見出し画像

『おかえりモネ』を卒業して『きのう何食べた?』に入学

小松菜と玉子の中華炒め

『おかえりモネ』のその後を紅白歌合戦が描いてくれたことできっちり卒業して、2022年の正月からドラマ『きのう何食べた?』に遅ればせながら入学しました。劇場版の公開にあわせて?よしながふみ先生の原作漫画の1巻が無料公開されていたのを読んで琴線に触れるものがありまして、ついさっきNetflixで第1話を見終わったところ。

私自身が、2021年春から単身赴任し始めたのを機に三食きっちり自炊するおじさんになったこともあり、原作漫画を読んでいる時点で、料理漫画としての側面が何倍も楽しめる自分になっていることに気付きました。ドラマでも西島秀俊さんの料理シーンが楽しくて楽しくて。私も一人で治部煮作って、翌日は余った小松菜を玉子とあわせて中華炒めにして、鶏ガラスープの素バンザイって思っている感じで、我ながらよくぞ1年足らずでこのレベルの自炊ガチ勢になったことよと感心しています。そして、連載開始時点のシロさんとは同い年の43歳!完全に世間とタイミングがズレていることは自覚していますが、私にとってはベストなタイミングで『きのう何食べた?』に入学できたなと思っています。

『おかえりモネ』と同じく安達奈緒子脚本であり、西島秀俊、内野聖陽の名演が光っていると絶賛される作品ということは知っていたので『おかえりモネ』にハマった自分がハマる可能性が高いかもなとは予想していました。とりあえず1話見てやっぱりハマりそうだなと感じたのは、“恋愛軸ははかない”という冷静な認識が描かれているからなのかなと自分で分析しています。

自分自身が恋愛軸で生きていないことを自覚しているので、恋愛軸で生きていない人の恋愛を描く『おかえりモネ』にハマったと思っています。そして、『きのう何食べた?』の恋愛というか、ゲイカップル一般に多いとも言われる恋愛のスタイルとして、無邪気に“永遠”を誓ったりはせず、恋愛軸の儚さを冷徹に認識した上で、それはそれとして楽しむのだけれど、長期的なパートナー関係を構築することを目指すのならば、そのために必要なお互いのすり合わせには並々ならぬ努力が必要であることをキチンと認識して、おそるおそるお互いの努力を確かめ合っていき、それが結果的に“永遠”になったらステキやんスタイルで、それこそが尊いと私は感じるのです。

『おかえりモネ』きっかけで始めたnoteですが、こんな感じで思い立った時にいろいろなものに補助線を引くことを続けていこうと思います。引き続きよろしくお願いします。