ここしばらくの恋愛ガンコ運

火星蠍座の入室に引き続き、金星が獅子座に入室しましたね。火星の方には土星が待ち受けていて、金星の方には木星が待ち受けていましたので、なかなかおもしろい星模様になりました。

金星と火星の組み合わせは、恋愛運を読むときに使います。

個人ネイタルのホロスコープ上の金星と火星であれば、個人その人特有の恋愛観、今回のようにトランジット上の金星と火星であれば、世間全体のムードみたいなことも表します

かなり相当おおざっぱに、金星が獅子座に滞在している2014.8.12~9.6までの短い期間の範囲の話になりますが、サインと天体の組み合わせについて考える良いサンプルだと思いますので、しばしお付き合いください。

まず獅子の金星を単体でみると、自分がドラマの中心であるということがはっきりしているという女性を象徴。獅子は太陽を支配星に持つので、自分が中心ではない自分は、自分ではないのです。そんな「自分」を維持し続けるためには、自分内部に構築した自分ドラマが必要になります。あの人がメールをくれないのは、こうこうこういう理由では、というように、あの人に聞きだす前に自分内で理由を構築する、それでうれしいとかかなしいとか感情を発動させて、自分のドラマを延々継続させていくんですね。表現やエンタメの世界で生きていくなら、この獅子座には、なにがポイントが欲しいところです。客観というのは批評を産みますが、獅子座には主観しかないので、批評のないところで、のびのび産みだしていけるというのは大切なことです。無尽蔵な主観がないと、エピソードや風景の積み重ねだけで、ダイナミックな世界観が構築されないからです。

さてそういう自分内ドラマを存分に楽しむということに楽しさを見出す獅子座金星ですが、同じ獅子座には7月末に入室した木星が待ち構えています。木星は寛容して選択肢を増やし、増長させていく天体なので、女性の象徴天体としての金星は、のびのびと獅子座らしさを楽しもうとします。どのようなドラマなのかはわかりませんが「自分が中心に繰り広げられる」話です。

対して男性の象徴である火星は、土星がすでに入室して待ち受けていた蠍座に入室済みということで、みなさんご存じのように、獅子座と蠍座は同じ固定宮の火とサインと水のサインということで、サイン的にはスクエアを形成しています。固定なので、どちらも自分を譲りません、相手に合わせる妥協はできないので硬直状態になりがちというのが、この組み合わせです。

金星と木星の獅子チームは、自分の展開するはずの筋書が膨れ上がり歯止めが効きません。対する火星と土星の蠍チームは、相手のこと込みで自分の人生や気持ちを集中して深く考えていこうとしています。蠍が自分のことだけを考えているサインなら、話はあんまり混乱しないんですが、固定宮でも蠍と水瓶は、相手の状況状態を見据えた上での、譲れない自分なので複雑化するわけです。

今回の蠍土星は、本当に大事なものだけを厳選して残して形にするというプレッシャーですから、ひとりに絞って愛を注ぎ込もうとする蠍火星であれば、黙っておれについて来いという寡黙で重い態度になります。土星と火星の組み合わせは、勝手に決めて勝手に実行するけれど、だれもその判断基準がわからないという厄介な意味を持つので、獅子座金星木星のコンビには、伝わらない可能性が大です。ドラマを伝える気はない、自分基準で様子をみているか、もうわかりきっているのだから、このままでいいという形が男性側の象徴です。

蠍は決めた相手に対しては、ストーカー的に「見守る」という愛情の注ぎ方をします。決められない相手に対しては、一定の距離を取り「試す」という反応をします。獅子が「こちらは楽しいわよう!」と手拍子足拍子踊っても歌っても、様子を見続けます。狂瀾は高まり、距離は縮まらない、これがこの夏のモードなんですね。

金星&木星 VS 火星&土星 公転周期は蠍チームの方が遅いので、見守る愛と試す距離感の蠍チームが優勢です。火星は9月14日に射手座に抜けます。射手座に抜ければ、もう待たないです。今とは違うどこかへ行こうというアクティブさが出てくるのですが、その時にはすでに金星は乙女座に入室しているので、この夏の高まりはなんだったんだろうと恥ずかしくなっているわけです。で、サインアスペクトの話だけすると、射手火星は魚海王星とスクエアになり、方向に定まらない、牡羊天王星とトラインなので見切り発車するというかなりの危ない橋を渡る動きが見えてきます。対する乙女金星は、山羊冥王星とトラインで支えられて、堅実に改革のエネルギーを溜め込みます。しかし魚の海王星とオポなので、改革の方向性もかなりあやふやでバブルっぽい。乙女金星の見るバブルは、自分だけの手腕でなにもかも収めてみせるという感じですね。…獅子木星金星が、今、やりたいんだ!という恋愛の丁々発止のドラマな展開は9月半ば以降ということになりますね。

雑誌の占いは、こういう時期と、あなたの恋の喜びを表す金星との相性を予想して書くといいのですが、金星星座は誰でも知ってるということはないので、太陽星座で代替えして書きます。太陽はプライドを表すので、人にこういう恋だ!と見せたい、語りたいという見栄の部分ならOKなのですが、女性として本心的な喜びが太陽星座と違う金星を持っていると、恋愛運もずれますね。

元気があれば、太陽サインと金星サインでの9月半ばまでの恋愛運12サインを2パターン書くんだけど、どうしょう。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?