告白

非常勤として勤めてる高校で、ある生徒から告白をされたんです。

年上フィルターがかかってたとしても、
私にとってそれは迷惑というよりかは
嬉しいことで。

でもその愛情の伝え方が歪んでたりするものだから
少し困っているというのが正直なところ。

その子はリストカットをする子なんです。

リストカット自体には偏見はないですよ。

その伝え方に問題があるだけで。

ある日の話だけれど、唐突に腕を見せてきて

「傷が消えてきちゃった…」

と一言。(その時には既に、彼女がリスカをすることは私も知ってた)

私は返し方も分からないから

「前は傷跡が残ること気にしてたよね。今は消えちゃうと悲しいの?」

と聞いてみると

だって、消えたら忘れちゃうでしょ?だから消えないように増やすんだよ。

と。

どうも「忘れちゃう」って言うのは

傷がなくなったら、先生は私のことを忘れてしまうでしょ?」

という意味らしい。

''リストカットするという行為の責任の一端を私に負わせようとするのはずるいよ''

なんて言葉を投げたかったけれど

生徒だから心の中で留めて、

否定も肯定もしない状態を延々と続けているのが現状。

人によって物事に対してのキャパシティも価値観も違うから

自分は苦痛だと思わないことであっても

彼女にとっては凄くきついことだったりするわけよね。

そのストレスが自傷行為として現れてしまっていることについては

特に嫌悪感もないし、仕方ないことなんだろうなとも思う。

彼女はそれ以外に逃げ方が分からなかったのだろうし。

ただ、彼女にとって
私はどんな存在なんだろうとは思うわけで。

・自傷行為について話すことの出来る数少ない大人

・仲の良い先生の1人

・好きだから、自分のことを心配して気にかけて欲しい相手

果たしてどれなのだろう。

口では好きだと彼女は言うけれど

正直なところ、私はそれをあまり信用してない。

自分を心配してくれる存在だから好きなだけで

勘違いなのだろうと。

そんな彼女に私が出来ることはなんなんでしょうね。

私自身もこんな状況に置かれたことで

保健室に行って、対応の仕方を聞いたりするのだけど

「とにかく保健室マターにしてくれ。」

と言われるばかりで。

要するに、彼女が保健室に通ってくれるように、上手く誘導してくれないかという要望。

いやいやいや、無理っしょ。

というのが聞いた瞬間の私の感情。

だって、結局本人が話したい相手にしか話さないじゃない。

だから私は彼女にとって必要とされる存在ではいたいと思うし。

彼女が吐き出す場所がなくなったら
今よりもっと辛くなると思うから。

でも私の負担も中々のものなのよな。

非常勤とはいえ、生徒からしたら同じ先生だから
逃げ出すなんてありえないし。

これからどうなることやら。

自傷行為に詳しい方がいらしたら、是非アドバイスお願いします。

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