私が発信を続ける理由

こちらの記事に丁寧なコメントをいただきました。お返事を書いていたら長くなりそうだったのと、私が日々発信する思いを皆さんにお伝えする良い機会になりそうなので、ここにお返事を書くことにしました。以下、いただいたコメント全文とお返事です。

まだ年寄りではないつもりだけど、理解力が萎えているのか、せっかく良いことが書いてある記事だと思うのに理解できない。

アメリカで学んだ経験から、記事にある北米文化、北米の価値観はそのとおりだと思う。これまでの日本的な就業観、会社や仕事との関係には問題があることも同意。

しかし、
>日本の企業では、こんな当たり前のことがまだ実施されていないの?

これは、少し傲慢では?北米では当たり前かもしれないが、北米以外ではそれぞれの地域で歴史や文化や価値観があり、たとえ北米の価値観でそれらが古く悪く見えても、もう少し敬意を持って指摘しても良いのでは?北米の当たり前は無条件で正しいこと?

> いつ会社から放り出され、再就職難という荒野をさまよう羽目になるかわからない。

このような状況は道徳的に正しいこと?いい社会なの?日本は日本の未来に適した新しい就業観、会社や仕事との関係を独自に作っていくことが必要では?北米の価値観がそのまま良いとするのは短絡過ぎない?

日本は今のままではダメだ!という、日本への叱咤激励が記事の趣旨だと思うが、そのように素直に受け取れないほど自分の理解力が衰えたのを実感しました。

rosさん、丁寧なコメントをありがとうございます。

「傲慢、短絡的」というご指摘、誤解を生むような自分の文章力の無さを痛感しました。ひとえに私の力不足です。

まずはじめに、私は「北米の当たり前は100%正しい」などという気は毛頭ありません。正直25年住んでいても、いまだに相いれない部分もあります。何事にも長所短所があるように、どちらの制度も善し悪しだと考えています。

北米的価値観も日本的価値観も、全面的に肯定するつもりも否定するつもりもありません。おっしゃる通り、それぞれの文化にはそれぞれの背景があり、歴史があります。冒頭の記事に「北米礼賛」という印象を持たれたのであれば、それは本意ではないことをご理解いただけますと幸いです。

働き方が北米化しつつあるといえども、日本に北米的価値観をそのまま持ち込むのは難しいでしょう。変化の土壌となるマインドが浸透していないからです。大多数の日本人は従来の「wetな」感覚のまま、制度や環境だけはすごい勢いで「dryな」北米式に変化を遂げつつあるー外からはそんなふうに見えます。

好むと好まらざるにかかわらず、雇用環境の変化と併せ日本は移民大国世界第4位という現実もあります。環境の変化についていくにはマインドの変化が必要です。この点において、長年多様性のなかで働き、生活してきた私の実体験を発信することに意味があるのではないか、そんな思いで発信を始めました。

異文化に馴染む過程で、楽しい思いとともにたくさんの失敗を味わってきました。差別も受けてきました。悔しい思いも悲しい思いも。それらを通して得た学びや気づきを発信することで、労働環境の北米化・移民増という道を歩む日本の読者にむけてなにか貢献できるかもしれません。

カナダで暮らしていると、日本と北米の価値観の違いに晒される毎日です。日本の価値観を1、北米の価値観を2としたら、トピックによって1よりだったり2よりだったりしながら、私は平均1.5ぐらいのところをうろうろしているのでしょう。だからこそ見えてくるものがあります。

成功者でもなく、特別有能でもない凡人が、日本・北米両方の感覚を通して得た学びや気づきを細々と綴る私のnote。物の見方が広がったり、Non-Japaneseとつきあう際のヒントが見つかったり、価値観がゆさぶられたり…そんなふうに読者をインスパイアできたら喜ばしい限りです。

わざわざお時間を割いてコメントを書いていただき、ありがとうございました。今後とも、ご指摘、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。

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note毎日更新中! 好きな言葉は: Done is better than Perfect.  Stay humble and curious!(謙虚に好奇心を持ち続ける) Disce gaudere.(楽しむことを学べ) Twitter @matsuzo55

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matsuzo| 日英ライター✤ 海外移住✤Menta...

~「寛解」は、元に戻るのではなく、新しい自分の創造~  異文化の波間に漂う日常から得る気づきを発信。日英ライティング、コラム、エッセイ、翻訳(意訳)のお仕事依頼は、Twitter DMより承ります。

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