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火事? 部屋のアラームが鳴ったら

2020/01/08  Southport
「料理していて煙報知器が作動しても内廊下に通じる入口は絶対開けないで。窓を開けて洋服か何かで煙をあおいで外に出してね。」

2020年1月、僕の用事にあわせて小学生の息子を帯同して、Gold Coastに滞在するのだ。空港に迎えに来てくれた留学コーディネーターのAkariさんの車で契約したアパートメンツ(長期滞在むけコンドミニアム)へ向かった。到着したアパートで、小学校入学の手続き、近隣の病院のことなど、ひとしきり滞在中の説明があった。

彼女が帰り支度をして立ち上がり、たまたま目に入ったのだろうか、天井の報知器を見て語った。「煙報知器が作動しても内廊下に通じる入口は絶対開けないで。窓を開けて煙を出さないと廊下の報知器が作動して全館のアラームになる。そうすると消防隊員が来て大ごとになりお金がかかるから。」ドアの前で振り返り微笑んだあとで彼女は帰って言った。

その翌日、まだキッチンの設備に慣れていない僕は、料理中にチーズを焦がして思いっきり煙を出してしまった。アラームのビープ音が鳴り続けた。僕も息子も驚いて一瞬パニックに。ど、どうすればいいんだあ。

そうだ!と思い出した僕は、窓を開けてからソファーの上にあったクションで、煙をパタパタと追い出した。数十秒後、アラーム音は消えてことなきを得た。

それからしばらくして、同じフロアの隣の部屋から楽しそうな音楽と声が聞こえてきた。美味しそうな料理の匂いもしているのでパーティが開かれているのだ。突然、内廊下のアラームが鳴り始め、警告メッセージを英語で繰り返し始めた。

僕は廊下に出て隣の部屋の前に行った。住人がドアを全開にしてバツの悪そうな仕草をしていた。僕は「窓を開けてドアは閉めておいたほうがいいよ。消防隊が来ちゃうよ。」と身振り手振り混じりで説明した。

が、すでに後の祭り。後ろを振り向くと、数人の消防署員が現れ、警報音を出す廊下の天井報知器を確認し、明らかにその原因である部屋を確認し始めた。僕は自分の部屋に戻った。ペナルティの正確な金額は知らないが、それなりに大きな金額だったらしい。

アドバイスをくれた当人に報告と感謝の電話を入れた。「そんな話をした記憶なんかない」との返事。そんなもんかな。

英語ってなに?という小学3年生9歳。特に留学生向けのフォローも無い、現地公立校に入って頑張るのも貴重な体験だと信じ突撃しました。友だちもたくさんでき学校へ行くのも楽しんでいました。また、オーストラリアへ行かせたいです。