UI観察 #006 家計簿アプリの使い勝手を観察する

こんにちは。matsumotoo(@matsumotoo988)です。

今回は家計簿アプリの観察をしてみようと思います。

■観察するアプリ
株式会社マネーフォワードの「マネーフォワード
株式会社Zaimの「Zaim
マネーツリー株式会社の「Moneytree

対象としては、レシートの読み取り機能あり/なしの全3アプリを調べてみました。ちなみに自分の周りだと、ほぼ全員レシートの読み取り機能ありのアプリを使っていました。


まずは入力画面について

入力方法は、レシート読み取りと手入力の2パターンあります。
ただどちらもアプリによって、必要な画面遷移数やタップ数に違いがあり、「マネーフォワード」はスムーズ性、「Zaim/Moneytree」は手間を取っても確実性を重視しているようでした。

あとやってみて気づいたのですが、レシート読み取りの精度は70〜80%ぐらいでした。自分の場合は、Zaimの精度が高く、マネーフォワードは若干精度が低いように感じられました。

■マネーフォワード
・初期の入力画面は、手入力画面が表示される。
・手入力の場合、金額入力・カテゴリ選択がファーストビュー内で完結する
・レシート読み取り画面が、他のアプリと比べて広く設けられている
・レシート読み取り後、すぐ確認画面→完了画面と遷移数が少なかった。
・入力後すぐに、修正できる画面に遷移できる


■Zaim
・レシート読み取り画面に目印の枠があり、撮影の仕方がわかりやすい
・レシート読み取り後、次のアクション選択画面→確認画面→完了画面とマネーフォワードより画面遷移が多かった
・手入力時は、カテゴリ→金額と画面遷移があり、タップ数が多くなる
・入力後の修正は、履歴画面経由でしないといけなく、手間であった
・完了画面の広告が大きく、次のアクションへの阻害感を感じた


■Moneytree
・マネーフォワードの手入力と比べても、画面遷移・タップ数が多くかかる
・最初にリスト形式のUIを表示→各項目を登録するスタイルは、入力前の段階から負荷を感じる
(他アプリでは見た目は直線型の構造にしていることが多い)


履歴の一覧画面・詳細画面について

特に一覧画面の考え方に各アプリで違いが見られました。例えば「マネーフォワード/Zaim」は1日ごと、「Moneytree」は1ヶ月ごとに区切りをつけています。また「マネーフォワード」はあくまで履歴の一覧画面として割り切っているようで、区切った期間の総額などは非表示となっています。

■マネーフォワード
・登録内容が1日区切りで、リスト形式で表示される
 └ 表示される登録内容:カテゴリ > お店 > 金額 
・シンプルなキーワード検索機能がある。検索アシスト機能なし
・詳細画面 > 削除ボタンはファーストビューには含まれていない。


■Zaim
・登録内容が1日ごとにまとめられ、リスト形式で表示される
└ 表示される登録内容:カテゴリ > 金額 > 購入物
・条件検索機能があり、「日程・カテゴリ・お店・メモ」で検索可能
・詳細画面の要素が上→下に目線が流れるように配置されていたり、下部に一覧でメニュー並んでいたり、閲覧性・操作性が良さそう。


■Moneytree
・登録内容ことにリスト形式で表示される
└ 表示される登録内容:日付 > カテゴリ > お店 > 金額
・リアルタイムのキーワード検索機能がある。
・詳細画面は、ファーストビュー内に全て表示される。


家計簿一覧画面について

この画面でも「マネーフォワード/Zaim」「Moneytree」で考え方に大きな差が見られました。

「マネーフォワード/Zaim」は月/年などで用途の割合や使い道まで見られるようになっているのですが、「Moneytree」は長期的な視点で家計を管理しようとしおり、かなり傾向が異なるようでした。

■マネーフォワード
・収入-支出が常に表示され、黒字 or 赤字がすぐにわかる
・月/年ごとに円グラフで表示され、用途別の割合がわかりやすい
・カレンダーUIは一覧性が高く、日毎の使用金額がとてもわかりやすい
・円グラフ・カレンダーUI内のテキストサイズが小さく、見にくかった


■Zaim
収支の切り替えボタンが、サイズが小さく気づきにくい
└ 切り替え操作は、円グラフのエリアを押しても可能でテキストエリアが狭いことの配慮がされていた
・マネーフォワードでは月/年で表示できるが、Zaimでは週も表示できる
・広告エリアが目立つので、家計簿の閲覧が少しやりにくかった


■Moneytree
・直接的な数字・折れ線/棒グラフで表示しており、割合などの表示はなし
・グラフへの切り替えがスマホを横にしないと見づらい
・「全資産推移/支出/現金出入金」はタブでの切り替えができる


まとめ:観察して思ったこと

今回の観察は、過去に観察したアプリよりとても複雑でした。というのは、「家計簿を入力し、どのように管理していくか?」のそもそもの目的に個人差があり、そのためアプリでもアプローチが異なっているようでした。

特に入力時の手軽さ vs 正確さのトレードオフ、家計簿一覧画面での「どの期間をどう見れば良いのか?」は顕著に感じました。

また以下の観点でも、アプリの評価が変わりそうと思いました。

・銀行・クレジットカードなどの他サービスとの連携面
・家計簿の継続性はどれが良いのか?
 └ zaimでは、アプリよりお祝いのメッセージや励ましがある
・セキュリティ面で選ぶ人がいるかも?
 └ Moneytreeの起動時にパスワードの入力が必要

個人的には、手軽で楽に入力できる「マネーフォワード」が継続できそうだと思ったのですが、長期的な視点で管理をするなら「Moneytree」も良さそうと感じたので、各ユーザーの重視する観点でアプリも変わりそうです。

今回のUI観察はいかがでしたでしょうか...?
今回も自分なりに解説して見ましたが、もし何かの参考になりましたら、幸いです!

お読みいただき、ありがとうございました。

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観察メモ

気になったサービスを観察。 Web/APPなどのUIに重心をおきつつ、UX・マーケなどもまとめていく予定
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コメント2件

とても参考になりました!
返信遅くなってしまい、すみません。励みになります!
最近仕事がいそがしくて更新できていないですが、落ち着いたらまた事例集めさせていただきます!
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