見出し画像

死ぬまでにやってみたいこと

昨晩はBrightureの学生さんたちと飲みに行って、色々な話をしてきました。転職を考えている社会人もいれば、就職先に悩んでいる学生さんもおり、またある人は現在の恋人と結婚すべきなのか悩んでいたり......。若い時ってまだ大した経験もないのに、自分の一生に大きな影響を及ぼす重大な決断に色々と迫られるから、なかなか焦るんですよねぇ。僕自身にもかつてそんな時期があったことを鮮明に思い出しました。

僕がまだ25, 6歳で、将来のことについて悩んでいたころ、千葉敦子というジャーナリストの著書をたまたま手にしたことがあります。彼女はニューヨークでガンと闘いつつ、自らの闘病記を書籍にして発表するという凄まじい生き様を貫いた人でした。そんな彼女の「やりたいこと抽出法」には非常にインパクトを受け、早速やってみた覚えがあります。

そして気が付いてみると、その方法で作った「やりたいことリスト」の内容が、いつの間にか全部実現できていたんです。そんなわけで、今回はこの「やりたいことリスト」の作り方を紹介したいと思います。

ステップ1)もしも10年しか生きられないとしたら?

まずは紙を3枚用意します。そして1枚目の紙に、「もし寿命があと10年しかなかったらなにをしたいか?」を書き出してみます。

「世界一周してみたい」

「外国語を喋れるようになってみたい」

「子供を産んでみたい」

などなど、きっと色々な項目が挙がると思います。実現できる/できないはとりあえず置いといて、思いつくことを全て書き出してみてください。10年ってまとまった時間ですから、けっこう時間がかかることも実現可能なのです。当時僕が書いたリストには、

「家庭を築きたい」

「外国で働いてみたい」

「会社を経営してみたい」

「書籍を出したい」

などが挙がりました。内容は人それぞれなので、コーヒーでもすすりながら、静かな気持ちでやってみてください。もう結婚している人は、配偶者とやってみてもいいと思います。

リストが出来上がったら、それぞれの項目に優先順位を振っておいてください。

ステップ2)もしも5年しか生きられないとしたら?

次は「もし5年しか生きられないなら何をしたい?」と考えて、別の紙に書き出します。すると新たに加わる項目もあれば、10年のリストから落ちるものも出てきます。僕の場合には「世界一周してみたい」「大型バイクを乗り回す」などが加わり、代わりに「会社を経営したい」とか「家庭を築きたい」といった項目が落ちました。出来上がったら同じように優先順位を振っておいてください。

ステップ3)もしも1年しか生きられないとしたら?

次は最後に、「もし1年しか生きられなかったら?」と考えて、最後の1枚に書き出してみてください。1年でやれることなんてたかが知れてるから、リストの内容がかなり変わってきます。僕の場合には「お世話になったアメリカのホストファミリーに会いに行く」とか、「仲よかった友人たちと飲みにく」とかそんな内容が加わり、「大型バイクを乗り回す」なんていうのが落ちました。こちらのリストもまた、優先順位をつけておいてください。

ステップ4)実行に移そう!

では、この3つのリストを並べて、じっくりと眺めてみてみましょう。配偶者や恋人と話し合ってもいいと思います。

どのリストにも登場した項目があったら、それが真っ先に取り掛かるべき項目です。すぐに取り掛かりましょう!

唐突に思うかも知れませんが、実際のところ、1年先まで生きてる保証なんてないんです。なんだって「やったもん勝ち」です。そして、全てのリストにも登場する「最重要項目」をやり終わったら、1年のリストに上がったことから随時潰していきましょう。なお、このリストは短期、中期、長期的なプランとしても機能しますので、5年、10年リストに登場する項目の下準備を始めてもいいと思います。

僕はこのリストを作ってからちょうど10年後に、カリフォルニアへの移住を果たしました。書籍を出したり、会社を興したりといったことも体験しました。全てこの時のリストにあったことです。そうそう、ホストファミリーにも会いに行きました。リストの中には自力ではどうにもならなかったこともあったのですが、なんかうまく運が巡って実現しました。「言霊」じゃないですけど、強く思い続けることで実現できることもあるように思います。

死を意識することでクリアになることがある

このリスト作り、「〇〇年以内にやりたいこと」ではなく、「〇〇年しか生きられなかったら」というところがミソなんだと想うんです。スティーブ・ジョブズの有名なスピーチにも、こんな一節がありますよね。

私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と。「違う」という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。

死を意識することで、初めてやりたいことがハッキリと浮かび上がってくるんです。僕はジョブズみたいに毎日鏡に向かって問いかけたりはしませんが、こうやって10年に一回くらい問いかけるだけでも相当効果あります。

また、10年って具体的に想像できるギリギリの時間です。20年後なんてうまくイメージできませんが、5年後、10年後ならかろうじてぼんやりと想像できると思うんです。

なおこのリストですが、いっそのこと日付でも振ってスケジュールしてしまうと、実現の可能性がさらに高まると思います。

皆様もぜひお試しあれ! 効果絶大ですから、マジでオススメします!


ここから先は

0字

シリコンバレー、フィリピン、東京の3ヶ所に拠点を置くBrighture English Adacemy 代表、松井博が、日々あちこちで感じ…

もしこの記事を気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです!