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人と会社のリデザイン

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決められた時間に、決められた場所に行き、決められた仕事をする。これまでは、いわば会社が人を動かす時代でした。これからは、人が会社を動かす時代。個が主体となって動き、その集合体とし… もっと読む
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記事一覧

代表者の想いを形にするために社員がいるのではなく、社員の利益のために代表者がいる。

代表者の想いを形にするために社員がいるのではなく、社員の利益のために代表者がいる。

吉本興業の闇営業問題が、パワハラ問題へと発展した。

話の論点は、「反社会勢力だと知っていたか?」から「会社がパワハラ体質か?」に移っている。

「脱パワハラ」の流れって、ここ数年、かなり顕著になってきているよね。

パワハラ関連の話題は、連日、大きな注目を浴びるし、今回もおそらくそうなる。

ようするに、「会社が人を動かす」のが難しくなってきているということ。

これって、資本主義のパラダイムシ

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親と子・・、先生と生徒・・、服従や従順を刷り込む時代は終わった。

親と子・・、先生と生徒・・、服従や従順を刷り込む時代は終わった。

いよいよ、自分の人生に自分で責任を持つ時代に突入したんだなー。

老後に2000万円不足する、という金融庁の発表。

冒頭の言葉は、わたしの率直な感想なんだけど、世間では怒りとか批判とか、なんだかいろいろ渦巻いているみたい。

まあ、騒ぎたくなる気持ちも分かるんだけど、別に、寝耳に水、という話じゃないよね。

「やばいんじゃないか?」と、薄々、気がついておきながら、目をそらし続けて、政府に丸投げし

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「働き方改革」の記事に対する興味深いコメントをピックアップしてみた。

「働き方改革」に関する記事は、興味があるのでよく目を通すんだけど、実際、記事そのものよりも、コメント欄のほうが参考になることが多い。

例えばこの記事。

興味深いなと思ったコメントをピックアップしてみる。

こんな規制(※労働時間規制のこと)でパワハラも過労自殺も減りやしない。むしろ短時間で成果を出せない奴を詰める機会が多くなるために、増えるんじゃないかな。



確かに、短時間で仕事を終えな

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オヤノミカタを社会の共有資源に

オヤノミカタを社会の共有資源に

オヤノミカタを社会の共有資源に近づける。

これ、以前から考えていることで、ちょいちょい試験的な動きもしてきたんだけど、新年も明けたことだし、あらためて宣言しておきたいと思う。

オヤノミカタは、これまで、「社員もオフィスも持たない会社」を実践してきた。

言ってみれば、フリーランスの集合体みたいな会社で、プロジェクトベースで人が集まり、さまざまな事業を立ち上げ、運営している。

そんな会社なので

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人を動かすことが難しい世の中になりつつある。

人を動かすことが難しい世の中になりつつある。

朝、こどもを送り出し、ササッと洗い物を済ませ、珈琲を1杯いれて、「さあ、今日は何の仕事しようかな?」と考える瞬間が、1日の中で一番好き。

そして、思う。

自分がこういう「縛られない働き方」を実践できているのって、自営だからであって、あくまで「レアケース」。

でも、今後はどうなんやろ?

いつまでも「レアケース」であり続けるのかな?

そもそも、今、圧倒的マジョリティである「会社に帰属する働き

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誰も役割をあてがわれない。近未来的なイベント運営手法について。

誰も役割をあてがわれない。近未来的なイベント運営手法について。

先日、大阪のグランフロントにて「近未来のセルフデザイン|交流会」というイベントを開催したんだけど、その運営手法が非常に近未来的だったので、ご紹介したい。

おそらく、通常のイベント運営って、主催者がタスクを割り出し、それらをメンバーに割り当てることで進んでいくと思うのよね。

今回、そこが根本的に異なる。

メンバーひとりひとりが、自らのタスクを考え、提案し、それらをまっとうする形で成り立っている

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2035年の働き方はどうなっているか?

2035年の働き方はどうなっているか?

2016年8月に厚生労働省から発表された「働き方の未来 2035」という資料がある。

>働き方の未来 2035
http://bit.ly/2rf3VNW

2035年の働き方はどうなっているか?を想定したものなんだけど、非常に興味深いことが載っている。

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2035 年の企業は、極端にいえば、ミッションや目的が明確なプロジェクトの塊となり、多くの人は、プロジェクト期間内はそ

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自律分散型の組織では「チームへ貢献する」という考え方は不要だ。

自律分散型の組織では「チームへ貢献する」という考え方は不要だ。

0から1じゃなく
10から100でもなく
1から10のところをやりたいです。
しかも誰かのためではなく
自分のためにやりたい。

↑「人と会社のリデザインチーム」 藤本 理恵 さんのブログ記事より抜粋。

リデザインチームが発足して2ヶ月弱。

その間に感じたのは、自律分散型の組織では「チームへ貢献する」という考え方は不要だ、ということ。

え!? そんなことしたら組織が破綻するやん!

そう感じ

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「近未来のセルフデザイン」の開発が始まりました。テスト版の体験会も。

「近未来のセルフデザイン」の開発が始まりました。テスト版の体験会も。

人と会社の在り方を再設計する「人と会社のリデザインチーム」が発足して1ヶ月半。

この間、どんなことをしていたかというと、「個が主体となる」というテーマのもと、メンバーひとりひとりが「何をしたいか?何ができるか?」を考え、共有、そして対話。

そうやって、チームのビジョンを、実感値のあるものに落とし込んでいった。

今、さまざまな領域で、自律分散型への移行が始まっている。

それは、働き方の面でも

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もし、明日からフリーランスになれって言われたら、何を強みにして、どうやって生きていく?

もし、明日からフリーランスになれって言われたら、何を強みにして、どうやって生きていく?

強いフリーランスの条件って何だろう?

そういうことを、よく考える。

ただ、これ、会社員として働いている人にも考えてもらいたいなー、と思っていること。

もし、明日からフリーランスになれって言われたら、何を強みにして、どうやって生きていく?

もともとは、フリーランスって例外的な生き方だろうと思っていたんだけど、世の中の動きを見ていると、これからは会社員にもフリーランス的な資質が求められるように

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会社でのキャリア=会社や上司が求めるキャリア

会社でのキャリア=会社や上司が求めるキャリア

会社でのキャリアは、個人のキャリアではなく、会社や上司が求めるキャリアだということ。

↑「人と会社のリデザインチーム」の佐近 朱美さんのブログ記事より抜粋。

確かに。

ひとつの会社に長く所属するということは、そういうことになる。

でも、もしこの先、「ひとつの会社に長く所属する」ことが当たり前でなくなるとしたら?

当然、自分のキャリアデザインは自分自身でしないといけなくなるよね、という話。

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インクルーシブな社会ってなんだ?

インクルーシブな社会ってなんだ?

「インクルーシブ = 包括的な/すべてを含んだ」という意味合いで、誰も切り捨てない、ひとりひとりを尊重する、そんな社会を目指そうという流れがある。

これまでの社会って、平均的な型みたいなものに合わせることをよしとする傾向があったと思うのよね。

型に合わせるのは、安心できるし、ラクでいいんだけど、ただ、合わせられない人は肩身が狭くなる。

そこ、変えていこうよ!という流れだと解釈している。

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「何をするか?」が決まっていないこと。

「何をするか?」が決まっていないこと。

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さて、このプロジェクトチームの面白いところが、

「何をするか?」

が決まっていないこと。
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↑「人と会社のリデザインチーム」のwakanaさんによる記事より引用。

ただただ概念を共有して、意見を交わしているだけなんだけど、自然とアクションプランが決まっていくんですよねー。

現在、チームメンバー17名で、自律分散型の組織をリアルタイムで実践中。

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