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男尊女卑系ツイート(笑)に思うこと

まずは一連のツイートをご覧ください。上から順に時系列にならべてあります。

これはたまたま今回取り上げた個人の見方であって、家事分担についてはみなさん様々なご意見があるのは承知しておりますが、Twitterを見ていると、日本の女性は大変だなぁと思わざるを得ないツイートがあまりにも多いのです。個人攻撃するつもりはないし、人の意見を否定するつもりもないのですが、こういった類の男尊女卑系ツイート(笑)を眺めていると、『「すべての女性が輝く社会」を実現』というきらびやかな建て前を地上から仰ぎ見る人々の心に巣くっている、まるでこびりついたしつこい汚れのような通念、観念、あるいは信念のようなもの、が香ばしく匂い立ってくるわけであります。

「女が高給かつ責任ある仕事ができるのか」という質問は、女という概念を一般化しすぎていてナンセンス。男女問わず、有能な人はいるし、そうでない人もいる。高給取りもそうでない人もいる。生き方が多様化している昨今、女性でも男性並み、あるいはそれ以上稼ぐ人や、男性でも専業主夫を選ぶ人もいる。各自が生き方を選ぶ時代に、なぜ「女は高給かつ責任ある仕事ができない」と言いきれるのかがわからない。それは能力の問題というよりも、むしろ個人のチョイスの問題、あるいは女性は出産のためどうしても一時的に職場離脱を強いられる性差、職場復帰を阻む諸々の現実(保育園不足、時短勤務不可等)といった背景があることも指摘したい。

「お得意先と飲みにケーションせず、残業もせず仕事できるのか」という主張からは、「残業(しかもヘタするとサービス残業)+お酒の席でのおつきあい」がいまだにスタンダードであり、それをせずにいると昇進できない(?)現状があるのがよくわかる。そのスタンダード、いい加減見直しませんかーというハナシ。

「疲れて帰って家事できる?」に至っては、「できないだろ?だから外ではテキトーに働いて、その分俺が家事やらずに済むように頼むよ」ということでしょうか?「疲れて帰って家事できる?」と問うぐらいだから、この方は当然現在家事は分担していないと推測され、たとえ共働きになっても「家事分担制」という概念は頭にないと思われる。

いえ、いいんですよ、もちろん。こういった考え方をもって生きている方がいらっしゃっても。職場環境も様々だし、こういった常識に支配されている生活環境でこれらの価値観を共有する奥様と幸せに暮らしているのなら、それはそれで。

ただ「女の社会進出は失敗。女は経済力がない男性すら養えない。」と結論付けるのは少々乱暴ではないかと思うのです。私はフェミニストでもなんでもないし、女性でも男性でもいつどこで人生ひっくり返るかわからないこのご時世、養える人が養えばいいと思っている。「女は~」と「決めつけられる」のだけはごめんです。

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