすぐにわかります。このためクレジットカードの不正利用を特に恐れる必要もありません。しかも、もう何年も前からこの状態です。

仮に銀行の窓口で入金や引き出しや送金をする際にも、ただATMカードを端末に差し込んで、下ろしたい金額や送金先を銀行員に告げておしまいです。向こうが勝手にフォームを印刷し、それを確認してサインするだけです。

一方日本の銀行に行って窓口で入金や振込をしようとすると、今だにこのようなフォームを入力させられます。

しかも、通帳がある場合とない場合で別々の用紙だったりします。全く意味がわかりません。しかも送金手数料を何百円も取られたりします。一方アメリカから送金すると、海外送金ですら手数料を免除してくれます。ところが受け取り側の日本の銀行で、何千円も手数料を取られるのです。全く意味がわからず、毎回ため息が出ます。

僕は日本でもオンライン・バンキングを利用していますが、そのサイトの使い勝手の悪さたるや、もはやアメリカでは絶対に遭遇できないレベルです。僕が2002年にアメリカに越したときですら、2019年現在の日本の一般的な銀行のオンラインシステムよりもはるかに洗練されていました。

日本の銀行はマレーシアの銀行にすら負けている

こんなふうに書いていると、「出羽守はアメリカにかぶれてる」「アメリカだけが世界の全てじゃない」などと思うかも知れません。しかし、日本が遅れをとっているのはトップランナーのアメリカと中国だけにではないのです。銀行に関していえば、例えばマレーシアにもかなり遅れをとっています。

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