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このグロい世界よりも美しかろう

友成純一先生を知っているか

昭和のエログロな小説家として有名
耐性のない人は避けるべし、な、作品


でもこれが好きな私
いつ出会ったのか…?
忘れるくらい昔だった
表紙も題も
買うには勇気がいると言われそうな本で
でも買った

近未来の世界で
ひたすらえげつない殺戮と性が書かれてた
それでも何というか…汚くなかった
(私の感覚ではという事)
ちょっとシュールレアリズムな絵画の様
(私の感覚ではという事、2)


この先生、コラムニストでもあり、
良き目線で書かれていたし、
汚いものは書いていないと
何度も書くが、
私の感覚では問題なかった

とことん追求すると
人間の欲はこうで、
SFの世界まで行くとこうなんだーと、
賞賛の拍手付きで読んだ


で、今思う事あり

今の世の中
特に権力者の世界は汚い
欲まみれで
とにかく頭の中から心の中、
見た目は型の良いスーツ姿でも
その顔は、目は、口は、
公開中止にしたくなるくらい汚い
反吐が出るという表現がぴったりだ

自己の利益が一番で
その為には同種の奴らと手を組む
ちょっとでも嗅ぎつける人がいたら
裏からちょいと命を奪う事すらやる
それに…
自分がしている事が悪いなんて
これっぽっちも思っていない
気付いてもいない

人の皮を被ってはいるが
脱げばなんて汚らしいんだろうと思う


そんな人間どもを見ていると
友成純一先生の作品は
何で美しいんだろうと感じる
そう思えない方々とは
一生を通じて分かり合えないと思ってる

今の世の中が
恥に満ちたグロなのだ


皆様、分かってますか
そろそろ疲れるよ、この国

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