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雨の日のお迎え

 突然の降水確率90%、夕方から2ミリの予報!
主人は遠くまで仕事で出掛けています。
お昼くらいから
「傘を持っていかなかったよね?」
と確認の連絡を入れてみます。
「持ってないよ!大丈夫だよ」
主人はたいていこのように返してきます。
この日もいつものようにそうでした。

私は生理前のPMSで頭が痛く、フラフラします。
家事をしてから夕食の食材のカットも終わらせて、
お風呂のお湯を張ってから
部屋着のまんま、すっぴんで
傘を2つ持って、雨の中へ飛び込みます。
駅までトコトコ!
部屋着をジェラートピケだと言い聞かせながら
それで恥ずかしさを紛らわせ
改札の前で待ちます。
私を見つけると主人は
「なんですっぴんでそんな格好で来るんだよ」
と言いながらも嬉しそうにしています。
迎えに来てもらうのも好きだけど
私は雨の中、主人を迎えに行くのが好きです
2人で歩いているとしんどそうにふうふう言う主人。
「疲れちゃったね、ご苦労様」
と労いの言葉をかけると
「お腹すいた!!!」
と言うので、
「お風呂の前に少しおにぎり作ってあげようか?」
と言うも反応悪く
「ミックスジュース作ろうか」
と提案すると、
「ミックスジュース飲みたい」
と言うのでバナナとりんごと牛乳をミキサーにかけてジュースを作ってあげました。
2人とも雨に濡れたのでお風呂に浸かって
それからホットプレートで焼きそば。
こういう何気ない生活に愛が溢れている。
電車で仕事に行かせるとき
「もし事故が起こったら」「災害が起こったら」
常に私は危機感を持っています。
当たり前の日常だけどいつかは失う。
永遠じゃないので。
だから、
雨に濡れて帰ってくるのはかわいそう、と思うから
私は好きで迎えに行きます。徒歩ですけどね!
昔の人ってみんな駅に傘を持った家族が迎えに来てたんでしょ?
コンビニもなかったし。
今は傘を買って帰ることもできますものね。
だけど、それじゃ寂しいじゃない。
奥さんが駅の改札で傘を持って待っててくれたら
疲れが吹き飛ぶのでは?
愛されているとわかるのでは?
言葉では私は主人に「あほ!」とか言いますが、
何を言っているかではなく何をしているか見ろ、とはよく言ったもので
行動が物語っています。
家族愛を!
でも最近は傘を持って迎えにくる家族を見なくなったような気がします。
奥さんと子供が改札に迎えに来ていたら
どんなに旦那さん嬉しいだろう!
はたからみてもニコニコしてしまいそう。
みなさんは突然の雨どうされていますか?



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