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インド英語と中華英語のリスニングは、重要なITスキルです

シリコンバレーで暮らしていると、あまりのインド人と中華系のエンジニアの多さに驚かされます。どのくらい多いのか、アップルのお膝元のクパティーノ市を例にとって説明しましょう。

まず、人口の63.3%をアジア系が占めています。そのうち、インド系だけで22.6%を占めており、実にアジア人の3人に1人がインド人なのです。日系や韓国系の人もいますがそれぞれ人口の2%の程度で、その他のアジア系といえばだいたい中華系の方です。白人は31.3パーセントですから、この地ではもはやマイノリティです。なおこのデータ、2010年の国勢調査の数字ですから、現在はさらに白人が減り、インド人と中華系が増えていると思います。

一体何がスタンダードの英語なのか?

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ここまで中華系、インド系が多いと、飛び交う英語もインド訛り、中華訛りがデフォルトになります。私のアップル時代の最後の上司はインド人でしたし、部下にも数名インド人がいました。もちろん中華系もいました。そのほかにイラン人、日本人、中国人、ベトナム人、パキスタン人と、実に様々な人種であふれていました。今住んでいる家も、右隣はインド人で、左隣はイラン人、そして向かいは台湾出身の方です。

僕が個人的に苦戦したのは、インド系のアクセントです。やけに[R]の発音が強く、むやみに早口で実に聴き取りにくいのです。そのうちに慣れましたが、最初の頃は何を言っているのはさっぱりわかりませんでした。

中華系のアクセントもかなり癖があるのですが、中華系のエンジニアの方々とは若い頃からの付き合いのなので、特に難しいと感じたことがありませんでした。なお、アジア系で難しいと思ったのはベトナム人のアクセントでしょうか? こちらも慣れるのにずいぶん時間がかかりました。

もはやITスキルです

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将来ITスキルを生かして世界で活躍したい方がいましたら、映画やテレビドラマを完璧に聞き取る練習をするよりも、インド英語と中華英語を聞き取れるようになった方がおそらく実用性が高いでしょう。インド英語と中華英語のリスニングは、今や重要なITスキルと言っていいくらいです。このアクセントが聞き取れないと、仕事にならないレベルです。

というわけで、今勉強中の若い方は、プログラミングと並行して、ある程度英語も覚えてしまいましょう。そして、下地ができたら、アジア人の人々と積極的に交わって、インド英語と中華英語に慣れてしまうことを強くお勧めします。

僕が経営している英語学校、Brighture English Acedemy  にも、本当にたくさんのエンジニアの方がやってきます。英語なんて1、2年根詰めて勉強するれば、困らない程度にはなります。そしたらアジアの人々と交友を深めて、人脈を開拓しつつアクセントに慣れちゃいましょう。将来役立つこと請け合いです。

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