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21 1歳に。

わが家の愛犬ちょっとは生後4ヶ月の頃、港へ向かうコンクリート塀の角で初めて足を上げてオシッコをした。容姿も、硬く太いオーバーコートが伸びて来て子犬の頃とはまったく違って来た。眉毛が伸びて村山元首相みたいだ。

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年が明け、3月には人の来ない野原でボール遊びも体験した。「お手」「待て」「お座り」が出来るようになった。父親違いの兄犬とも対面した。5月には飼い主が1ヶ月ほど北海道へ帰省し、その間同居しているおばあちゃんに面倒を見て貰った。6月には暴れるちょっとを飼い主が押さえつけ、たてがみの様に伸びた毛をバリカンでカットした。初めて海で泳いだのもこの時期だ。

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そうして2013年7月、ちょっとは1歳になった。無事に育ってくれてありがとう、飼い主としてはそんな気持ちだ。手のひらに載るくらい、か弱く頼りなかった命が、大きく育ってくれた。家族の中での存在感も大きくなった。ちょっとは義母と婿との潤滑油であり、夫婦間の鎹でもある。ただの飼い犬ではない。子犬の頃は可愛さだけで犬は愛される。成犬になると愛くるしいだけでは無い。時として荒々しいし、臭いし、汚くもなる。「大きくなったから」これだけの理由でペットが捨てられる時世だ。飼い主としての資質が問われるのは、実はこれからだったりする。

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