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「東京観光日誌」#8|お台場(前編)|東京ビッグサイト、チームラボ

2021年10月9日(土)曇りのち晴れ。朝5時起きか・・早起きは苦手ではあるが気合を入れて動くことに決めた。これから仕事もプライベートも忙しくなっていきそうだし・・時間を無駄にしないように心掛けたい。人生が毎年短くなっている。それに時間も加速しているように感じる。
それから何より一年のうちこのわずかな期間だけが外で気持ちよく過ごせる時季だと思う。マスクはうっとしいけど緊急事態宣言も解除され気持ちは幾分軽くなった。紅葉を見に行くことだけが秋ではない。

・ 巨大な東京ビッグサイト

秋と言っても・・私はまだTシャツ短パンでいける。周りは長袖ズボンになっている人が多いが、この陽気ぐらいではアメリカ人は上半身裸で余裕でジョギングしている。多分今日は相当歩くと思うので、動きやすい服装でいきたい。
朝8時。予定通り新橋・豊洲間運行のゆりかもめ「東京ビッグサイト」駅に到着(写真下)。

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ここには仕事の関係でよく来ていた。部署が変わってからほとんど来ることもなくなったが、久しぶりに降り立ったこの駅から歩いてすぐにクレス・オルデンバーグの作品「Saw, Sawing」(写真下)が出迎えてくれる。
毎回ハッとさせられるこの巨大ノコギリ、歯こぼれもせずしっかり突き刺さっていてダイナミックで好きな作品だ。

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「東京ビッグサイト」(写真上)は歩く正面にあってその距離感から計ると重々しくたたず んでいる。ノコギリも巨大。台座のようなその異様な目の前の建物も巨大。そのうちどこからか巨人が現れて来るかもしれない。
ちなみに調べてみると「東京ビッグサイト」は1995年竣工。メインの会議棟が地上8階地下1階。西展示棟が地上5階。東展示棟が地上3階地下1階とあり、展示施設、国際会議場として利用されている。イベント情報等はこちら。

設計は佐藤総合計画という会社の関野宏行氏によるものだ。
改めて正面から撮影(写真下)。これ自体が彫刻作品である。

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あの台座の下まで行ってみよう。見上げるとこんな感じ(写真下)。

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ここはエントランス(写真上)。ここから中で行われている様々な催事場へ向かう出入口になる。今日は確か催し物は行われていないし、こんな早い時間だ。いつもは多くの人が行き交う場所だが、僅かな人しか通らないこの一時が特別感漂う。

9時から開場となる「チームラボボーダレス」の予約を初回9時に入れたので、ここから歩いて向かうことにする。正式名称は「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソンチームラボボーダレス, 東京」となっている。最寄り駅はゆりかもめ「青海」駅。「東京ビッグサイト」の一つ前の駅だ。
チームラボはテレビでも観たことがあったが、この周辺にあったのを調べて初めて知った。結構いろいろなところでやっているようで、近くの豊洲にもあるらしい。そこは「チームラボプラネッツ」という。
時計を見ると8:20。「夢の大橋」を渡って行こう。

橋の前に差しかかると右手に「東京都水の科学館」(写真下)が見えた。

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今日はチームラボに行った後、「日本科学未来館」と「船の科学館」にも行こうと思っている。ハードなスケジュールを立ててしまった。この台場エリアには様々な“科学館”があるようで、好奇心旺盛の人には一日中楽しめる場所になっていそうだ。
「夢の大橋」から見て右側にある建物が「チームラボボーダレス」のあるパレットタウンだ(写真下)。ここも行き交う人が少なく広々としている。

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・ チームラボボーダレスの鑑賞と私の作品

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8:50。ちょうど良い時間に会場入口前に着いた(写真上)。すでに先客はいた。皆さん早起きだなあ。いくつかのゲートを通り最終的にここが入口になっている(写真下)。

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Just on time. いよいよチームラボの空間に招き入れられる(写真下)。

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Marvellous! おお!華々しい。中へ進んでいこう(写真上)。ここには順路はなくフロアマップもない。興味のある方向へ歩いていくよう説明されていた。部屋全体は暗くて(プロジェクションマッピングという技術だと思うが)鮮やかな色彩が織りなす世界の中に入り込んでいくだけだ。
壁面に鏡も張られているので空間が広く感じたが、ぶつからないようにしようと思って気を張って歩く。・・しかしそこは想定内のことなのだろう、さすがにぶつかっている人はいなかったし、私もぶつからなかった。酔っ払って入らない限り鏡であるという認識はできるようになっている。昔、1,2度鏡があることがわからずぶち当たったことがあった。あれはちょっとかっこ悪い・・。
ふらふらと歩いて行くとメイン広場らしき大きい空間にたどり着く。そこではすでに一緒に入った客で賑わっていて記念撮影を始めていた。順繰りに盛り上がった所へ上ってピースするシルエットが見える・・それもしばらくすると落ち着き、多くの客が別の所へ移動していった。やっと出番だ・・いい写真が撮れそうだ。カシャ!(写真下)ここは写真が自由に撮れるので嬉しい。

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動画も撮ってアップしようと思ったが、容量が大きいようで拒否されてしまった。動画は公式サイトから観れるので、こちらをどうぞ。

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メイン広場の右手側にある通路には、不思議な行列が動いていたのでそこへ導かれていく(写真上)。最初は“お化け屋敷”ならぬ“デジタル屋敷”程度に考えていたが、思った以上に表現に奥行きがあるようだ。
しばらく散策していると「光の彫刻空間」(写真下)という部屋があって入ってみた。

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アクティブに放射される光の軌跡で織り成す空間。これは初めての体験である。ここにはそぐわないかもしれないが、座るところがあれば長い時間観ていても飽きない。

私もかつて空間に光で彩色するインスタレーションという表現方法で学生時代作品を作っていた。これは1985年に学校のギャラリーで発表した作品(写真下2枚)。蛍光色の中に蛍光灯で照らしてその彩色した空間を作品化したもの。パフォーマンスをしてもらったのは郊外の美術学校にいた頃の友人リア・ジョージア。

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つい引っ張り出してしまったが、光を使った作品ということで共感してしまった。テクノロジーの発展がアートワークとして昇華されいるのが妙に嬉しく感じてしまう。

他の空間にも入ってみよう(写真下)。

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キラキラ光る様々なコンセプトの空間はとても魅力的だった(写真上)。
気が付くと上の階へ上がる通路があり、そこ(チームラボアスレチック運動の森)は子どもにとってより体験的な場所になっていた(写真下)。

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この奥では、チームラボとして有名な・・お魚を泳がせる空間があった。そこは自分の描いた魚をスキャンしてそれを泳がせるところが観れる、というものだ。これは子どもにとってたまらないだろう。

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前回水族館に行ったので妙な違和感を感じるものの・・アートと融合したこの企画は実にユニークである(写真上)。

小休止しよう。トイレはどこか・・あったここだ(写真下)。

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用を足しながらふと思ったのだが・・ここにも蝶々が飛んでいると面白いと思った・・が、そこは切り分けられないといけないかな・・出るものも出なくなってしまう・・失敬。
何だか思った以上に長く居られそうだ。時間制限はないので瞑想していても面白い。こちらは「地形の記憶」というスペース(写真下)。

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「Black Waves」(写真上)という部屋では椅子もあってゆっくり観ることができる。日本絵画で表現された壁面の波の動きは時を忘れて見惚みとれてしまいそうだ。そう言えば・・この空間のコンセプト・・行ったことはないがフランス・パリにあるオランジェリー美術館のモネの睡蓮の作品が頭に浮かんだ。モネの睡蓮の池で水面が動く様をこういう形で表現できればそれもまた面白いと思った。
「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソンチームラボボーダレス, 東京」のチケットは大人3,200円、子ども1,000円、障がい者割引1,600円。入場後の滞在時間の制限はなし、でした。

時計を見ると10:30を過ぎている。この後、「日本科学未来館」のドームシアターで11:30から「9次元から来た男」を観る予定になっている。そろそろここから出ないといけないかも。もう少し居たいと思ったが出口を探して次の目的地に向かうことにする。

・ 迂回して日本科学未来館にたどり着く

会場を離れるとここはパレットタウンにある観覧車の下である(写真下)。

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歩いて行くとMEGA WEB(写真上)という建物に入り、そこはトヨタのPR施設になっていた。「見て、乗って、感じるモビリティの体験型テーマパーク」ということらしいが、営業時間は11時からなのでまだ入れない。この辺り、結構いろいろな施設があるんだな・・興味のある方はこちらをどうぞ。

シンボルプロムナード公園を通って「日本科学未来館」へ行こうと思ったが、その周辺は工事で閉鎖されていた。各所に地図の掲示板も設置されていて迂回するルートも示されていた。
日が昇るにつれだんだん気温が上昇してくる。Tシャツ短パンで来て良かった。11時過ぎになってお腹も空いてきた。「9次元から来た男」を観たら近くで何か見付けてランチしようと思う。

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ふ~やっと着いた。歩数計はすでに1万歩を超えていた。(つづく)

* 内容が盛沢山なので、この日の模様は前編と後編に分けますね。次回は「日本科学未来館」「船の科学館」それから最後に「ダイバーシティ東京」まで歩きます。お読みいただいてありがとうございました。また、読んでください。

東京ビッグサイト
住所:東京都江東区有明3-11-1
電話:03-5530-1111(代表)
公式ページ:
https://www.bigsight.jp/

チームラボ
会社住所:東京都千代田区神田小川町2-12
     小川町進興ビル受付6階
展示住所:森ビル デジタルアート ミュージアム:
     エプソン チームラボボーダレス
     東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン 2階
電話:03-6368-4292(10:00-18:00)
公式ページ:https://www.team-lab.com/

MEGA WEB
住所:東京都江東区青海一丁目3-12
電話:03-3599-0808(代表)
(11:00-18:00)
[開館時間]11:00~19:00(ライドワン(試乗)は18:00迄)
公式ページ:
https://www.megaweb.gr.jp/


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