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虚構の世界に安住してはいけません

僕らは普段、様々な物語を信じて生きています。

自然食品は体にいいような気がしますし、学校にちゃんと通わないとお金が稼げないような気がします。また、格闘技を習えば強くなれるような気がしますし、ダイエットに成功すればモテるんじゃないかと思ったりします。

この他にも3歳児神話であるとか、水素水は体にいいであるとか、韓国人は日本に悪意を抱いているとか、世界は本当にたくさんの物語で溢れています。

なぜ人はフィクションを信じるのか?
僕らはこうしたたくさんの物語の中から、自分の価値観にフィットする物語を選択しながら日々を過ごしています。それらの物語は別に真実である必要も、役に立つ必要もありません。自分に肯定感を与えてくれさえすればなんでもいいのです。

例をあげましょう。

例えば、現在の合気道を格闘技として考えると、どうにも役に立たない代物です。MMA(Mixed Matidal Arts)で活躍している選手の中に、合気道出身の選手はほとんどいません。合気道の中に優れた技がないわけではありませんが、それを現実の格闘の中で使えるような稽古をしている人は殆どいませんし、そのような練習方法も確立されていません。

しかしそれでも、合気道というフィクションは維持され続けます。そうすることで黒帯を締めて威張ったり、審査料が入って儲かったりする仕組みがある以上、守る価値があるわけです。

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