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「もう」三十路だね。あなたの友達、結婚「しちゃったね」を成仏する

言葉の節々にある「トゲ」を見つけてしまう。いや、勝手に感じてしまうと言ってもいいのかもしれない。

誕生日を迎えた時、32歳の男性から
誕生日おめでとうのあとに
「もう」三十路だねwとのメッセージをもらった。

昨年、高校の時からの友達が結婚したときは、共通の友人に(これも男性だなぁ)
お前の友達、結婚「しちゃったね」と言われた。

三十路だねwにも、友達結婚しちゃったねにも
「お前はその年齢なのに結婚できてないよね」
という薄ら笑いが見えるし、これをひとつのコミュニケーション(じゃれあい)として安易に使っているのも分かってはいる。

そして、私が「若さ」を良いと思っていて、「既婚者」に嫉妬しているという前提まで押し付けられている気もする。

確かに私は、結婚していない。

いつか結婚したいのは確かだから「結婚できない人」って言われても仕方ないんだろうけど。なんだか心がざわつく。

ただ実際は、年齢が上がるにつれて自分でできることが増えたり、視野が広がって友達も増えたりするから
歳を重ねることはなかなか楽しいと感じている。

だから28歳になったとき
「27歳のときよりぜったい楽しくなるよね、その予感しかしない!去年より楽しいって…どんだけ良い1年になっちゃうの?」とワクワクした。

友達が結婚したことも同様。

彼女がいろいろ悩んでいる姿も見てきたし、とっても幸せそうに彼のことを話すようすも目にしてきたから

「いよいよかー!」

と、自分の結婚じゃないのに、結婚後の明るい未来を勝手に想像していた。

だから試しに、誕生日の連絡も、友達の結婚についての連絡にも、「つい演じてしまうキャラ」をやらないでみた。

「つい演じてしまうキャラ」というのは


そうなんですよ〜

まじめっちゃ結婚したいけどなかなかうまく行かなくて~

みたいな、相手が期待する“かわいそうな独身女性”になりきることだ。

この「演じてしまう」の意味は、私が結婚したいと思っていないとかいう強がりではない。
確かにこの「なかなかうまく行かない」はそう。本気で。100%間違いない(笑)。

ここでは、相手の期待する姿をそのまま汲み取って言動に反映する、っていうくらいの意味合い。

このキャラをすることで、相手からますます「かわいそうなヤツだな」といういじりがヒートアップする。

だから、その場をなんとなく乗り切れるとはいえ、使いたくない。

ということで、自分が感じていた通りの気持ちを込めることにした。

誕生日のメッセージの返信には
「ありがとうー。毎年『去年より楽しい』って思えてるから、今年は27歳よりもっと楽しくなるだろうし、そうしようとも思ってワクワクしてるよ~やってやるわ~!」
と書いた。


結婚した友達に関する連絡には
「そうー!ほんと『ついにこの時が!』ってテンション上がったわ。2人ともパワフルだから、夫婦で面白い企画とか立てそうだよね?楽しみすぎない?」
と送った。

私の返信内容は、たぶん彼らが期待した内容とは全く違ったはず。


そのあと、どちらからも音沙汰なしだ。


完全に成仏した。


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