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デジタルノマド誘致とワーケーション

2024年はワーケーションと同様に2泊3日や3泊4日などでデジタルノマド誘致を見据えたモニターツアー、プランや施策が増えそうな気もします。

その多くはこれまでやってきた(日本型)ワーケーションを海外向けにアレンジするというイメージになりそうです。ただ正直に言えばその2-3日のためだけに海外からデジタルノマドが来るというのは少し難しいと思います。あるいは来たとしても期待される効果は訪問客増加以外にあまりないのではないかと思います。なぜなら観光はともかく仕事要素が少ないからです。このような3日や4日であればバケーションを中心に考えて、仕事「も」できるということがフィットしそうです。

2-3日で考えられるとすると例えば東京や京都などにメインの拠点を置きつつ2-3日〜1週間ほど足を延ばして滞在するというパターンです。こちらは観光「も」というイメージでしょうか。デジタルノマドをターゲットに、というのであれば個人的にはこちらが有望なのかと思います。

そういった意味では日本のそれぞれの地域でデジタルノマド誘致に二つの方向性があって、そしてその双方の連携が重要だと思います。ひとつは長期滞在のための拠点整備です。拠点となる都市部、例えば京都、神戸、福岡、札幌、那覇、仙台、広島など観光要素もありながら100万人レベルでの都市インフラを備えているところは多くあります。これらどこも素敵な都市ですがそれらがデジタルノマドたちの滞在拠点として機能するように整備することです。例えば以下の動画でも触れられていますがアメリカ時間、ヨーロッパ時間に対応するコワーキングスペースの整備は課題の一つです。

もうひとつはこれらの都市を拠点として3日〜1週間などの単位で足を伸ばす比較的小規模で魅力ある地域の整備です。こうした地域は観光でも移住でもなく半年や1年、海外からデジタルノマドを受け入れるというのは地域の環境や住民との関係なども含めてまだ少し乖離がありそうです。そのためまずはせっかく日本に長期間いるのならデジタルノマドは一度は訪れるべき、という価値や意味をどのように提示、整備できるかがポイントになりそうです。

前の記事「デジタルノマドを日本で受け入れる準備 ー宮崎県日向市ー」でも触れましたが、デジタルノマド・ビザで滞在するということは90日以上180日以内というイメージだと思います。第一歩としては大きいと思いますが例えば台湾などと比べると「おぉ」という要素が少なめな気も…どういったニーズがありそうか、メリットを打ち出せるかまだまだ探る段階だと思います。


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