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人生 / ハザマリツシ

皆さん、ハザマリツシというシンガーソングライター/トラックメイカーをご存知でしょうか。

ハザマリツシ
1993年生まれ奄美大島出身。高校生のときに「寸止海峡」というバンドでSCHOOL OF LOCK!主催の10代限定フェス「閃光ライオット」のファイナリストに。
高校卒業後上京、その後バンドは解散するものの、現在はソロで活動し、楽曲提供(舞台の劇伴やアーティストなど)も手掛ける。

先日、SCHOOL OF LOCK!というTOKYO FMのラジオの教育委員会というコーナーに出演していて、その回がとても面白くて、もっとたくさんの人に知って欲しいなと思ったので今回noteを書いています。


配信期間が過ぎているので聴きようがないかもしれないのだけど、、なんとかしてどこかで聴いてくれないだろうか…!!!頼む、なんとかして聴いてくれ…!笑

と思っていたら、放送の模様を文章にしたものがSCHOOL OF LOCK!の公式にあったので貼っておきます!


ラジオの感想を書きたいところだけど、とにかく「面白かった…!めっちゃ笑ったわ!」の一言に尽きるところもあるので(最後はなんだか泣けたけど、基本笑ってた記憶しかない…笑)
去年の11月に単独ライブがあって、その時の帰りに文章をわーっと書いたのだけどなんだかうまく書けなくて恥ずかしくて公開はできなかったので、良い機会なので今それを掘り起こして投稿しようかなと思います。


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2020.11.3

彼がステージ上であまりにも正直なので、オードリーの若林が先日あちこちオードリーという番組のオンラインライブの前に、「ホントのことを言わない国の中で、ホントのことを言える場所を作ってもらえるなんて最高にトゥースです!」(番組公式Twitterより引用)と言っていたことをライブ中に思い出して、にやにやしてしまった。



ハザマリツシの場合、「ホントのことしか言えない」のかもしれないけれど…!

好きな人がそのまま歌詞にでてくる曲。


友達の本名を叫ぶ友達への曲。


弟との些細な日常の話。なんてことない出来事が、ハザマフィルターによってみんなを笑かす出来事へと変わる。どんな人たちに囲まれているのか、どんなもの・人が好きなのか曲を通してなんとなくわかってしまう。

私がハザマリツシの曲で1番好きかもしれない「TOKYO ROOKIE」という曲では、
ライブハウスのキラキラした装飾も相まってお洒落でイケてるのに、
かっこいい曲の歌い始めでは決め顔をできずに少しどこかに視線を外している彼の姿は何とも愛くるしく。でも曲がはじまると、目が変わるのだ。
(↓noteは動画上げられないのでTwitterから。上げられる秒数の都合上、曲フル尺ではないですが…!)



ライブ映像が、適当にスマホを持ちながら自分自身は肉眼でライブを見ていたせいで隠し撮りみたいな映像になってしまったので…一応YouTubeのデモ音源も。




まとまらなくてごめんなさいね、と言いつつも最後に話したMC。
彼は彼のスタイルで戦ってきて、でもそれがだだだだーと波に乗らない。バンドが解散をし、一人でやるしかないと買ったローン24回払いのアコギも簡単なコードしか押さえられず、ライブハウスから追い出される。なんとかそれでもやっていこうとはじめたパソコンひとつでのライブも、やりはじめた頃は浮いていたのに、今ではパソコンひとつでやっているなんて当たり前な時代になっている。そんな俺よりも器用でイケてるやつらがどんどん女を抱いている!どうしてだ!!!と叫ぶ。笑

パソコンひとつでのライブ前半部分も本当に良かった。バンドアレンジだった「コンビニ」という曲も、色んな打ち込みの音が重なってパワーアップしていた。

(↑こちらはアレンジ前)

打ち込みのアレンジがすごく楽しくて忘れていたけど、後半のアコースティックギターと声だけのライブで、「声に力があるすごい…」と改めて圧倒された。
あんなにいい声してるのに、コロナでアンコールの存在を忘れて何も用意していなかったというアンコールでは、「ちんこが!!!」と歌う。(楽曲「ちんこ」より)
なぜなのか………。最高かよ。

自分のことを太ったおじさんと自虐していたけど(そんなこと言ってなかったらごめんなさい。笑)10代に比べて、20代前半に比べて、とても面白くてかっこいい大人になっていると思った。
だからこそ、もっと彼の「今」を聴きたいな、と思った。もっと曲を聴きたい。もっと聴きたいぞ!!(曲作ったことがないから簡単に言うけど、きっと曲を作るのって簡単ではないと思うけれど!)

モッシュやダイブ、根からの密好きであるハザマリツシからそれらを奪った、新型コロナウイルス。ダイブができないライブ後は、終わって家に帰ってもなんだか虚しい気持ちになるという。(今回のライブも、20名限定でお客さんは座っての観覧と配信ライブ)
そんなパンクな彼には申し訳ないのだけれど、ダイブなしライブも、めっちゃ良かったよ!!!
今回のライブの名前が「“単独公演”「駄」」で、”ワンマンライブ“ではなく”単独公演“なのは、芸人さんの世界ではワンマンライブではなく単独公演って言うのが主流?らしく、その響きが好きだからと言っていたと思うのですが(違ったらごめんなさい)
まさにハザマリツシのそのステージでの魅せ方は芸人さんのようで、
その身一つで笑わせ、胸を熱くさせてくれたように私は思います。

ライブ楽しかったな。
また観たいし、もっとたくさんの人に観てほしいなあ


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という感じでだいぶ前だけどライブの感想でした!

私もお笑いが好きなのでとっても嬉しいのだけど、今回久しぶりにリリースされた「人生」という曲が、芸人さんによって少しづつ広められているというポイントが本当に嬉しいし熱すぎる展開に…!!!!


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いきなりですが皆さんは最近、笑っていますか?
(怪しい勧誘とかじゃないです、安心してください。笑)

私の場合、好きな音楽だったり、好きな映画やドラマだったり、好きなラジオだったり、好きなバラエティ番組だったり、好きな服屋さんだったり、好きな友達との会話だったり、そんな人やものたちのおかげで笑えていると思います。
不要不急だからと真っ先に自粛させられてしまいそうなものたちのおかげで私は生きられています。

いや、生活に必要なこと(衣食住、医療、その他諸々…)があってのことで、そこをしっかり支えてくれている人たちのおかげであることが前提なのだけど、でもそれと同じぐらい自分にとって無くなったら命の危険があるということも間違い無くて。

SOL教育委員会ハザマリツシ編で、久しぶりに何も考えず笑ったのと、同時に胸が熱くなって泣けてきて、
思わず、去年のライブの帰り道の電車でわーーーーーって書いた文章を掘り起こしたくなって。
文章力の無さは置いといて、心がわーーーーってなったのは間違いないのに、そのわーーーーーーを、土の中に埋めたままでいいのかい?と。
なのでこうしてまた、わーーーーーーっと書いてしまいました。



今のこの世界はなんだか変わってしまって、これからどうなるかは誰にもわからない。

俺たちの命は限りがある
俺たちは命の限りがある

人生/ハザマリツシ より

彼がそう歌うように、私たちの命に限りがあることは世界がどうなろうと変わらない事実で。

SOL教育委員会の遠山さんとの2人のたのしい掛け合いのあと、最後にかっこいい決め台詞がくるか…!と思いきや、ハザマリツシはリスナー(特に10代で音楽を志す人や音楽で飯を食いたいという人たち)に向けて「勝手にやってほしいっす」という言葉で締めくくった。
それは冷たい言葉ではなく、彼なりの背中を押す言葉で、
色んな人に色んな傷つく言葉を言われてもこうやって続けてきた彼だからこそ出てきた言葉なのではないか、とも思う。

ハザマ「(略)岡崎体育さんが出てくるちょっと前ぐらいだったんですね、それ(パソコンで音を作る)やりだしたの。で、そんなカラオケみたいなことやってる人なんかライブハウスにいないよ、みんな寒い目でお前を見てるよ、やめたほうがいいよって(先輩のシンガーソングライターの方に)言われたんですけど、俺、帰り道もうボロボロ涙出て泣きながら帰って、で家帰ってテレビつけたらR-1グランプリをやってて、俺が高校の時観てたザコシさんが、(当時と)おんなじネタで優勝したんです。で、うわーって涙が出てきて。俺だけっすよ、ザコシさんで泣いてたの(笑)」

TOKYO FM SCHOOL OF LOCK!教育委員会
ハザマ先生から10代の君へ 閃光ライオットしく○り先生 by ハザマリツシ先生 より

それでもちゃんと腐らずやっていれば、優しい言葉をかけてくれる人もいる。見ている人は必ずいる。

俺は人生をかけて
人生というものと向き合って 命焦がすんだ
君に迷惑をかけて心配もかけて
優しい言葉かけてもらって
人の心に引っ掛かるそんな歌を歌うんだ

人生/ハザマリツシ より

周りがなんかいろいろ言ってくるだろうけど、世界はなんか一変してしまったけど、

君の人生をかけた 人生のスタートじゃん
手を振るよ チェケラッチョ!

人生/ハザマリツシ より


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