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ミルキー大好き!!!!

最近ミルキーがアイスになったりラスクになったりしているのをよく見る。それを見る度に小さい時に行っていたクリーニング屋のおばちゃんを思い出す。


そのクリーニング屋さんは小さな商店街にあっておばちゃんがほぼ1人で店を切り盛りしているようだった。(たまに家族もいたりしたが…)
幼稚園くらいまではお母さんと一緒に行っていて、小学校に上がってからは1人でもお使いに行くようになった。
行くといつも偉いねーといって色々な種類の飴ちゃんやラムネをくれた。レモン味にイチゴ味、ぶどう味色んな味のやつを。

ある時お店にお使いに行くと、ミルキーをくれた。
ヤッター!ミルキー大好き!
そう私が言うと箱あるからあげるよっと言って小さな箱ごとミルキーをくれた。
小さなわたしは箱ごとというだけでとても特別感があって嬉しかった。

そしていつしかクリーニング屋さんにお使いに行くことは徐々に減っていってしまった。

時が経ち、お母さんにクリーニング屋さんから服受け取ってきてーと言われたので仕方なく行った。

すると、いつも店台に立っているあのおばちゃんがいなかったのだ。
え???
横を見ると小さな机の上に画用紙で三角に折られた紙が置いてあった。すぐにそれは目に入った。
「永眠」
私がしばらく行かなかった間におばちゃんは亡くなっていたのだ。
信じられなかった。いや、信じたくなかった。またあの優しい笑顔が見たかった。
涙を流しながら家に帰った。

おばちゃんが亡くなって約1ヶ月後にそのクリーニング屋さんは閉店してしまいました。
形としての思い出は本当に無くなってしまったけどこの思い出は永遠に私の心の中に生きている。
あの顔を見るといつも暖かくなる。そして箱の特別感は一生忘れない。いや、忘れたくない。

ミルキー素敵な思い出をありがとう。

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